愛媛県の人口は1,244,782人。11の市と9つの町で、あわせて20市町ある(愛媛県公式・令和8年8月1日現在の推計人口)。
その県で楽器を「持っていける場所」を数えると、話が急に狭くなる。県内の店を公式サイトで1軒ずつ確認して、分かったことが3つあった。
- 買取の窓口は、ほとんどが松山市に集まっている
- 南予で持ち込める窓口は1軒しか確認できず、その1軒は出張買取をやっていない
- そして「愛媛県全域」と書いてある業者が5社以上あるのに、その下に並ぶ市町村名がまるで違う
だから「楽器買取 愛媛」で調べて業者名を10個並べても、たぶん答えは出ない。選択肢の数は増えるのに、選ぶ基準が1つも増えないからだ。
愛媛で最初に見るのは、業者名じゃない。「愛媛県全域」の下に自分の町の名前があるかだ。ここを飛ばすから、いつまでも決まらない。
3秒で決める、最初の分岐 あなたが売ろうとしているのは、次のどれだ?
- アコースティックピアノ → 松山市に窓口がある。ただし店ごとに定休日が違う
- ギター・ベース・エフェクター・ドラム → 持ち込み先は買取店かリサイクル店になることが多い
- 運べない/数が多い/島に住んでいる → 出張。県内11市すべてを名指ししている業者がある
この記事は業者を並べる記事じゃない。愛媛県内の店を公式サイトで1軒ずつ確認して、選択肢を減らすための記事だ。増やすためじゃない。
先に断っておくと、相場表は載せていない。載せないほうが役に立つと判断したからで、その理由は後半で説明する。金額を先に握ると、かえって判断を誤る。
- 愛媛のどこに、どんな買取の窓口があるのか(公式サイトで確認できた店だけを載せた)
- 愛媛県内11市すべてを出張買取の対象に挙げている業者で、無料査定を受けてみる(査定だけでもOK)
- 「愛媛県全域」と書いてある業者の、その下の市町村名がどう違うか
- 持ち込み・出張・宅配を、荷物ではなく「動線」でどう決めるか
- 東予・中予・南予、そして島しょ部で、出し先がどう変わるか
全国の業者をまとめて見比べたいなら、楽器買取おすすめ30社の評価ランキングのほうが早い。この記事は愛媛に絞る。
愛媛で楽器を売る最初の分かれ道は「愛媛県全域」の下に自分の町があるかだった
「愛媛県全域対応」。この6文字を見て安心した人は、たぶんそこで一度検索をやめている。ところが愛媛の業者を並べて読み比べると、同じ6文字の下がまるで違っていた。
「愛媛県全域対応」と書いた業者を並べたら、中身が全部違った
先に結論を出す。名指しされた市町の数は20から5まで割れていた。同じ言葉の下で、見ている範囲がまるで違う。
| 業者 | 公式の書き方 | 市の名指し | 町の名指し |
| 楽器の買取屋さん | 「愛媛県全域が出張買取の対象です」 | 11市すべて | なし |
| 福ちゃん | 愛媛県全域 | 11市すべて | 9町すべて |
| しゃむろっく | 愛媛県全域(島部への出張はご相談ください) | 11市 | 8町(上島町なし) |
| 中古楽器堂 松山店 | 買取強化地域 | 10市(東温市なし) | 伊予郡のみ |
| りさいくるや | 愛媛県全域 ※東予・南予方面は… | 5市町を中心に | 同左 |
| ヤストミ楽器 | ピアノ買取対応地域 | 5市のみ | なし |
各社の公式ページで2026年8月27日に確認した表記に基づく。書いてある内容だけを写していて、電話で聞いた話や推測は入れていない。
並べてみると分かる。「県全域」という言葉には粒度がない。同じ言葉の下で、20市町を書く業者と5市しか書かない業者が同居している。
「※東予・南予方面は、内容や品目により対応できない場合があります」
いちばん分かりやすい例を出す。松山市桑原にある「りさいくるや」の、出張買取対応エリアの欄だ。
松山市・東温市・伊予市・松前町・砥部町を中心に愛媛県全域に出張買取り
※ 東予・南予方面は、内容や品目により対応できない場合があります。
出典:りさいくるやの公式ページ(2026年8月27日確認)。「愛媛県全域」と書いた次の行に、東予と南予を外す但し書きがある。これは誠実な書き方だ。ただ、上の行だけ読んで申し込むとズレる。

「県全域」って書いてあったら、全域じゃないの?



看板の文字だ。本文じゃない。愛媛は東西に長いからな。松山の店が宇和島まで往復するのは片手間じゃないんだよ。
19市町を名指ししながら、除外の但し書きが2行ある店もある
もう1軒。松山市山越の「しゃむろっく」は、出張買取エリアとして11市と8町、19市町を名前で書き出している。ここまでは丁寧だ。問題は、その周りに除外の注記が付いていたことだった。
- エリアの見出しは「愛媛県全域」。その直後に「(島部への出張はご相談ください)」
- 名指しリストに越智郡上島町だけが入っていない
- 末尾に「※出張査定は中予地方(久万高原町、旧双海町、旧広田村)を除く地方のみとさせていただきます」
- さらに「※査定額によっては店頭へのお持ち込みをお願いさせていただく場合もございます」
気づいただろうか。名指しにある久万高原町が末尾で除外されている。同じページの中で食い違っている。



名指しされてるのに除外されてるって、結局どっちなんですか?



そこは電話で聞くしかない。ただ、こういう書き方をしている店があると知ってるかどうかで、電話の中身が変わるだろ。
言いたいのは「この店が不親切だ」ではない。公式に書いてあることでも、粒度と整合性は店ごとに違うということだ。だから読む側が見分ける。
愛媛の窓口は松山市に集まっている|人口と窓口の数を重ねてみた
ここで人口を並べると、愛媛の形がはっきり見える。県の市町別人口に、公式で確認できた窓口の数を重ねた表がこれだ。
松山市は県人口の39.4%。窓口の偏りはそれ以上だった
松山市の人口は497,041人。県全体の39.4%が松山市に住んでいる(愛媛県公式・令和7年国勢調査地方集計結果)。
| 市町 | 人口 | 圏域 | 確認できた窓口 |
| 松山市 | 497,041人 | 中予 | 7 |
| 今治市 | 141,735人 | 東予 | 2 |
| 新居浜市 | 108,640人 | 東予 | 2 |
| 西条市 | 98,665人 | 東予 | 1 |
| 四国中央市 | 77,151人 | 東予 | 1 |
| 宇和島市 | 62,715人 | 南予 | 確認できず |
| 大洲市 | 37,365人 | 南予 | 1 |
| 伊予市 | 33,460人 | 中予 | 確認できず |
| 東温市 | 32,781人 | 中予 | 確認できず |
| 西予市 | 31,551人 | 南予 | 確認できず |
| 松前町 | 29,004人 | 中予 | 1 |
| 八幡浜市 | 28,473人 | 南予 | 確認できず |
| 上島町 | 5,808人 | 東予 | 確認できず |
人口は令和7年国勢調査(2025年10月1日現在)。窓口の数は各社の公式サイトで2026年8月27日に確認できたものだけを数えた。
目を引くのは6位の宇和島市だ。62,715人が住んでいて、持ち込める窓口を1つも確認できなかった。逆に人口11位の松前町には窓口が1つある。市ですらない町に、島村楽器エミフルMASAKI店がある。
地図に出てくる店が、買い取る店とは限らない
ここで1つ、引っかかりやすい落とし穴がある。実際に「楽器 買取 愛媛」でGoogleを引くと、検索結果の地図に松山市の楽器店が3つ出てくる(2026年8月27日に実測)。
ところがその3店とも、公式サイトで買取を掲げていることを確認できなかった。
- 1店は公式サイトに買取のページが見当たらない(松山市大街道/12:00〜18:00/月・火定休)
- 1店は公式サイトそのものにアクセスできなかった
- 1店は公式サイトを特定できなかった
誤解のないように書くと、「買わない」と公式に書いてあるわけではない。「買います」と出していないだけだ。ただ、ギターを担いで行って断られたら、その日は終わる。
地図に出た店ほど、行く前に公式を1回開く。それだけで、無駄になる休日が減る。
愛媛で楽器を売る3つの方法|持ち込み・出張・宅配を「動線」で決める
売り方は3つしかない。持ち込む、呼ぶ、送る。愛媛ではこの3つが、それぞれ違う制約を持っている。順番に潰していく。
持ち込み|1日で2軒回れる。ただし閉まる時刻が3時間ずれる
持ち込みの最大の利点は、1日で2軒回れることだ。1軒目の金額を持って2軒目に行けば、自分の基準ができる。ただし愛媛で厄介なのは曜日より、閉まる時刻がバラバラなことだった。
- カワイ松山ショップは17:00に閉まる(月曜定休)
- ヤマハミュージック松山店は18:00(火・水定休)
- マツヤマ楽器と楽器堂オーパス松山店は19:00
- ハードオフの松山2店は20:00(年中無休)
閉店が17時から20時まで3時間ひらいている。仕事帰りに動く人には、この差がそのまま効く。店を決めてから曜日を合わせるより、動ける時刻を決めてから店を選ぶほうが早い。
出張|「11市すべて」と名指ししている業者がある
運べないなら、来てもらえばいい。ここで大事なのは「来るかどうか」の一点で、業者の拠点がどこにあるかは関係なくなる。
- 楽器の買取屋さん|「愛媛県全域が出張買取の対象です」と明記し、11市すべてを名指ししている
- 福ちゃん|11市に加えて9町も名指し。受付は8:00〜20:00で年中無休(年末年始を除く)
- ハードオフ|県内6店のうち、出張買取を実施しているのは4店だった
いずれも各社の公式ページで2026年8月27日に確認した。前の2社は出張料・査定料・キャンセル料がかからないと公式に書いている。
断れるのか気になるなら、出張買取は査定だけで断れるのかにキャンセルの扱いをまとめてある。読んでから申し込んでも遅くない。
宅配|小型なら早い。ただし「一部離島は除く」と書いてある
エフェクター1個、マイク1本。そういう小型のものは送るのが早く、愛媛にいることが不利にならない唯一の方法でもある。
ただし条件はある。楽器堂オーパスの宅配買取は送料着払いで受けてくれるが、公式に「北海道、沖縄、一部離島は除きます」と書いてある。
| 方法 | 向いている場面 | 愛媛での現実 |
| 持ち込み | 同じ日に2軒で見比べたい | 松山・今治・新居浜・西条・四国中央・大洲・松前町なら可能 |
| 出張 | 運べない/数が多い | 11市すべてを名指しした業者がある。町まで名指しした業者もある |
| 宅配 | 小型・人に会いたくない | 業者によって「一部離島を除く」の条件がある |
3つのうち、あなたはどれか
3つの方法の違いを、条件だけで並べたものがある。業者名が出てこないので、先入観なしで比べられる。
← スクロールできます →
| 出張買取査定士が自宅に来る | 宅配買取ダンボールで送る | 店頭買取店舗に持ち込む | |
|---|---|---|---|
| おすすめ度 | S 楽器買取に最適 |
B | A |
| 手軽さ | ◎ 自宅で完結電話1本で予約→自宅で待つだけ | △ 梱包が手間梱包→発送→入金まで数日 | △ 運搬が必要重い楽器を自分で運ぶ必要あり |
| 査定スピード | ◎ 最短30分〜即日その場で査定→即現金 | ✕ 数日〜1週間到着後に査定→振込 | ◎ 即日その場で査定→即現金 |
| 費用 | 無料出張料・査定料0円 | 無料送料・ダンボール無料の業者あり | 交通費は自己負担ガソリン代・駐車場代など |
| 大型楽器 (ピアノ・ドラム等) |
◎ 最適重くても運ぶ必要なし | ✕ 難しい梱包・配送のリスク大 | ✕ 難しい車への積み込みが大変 |
| 小型楽器 (エフェクター等) |
◎ 対応可 | ◎ 最適小さいので梱包が楽 | ◎ 対応可 |
| 配送時の 破損リスク |
◎ リスクなし目の前で査定するため | ✕ リスクあり配送中にネック折れ等の可能性 | △ 自分で注意運搬時の取り扱い次第 |
| 価格交渉 | ◎ しやすい対面で査定理由を聞ける | ✕ しにくい電話やメールでのやり取り | ◎ しやすいその場で交渉可能 |
| キャンセル | ◎ 無料納得いかなければその場で断れる | △ 返送料に注意業者によっては返送料自己負担 | ◎ 無料そのまま持ち帰ればOK |
| 対応エリア | 全国対応主要業者は全国出張可能 | 全国対応どこからでも発送可能 | 店舗がある地域のみ近くに店舗がないと利用不可 |
| 一度に売れる数 | ◎ 制限なし何点でもまとめて査定OK | △ ダンボールの数大量だと箱数が増え手間も増える | △ 運べる分だけ車に積める量が上限 |
| メリット まとめ |
・自宅にいるだけでOK ・大型楽器も対応 ・その場で現金受け取り ・破損リスクゼロ ・まとめて大量に売れる |
・対面不要で気楽 ・忙しくても時間を選ばない ・小型楽器に向いている ・全国どこでもOK |
・その場で現金受け取り ・対面で価格交渉できる ・自分のペースで持ち込める ・査定を目の前で見れる |
| デメリット まとめ |
・自宅に人を入れる必要あり ・日程調整が必要 ・在宅している必要がある |
・梱包が面倒 ・配送中の破損リスク ・査定まで数日かかる ・価格交渉がしにくい |
・重い楽器を自分で運ぶ ・近くに店舗がないと利用不可 ・移動時間と交通費がかかる |
| こんな人に おすすめ |
・ギターやピアノなど大きい楽器を売りたい ・複数の楽器をまとめて売りたい ・楽に高く売りたい人 |
・エフェクターやマイクなど小型機材を売りたい ・人と会わずに売りたい ・近くに業者がない地域の人 |
・すぐ現金が欲しい ・自分の目で査定を確認したい ・近くに専門店がある人 |
※査定スピードは各社公式サイトの表記です(2026年8月4日確認)。実際の対応時間はエリア・時間帯・混雑状況により異なります。各業者により対応状況が異なります。詳しくは各公式サイトでご確認ください。
迷ったら基準は1つでいい。車の後部座席に載るかどうかだ。載るなら持ち込み、載らないなら出張、小さいなら宅配。運べない側だと分かったなら、この先を読む前に1件申し込んでおいてもいい。
中予から出す|窓口はあるが、週3日しか開いていない店がある
ここからは実際の店の話をする。載せたのは公式サイトに買取の記載があることを自分で確認できた窓口だけで、確認できなかった店は落とした。
中予は松山市・伊予市・東温市と、久万高原町・松前町・砥部町の6市町(愛媛県公式の区分)。まずは松山市からだ。
松山市で買取を公式に掲げている楽器店は、週3日しか開いていない
ここが愛媛でいちばん驚いたところだった。松山市千舟町にある楽器堂オーパス松山店の、営業日の表記を見てほしい。
営業時間 毎週 土曜日、日曜日、月曜日の3日間 11時 – 19時
*その他の曜日については個別に対応させていただきますので、お手数ですがご予約が必要になります。
定休日 毎週 火曜日 – 金曜日
出典:楽器堂OPUSの公式ページ(2026年8月27日確認)。火曜から金曜が定休で、開くのは土日月の3日だ。平日に休みを取って千舟町まで行くと、店は閉まっている。



平日に有給取って行くとこだったわ。あぶねー。



その他の曜日も予約すれば個別に対応するとは書いてある。ただ飛び込みはやめとけ。ギター担いで閉まってたら、その日は終わりだ。
買取の対象は広い。ギター、ベース、アンプ、エフェクター、スネアドラム、ドラムセット、シンバル、サックス、クラリネット、フルート、トランペット、トロンボーン、ピアノなどの鍵盤楽器だ。
ただし品目に名前があることと、実際に見てもらえることは別だ。6社の品目を数えたら、窓口のほうが分かれていた記事に、その差を書いた。
ひとつ注意がある。公式に「お電話でご相談いただいた場合、その場で査定金額をお答えすることは基本的に出来かねます」と書かれている。電話で金額を聞き出す想定はしないほうがいい。
松山市の窓口を、閉まる時刻の順に1枚へ並べた
行く日を決めるための表なので、営業時間と定休日を軸に並べた。買取について公式に何を掲げているかも入れてある。
| 窓口 | 所在地 | 営業 | 定休 | 公式に買取を掲げている品目 |
| カワイ松山ショップ | 松山市二番町3-10-2 | 10:30〜17:00 | 月曜 | 買取の記載を確認できず |
| ヤマハミュージック松山店 | 松山市千舟町4-6-4 | 10:30〜18:00 | 火曜・水曜 | 買取保証つきの購入プランのみ確認 |
| 中古楽器堂 松山店 | 松山市山越3-6-30 | 店頭11:00〜18:30/出張9:00〜20:30 | 記載なし(店頭は要予約) | ギター・ベース・弦楽器・打楽器・鍵盤・DJ・PA録音機器 |
| マツヤマ楽器 | 松山市花園町3-1 | 10:00〜19:00 | 水曜 | ピアノ(訪問査定・無料) |
| 楽器堂オーパス松山店 | 松山市千舟町8-72-1 | 土日月 11:00〜19:00 | 火曜〜金曜 | ギター・ベース・管楽器・鍵盤楽器ほか |
| りさいくるや | 松山市桑原7-5-28 | 受付9:00〜19:00 | 記載なし | オーディオ・弦楽器・鍵盤・管楽器・打楽器 |
| しゃむろっく | 松山市山越6-15-14 | — | — | ギター・ベース・シンセ・ドラム・管楽器ほか |
| ハードオフ松山駅前店 | 松山市宮田町123-1 | 10:00〜20:00 | 年中無休 | 楽器(出張はオーディオ・テレビ・楽器) |
| ハードオフ松山久米店 | 松山市南久米町243-1 | 10:00〜20:00 | 年中無休 | 楽器(出張買取は実施なし) |
各社の公式サイトで2026年8月27日に確認した表記に基づく。カワイ松山ショップは買取の記載を確認できなかったが、所在地だけ載せた。
曜日で見ると重なりが出る。月曜はカワイ、水曜はヤマハとマツヤマ楽器。そして火曜から金曜は楽器堂オーパスが閉まっている。
- ハードオフ松山駅前店|JR松山駅から北に徒歩10分。駐車場50台
- ハードオフ松山久米店|伊予鉄横河原線の久米駅を降りて目の前。駐車場45台
- 中古楽器堂 松山店|最寄りは本町六丁目電停から徒歩約10分。駐車場あり
表の店に行く前に、その店の評判を読んでおく
表を見て「近いからここでいいか」と決める前に、1つだけやっておくといい。その店が自分の楽器をどう扱うかを先に知っておくことだ。
持ち込む前に読んでおけば、当日その場で判断しなくて済む。店頭で焦って決めるのがいちばん損をするというのは、どの地域でも変わらない。
同じハードオフでも、松山駅前は出張が来て久米は来ない
もうひとつ、表の中に紛れている大事な差がある。ハードオフの店舗ページには「出張買取」という欄があり、そこの表記が店ごとに違う。
松山駅前店には出張買取の案内があり、対応エリアは松山市内近郊、対象カテゴリはオーディオ・テレビ・楽器と書かれている。一方の松山久米店は、同じ欄に「実施なし」とだけ書かれている。
同じ市内、同じチェーン、車で20分ほどの距離。それでも片方は出張が来て、片方は来ない。チェーン名では判断できないということだ。
伊予市・東温市は、名指しから落ちることがある
中予の残り2市も見ておく。伊予市33,460人、東温市32,781人。どちらも持ち込める窓口は確認できなかった。
- 中古楽器堂は東温市を挙げていない。買取強化地域は10市と伊予郡だけだ
- ところがりさいくるやは「松山市・東温市・伊予市・松前町・砥部町を中心に」と、東温市を先頭グループに置いている
- 福ちゃんと楽器の買取屋さんは、どちらも11市の1つとして東温市を名指ししている



同じ市なのに、業者によって入ったり入らなかったりするんですね。



そう。だから「愛媛だから大丈夫」じゃなくて「東温市って書いてあるか」で見る。それだけで外れが減る。
なお松前町には島村楽器エミフルMASAKI店がある。エミフルMASAKIの1階で、伊予鉄郡中線の古泉駅から徒歩1分。営業は10:00〜21:00だ。
買取の対象はギター類、ベース、ウクレレ、ドラム、キーボード、シンセ、管楽器、弦楽器、DTM・PA・DJ機材、エフェクター、アンプ。ここは幅が広い。
- 公式に対象外も書いてある。ケーブルやスタンド類などの周辺アクセサリー
- 和楽器。三味線や琴は、ここでは扱わないと明記されている
- PSE認定のないデジタル機器。古い機材は該当する場合がある
ついでに書いておくと、島村楽器は愛媛県内でここ1店だけだ。四国全体でも香川のイオンモール綾川店とあわせて2店しかない。買取の評判は口コミ63件で分析した記事にまとめてある。
東予から出す|4市で42万人いるのに、楽器店の窓口がなかった
東予は今治市・新居浜市・西条市・四国中央市と上島町の5市町。松山市を除けば、愛媛の人口はここに集まっている。
今治・新居浜・西条・四国中央で42万人。それでも持ち込み先は楽器店にならない
4市の人口を足すと約42万6千人になる。松山市に迫る規模だ。ところが公式に楽器の買取を掲げている「楽器店」は、この4市で1軒も確認できなかった。
サジェストを見ると「今治 楽器 店 ギター」「今治 市 楽器 店」が出てくる。探している人はいる。行き着かないだけだ。だから東予の持ち込み先は、ハードオフとリサイクル店になる。
東予の窓口|ハードオフ3店とおもしろSHOP2店
| 窓口 | 所在地 | 営業 | 定休 | 出張買取 |
| ハードオフ今治片山店 | 今治市片山3-10-33 | 10:00〜20:00 | 年中無休 | あり(今治市内近郊/オーディオ・テレビ・楽器) |
| ハードオフ新居浜西喜光地店 | 新居浜市西喜光地町2-6 | 10:00〜20:00 | 年中無休 | あり(新居浜市近郊/オーディオ・テレビ・楽器・ホビー) |
| ハードオフ伊予三島店 | 四国中央市具定町倉之内500-3 | 10:00〜20:00 | 年中無休 | あり(四国中央市内近郊/オーディオ・テレビ・楽器・ホビー) |
| おもしろSHOP今治店 | 今治市北鳥生町1-3-40 | 9:00〜18:00 | 火曜・元日 | 他地域にも出張と公式に案内 |
| おもしろSHOP西条店 | 西条市飯岡1548-8 | 10:00〜19:00 | 元日のみ | 同上 |
| ヤストミ楽器 | 新居浜市東雲町2-3-52 | — | 不定休 | ピアノの訪問査定(無料) |
各社の公式サイトで2026年8月27日に確認した。駐車場は今治片山店70台、新居浜西喜光地店70台、伊予三島店100台とどこも広い。
店の紹介文にも差が出ていた。伊予三島店は「管楽器やスネアなど、錆びていても状態悪くても買取させていただきます」と書いている。状態に不安がある人には、ここが読みどころだ。
- 今治片山店は「Fender・Gibsonギター、随時買い取り強化中」と公式に書いている
- 新居浜西喜光地店は「楽器の買取を強化中です」と書いている
- 伊予三島店はLP約5,000枚・EP約1,000枚を「県内最大級」と案内している
アクセスは車が前提になる。今治片山店はJR今治駅から車5分・今治ICから2分、新居浜西喜光地店は新居浜ICから10分、伊予三島店は土居ICと三島ICのどちらからも15分だ。
同じチェーンなのに、営業時間も定休日も揃っていない
表の中でいちばん引っかかったのが、おもしろSHOPだった。松山・今治・西条に店を持つ愛媛の総合リサイクル店で、取扱商品に楽器が入っている。ところが会社概要の営業時間の欄が、こうなっている。
営業時間 松山店・今治店 9時~18時/西条店 10時~19時
定休日 元旦のみ休業 ■今治店:火曜日定休日
出典:おもしろSHOPの公式ページ(2026年8月27日確認)。西条店だけ1時間遅く開いて1時間遅く閉まる。そして今治店だけ火曜が休みだ。
- ページタイトルは「松山市、今治市、新居浜市、西条市に直営店がございます」
- ところが本文は「松山市、今治市、西条市に店舗がございます」
- 新居浜店の個別ページは見つからなかった
同じページの中で市の数が4つと3つに割れている。どちらが最新かは、外から読んでも分からない。



公式に書いてあることでも、ページによって違う。だから行く前に1本電話がいる。怠慢じゃなくて、更新が追いつかないだけだと思うがな。
新居浜のピアノ専門店は、四国4県と岡山・広島まで見ている
東予でもう1軒、押さえておきたい窓口がある。新居浜市東雲町のピアノ買取センター・ヤストミ楽器だ。昭和52年創業と公式に書いている。
- 公式サイトに愛媛県公安委員会の古物商許可(新第526号 道具商)が明記されている
- ピアノ買取査定は無料。訪問査定も無料と書いている
- 支払いは現金のみ。休業日は不定休で、新居浜ICから北へ5分
面白いのは対応地域の書き方だった。香川・徳島・高知・岡山・広島の各県を5市ずつ挙げていて、四国と中国地方を横断している。
ところが肝心の愛媛は松山・今治・新居浜・西条・四国中央の5市だけ。南予4市も東温市も伊予市も入っていない。県外の福山市は出てくるのに、県内の宇和島市は出てこない。



県境じゃなく距離で線を引いてるんだ。地元の業者ほど、その線がはっきり出る。
南予から出す|持ち込める窓口は1軒。しかもその1軒は出張をやっていない
南予は宇和島市・八幡浜市・大洲市・西予市の4市と、内子町・伊方町・松野町・鬼北町・愛南町の5町。愛媛県公式の区分で9市町ある。ここが今回いちばん厳しい結果になった。
南予9市町で確認できた窓口は、大洲のハードオフ1軒だけだった
公式サイトで楽器の買取を掲げていると確認できた窓口は、ハードオフ愛媛大洲店の1軒だけだった。大洲市若宮558-1、大洲駅から徒歩10分。
営業は10:00〜20:00で年中無休、駐車場70台。そして、ここが痛いところだ。この1軒は出張買取の欄が「実施なし」になっている(2026年8月27日確認)。
- 宇和島市(62,715人)に、買取を公式に掲げる窓口を確認できなかった
- 八幡浜市・西予市も同じく確認できなかった
- 宇和島市の袋町商店街にいわね楽器店があるが、公式に確認できたのは販売・修理・調律・ピアノ移動まで。買取の記載は確認できなかった
- 持ち込みで確認できたのは大洲市の1軒のみ。その1軒は出張をやっていない
いわね楽器店については「買わない」と書いてあるわけではない。「買います」と公式に出していないだけだ。ここも電話で聞くしかない。
だから南予では「持ち込み」ではなく「名指し」を見る
ここまで読んで「やっぱり南予は不利だ」と思ったなら、半分は当たっている。持ち込みルートに限れば、南予は明らかに不利だ。だが出張ルートを調べると、話がひっくり返る。
| 業者 | 宇和島市 | 八幡浜市 | 大洲市 | 西予市 | 南予の5町 |
| 楽器の買取屋さん | ○ | ○ | ○ | ○ | 町の名指しなし |
| 福ちゃん | ○ | ○ | ○ | ○ | 5町すべて |
| しゃむろっく | ○ | ○ | ○ | ○ | 5町とも名指しあり |
| 中古楽器堂 松山店 | ○ | ○ | ○ | ○ | 伊予郡のみ |
| りさいくるや | 「県全域」だが、南予は対応できない場合があると注記 | — | |||
| ヤストミ楽器 | なし | なし | なし | なし | なし |
各社の公式ページで2026年8月27日に確認した。楽器の買取屋さんは県ページで4市すべてを名指ししたうえ、宇和島市・八幡浜市・西予市それぞれの市別ページも実際に持っていた。
福ちゃんはさらに細かい。内子町・伊方町・松野町・鬼北町・愛南町という南予の5町すべてを名前で書き出している。



南予って不利だと思ってました。持ち込む場所がないから。



持ち込みならな。だが出張には距離の差がない。松山から遠いことは、呼ぶ側の不利にならないんだよ。
逆に落ちているのがヤストミ楽器で、南予の市を1つも挙げていない。愛媛県内の業者なのに、南予が対応地域に入っていないということだ。
南予に住んでいるなら、覚えておくのは1つでいい。「愛媛県全域」ではなく、自分の市町名を探す。それだけで外れが減る。
上島町から出す|今治から船で1時間7分、しかも車は乗せられない
愛媛には有人の島がある。越智郡上島町だ。弓削島・生名島・岩城島・魚島などからなる町で、人口は5,808人。島から出すときだけ、判断の順番が変わる。
芸予汽船は「フェリー便の廃止により、車両は乗船できません」
上島町へは今治港から芸予汽船が出ている。今治港から岩城港、佐島港、弓削港、生名港を経て土生港まで結ぶ航路だ。その案内に、こう書かれている。
※ フェリー便の廃止により、車両は乗船できませんのでご注意ください。(対象:旅客、自転車)
出典:上島町公式ホームページ(2026年8月27日確認)。所要時間は今治港から弓削港まで約1時間7分、土生港まで約1時間20分だ。
つまりギターやアンプを車に積んで今治へ渡れない。担いで船に乗るか、広島県の因島側から車で回るかになる。便によっては自転車や荷物も積めない。
だから「上島町」と書いてあるかどうかが効く
持ち込みが現実的でないなら、残るのは出張と宅配になる。ここで名指しの粒度が、いちばんはっきり効いてくる。
- 公式サイトに越智郡上島町を名指しで挙げていたのは、福ちゃんの1社だけだった
- しゃむろっくは19市町を名指ししているが上島町は入らず、「(島部への出張はご相談ください)」と書いている
- 楽器の買取屋さんは11市すべてを名指ししているが、町の名指しはない
- 楽器堂オーパスの宅配買取は、送料着払いの条件が「北海道、沖縄、一部離島は除きます」
いずれも各社の公式ページで2026年8月27日に確認した。島から出すなら、「県全域」ではなく「上島町」の4文字を探す。



島だと、そもそも選べないんですね。



選べないんじゃない。選べる相手が絞られてるだけだ。むしろ迷わなくて済むだろ。
大手の名前で迷っているなら、評判も先に読んでおくといい。
下に置いたのは、愛媛県内11市すべてを名指しで対応エリアに挙げていた業者だ。県内に店舗はないが、出張の対象範囲は公式にそう書いてある。
楽器の種類別|愛媛ではどこに出すのが向いているか
地域の話が済んだので、今度は品目で切る。愛媛では品目によって窓口の数が大きく違うので、ここを分けておく意味がある。
アコースティックピアノ|松山に専門の窓口がある数少ない品目
ピアノは愛媛で恵まれている側だ。松山市花園町のマツヤマ楽器が、ピアノ買取のページを公式に持っている。営業は10:00〜19:00、水曜定休。
ここは査定の方針もはっきり書いてある。「必ず訪問して、実際にピアノを見て査定いたします」。訪問査定は無料で、対応エリアは愛媛県内を中心に、とある。ただし「ピアノ」でひとくくりにはできない。
- アップライトとグランドは、運ぶ前提を最初から捨てる。査定は来てもらう
- ヤマハピアノサービスは愛媛にも対応しているが、公式に「電子ピアノの引き取りは行っておりません」と明記している
- 電子ピアノなら、ハードオフの県内6店も取扱商品に楽器を挙げている
- 新居浜のヤストミ楽器はヤマハ・カワイのピアノに絞っている。愛媛は5市のみ
搬出や処分まで含めた選び方はピアノ買取で捨て値になる人の特徴にまとめてある。愛媛固有の話ではないが、判断の順番は共通だ。
管楽器・弦楽器|「錆びていても」と書いてある窓口がある
管楽器は、愛媛では窓口がある側だ。しかも県内に2系統ある。楽器店と、リサイクル系。同じ管楽器でも入口が違う。
- 楽器堂オーパス松山店|サックス・クラリネット・フルート・トランペット・トロンボーンを買取対象に挙げている(土日月のみ)
- 島村楽器エミフルMASAKI店|管楽器・弦楽器が対象。10:00〜21:00で、県内でいちばん遅くまで開いている
- ハードオフ伊予三島店|「管楽器やスネアなど、錆びていても状態悪くても」と公式に書いている
- ハードオフ松山駅前店|「エレキギターやトランペット、サックスなど楽器の買取もやっています」
県外まで含めるなら、管楽器と弦楽器に絞った業者もある。管弦屋は出張と宅配の2本立てで、店頭はない(2026年8月27日確認)。
公式には「北は北海道・仙台から東京・名古屋・大阪・広島、南は福岡・長崎・熊本・沖縄まで日本全国へ出張買取いたします」とあり、出張買取にかかる費用はすべて無料とも書かれている。



管楽器はキーの動きとパッドを先に見られる。凹みより、そっちのほうが効くことが多いんだ。
楽器ごとの見られ方は管楽器買取おすすめ業者の記事に書いた。水曜と木曜に松山の窓口が減る点だけ、愛媛では覚えておきたい。
ギター・ベース・エフェクター・ドラム|楽器店の窓口は2つしかない
そして本題だ。愛媛でいちばん本数が多いはずのギターとベースで、楽器店の窓口が2つしか確認できなかった。楽器堂オーパス松山店と、島村楽器エミフルMASAKI店だ。
しかも片方は週3日、もう片方は松前町にある。松山市内にギター系の楽器店の窓口はない、というのが実際のところだ。
- 持ち込むなら|ハードオフ県内6店/中古楽器堂 松山店(要予約)/おもしろSHOP3店
- 楽器専門の目で見てほしいなら|出張か宅配。ここは県の外に出る
- エフェクターやマイクだけなら|宅配がいちばん早い
壊れている・古い・メーカーがわからない
状態が悪いと行き先はさらに絞られる。ここで効くのが自社で直せるかどうかだ。修理の体制を持つ業者は、値段がつかない楽器でも査定できると公式に書いている。直して売れるなら、買える理由が残る。
| 品目 | 県内の持ち込み先 | 出張・宅配の向き |
| アコースティックピアノ | マツヤマ楽器(松山・水曜定休) | 出張向き。運ばない |
| 電子ピアノ | ハードオフ県内6店 | 出張向き。引き取らない業者がある |
| 管楽器 | 楽器堂オーパス松山店/島村楽器/ハードオフ | 出張・宅配とも可 |
| 弦楽器 | 島村楽器/しゃむろっく/りさいくるや | 宅配向き |
| ギター・ベース | 楽器堂オーパス松山店(土日月)/島村楽器/ハードオフ | 専門で見るなら出張・宅配 |
| エフェクター・マイク | ハードオフ県内6店 | 宅配がいちばん早い |
| ドラム | ハードオフ県内6店 | 出張向き |
| 和楽器 | 島村楽器は対象外と明記 | 出張。三味線・尺八を対象に挙げている業者がある |
この表は、各社の公式サイトで買取対象として確認できた記載だけで作った。書いていないものは載せていない。
実家じまい・まとめて出す場合|愛媛の20市町すべてを名指しした業者がある
楽器1本ではなく、家ごと片づける場面がある。実家を畳む、部屋を空ける、遺品を整理する。愛媛だと、これが1回で終わるかどうかが大きい。
ここまで挙げてきた窓口は、基本的に楽器の窓口だ。楽器以外も一緒に出したいなら、扱う品目の幅で選ぶ必要がある。
- 福ちゃんは出張・宅配・店舗の3種を用意している(一部店舗は来店予約が必要)
- 愛媛県の対応エリアに11市と9町、あわせて20市町すべてを名指ししている
- 受付は8:00〜20:00で年中無休(年末年始を除く)
- 訪問料・査定料・送料・振込手数料はかからないと公式に書いている。買取不成立時のキャンセル料もない
いずれも公式ページで2026年8月27日に確認した表記だ。この記事で見てきた中で、20市町すべてを書き出していたのはここだけだった。ただし大型品には注記がある。
コントラバス、ハープ、チューバ、ピアノ、和太鼓、大型スピーカーなどの大型の楽器・オーディオ機器はお問合せ時に買取不可のご案内をさせて頂く場合がございます
出典:福ちゃんの公式ページ(2026年8月27日確認)。ピアノや和太鼓が入っているので、大型品が主役ならピアノ専門の窓口と比べたほうがいい。
評判が気になるなら福ちゃん買取の評判は悪いのかを検証した記事を先に読んでほしい。良いところも悪いところも書いてある。
相見積もりの進め方|この記事に相場表を載せない理由
最後に、いちばん聞かれることに答える。「いくらになるのか」だ。検索結果の関連質問にも「楽器の買い取りの相場はいくらですか?」が出ている。それでも、この記事に相場表は載せていない。
相場表を載せない理由
理由は単純だ。買取額の上限を決めているのは、その店がいくらで売り切れるかである。売値が読めない商品は、買値も上げられない。
そして相場は上にも下にも動く。価格表を見た日と査定日がズレれば金額は変わるので、代わりに公的な調査から1つだけ数字を出しておく。
| 中古品を買った経路 | 楽器類 | 全品目の平均 |
| 店頭 | 15.0% | 34.9% |
| オークション | 39.3% | — |
| ネットショッピング | 41.3% | — |
出典:環境省 令和6年度 リユース市場規模調査 報告書(図表124・p93/全品目平均は自動車・バイクを除く)。中古楽器を買う人はいるのに、店には並んでいないということだ。
これは消費者が中古品を「買った」金額の調査であって、買取額の調査ではない。だから売却額の根拠にはならない。
ここから言えるのは「近所の店の数だけで判断してはいけない」までだ。愛媛のように窓口が松山に偏っている県では、なおさらそうなる。
専門業者と総合店では、見ている場所が違う
金額の話ができないぶん、構造の話をしておく。なぜ出す先で結果が変わるのかは、数字を1つも出さなくても説明がつくからだ。
- 総合店は全ジャンルを扱うため、在庫リスクと保管コストを広く薄く抱えている
- 専門業者は販路が読めるぶん、買取額の上限を上げられる
だから専門業者のほうが高くなる傾向はある。ただし何倍とか何パーセントとか、そういう数字は書かない。根拠がないからだ。もうひとつ、同じ楽器でも店によって見る場所が違う。



じゃあ何社も回ったほうが得ってこと?



2軒でいいって書いてあるよ。基準ができれば十分だって。回りすぎると疲れて、結局その日のうちに決めることになるって。
2軒に絞る。回る日は曜日と時刻から決める
ここまでの話を手順に落とす。地域名で検索している人にはたいてい期限があるので、4段階に短くした。3軒は要らない。2軒あれば基準はできる。
ピアノなら松山市に専門の窓口がある。ギター系なら楽器店の窓口は2つで、あとは買取店かリサイクル店になる。
業者の対応エリア欄を開いて、「愛媛県全域」ではなく自分の市町名があるかを見る。ここで候補が減る。
火曜から金曜は楽器堂オーパスが休み。月曜はカワイ、水曜はヤマハとマツヤマ楽器が重なる。20時まで開いているのはハードオフだ。
これで基準ができる。3軒目は要らない。予約が必要な窓口は先に電話しておく。
出張のときに知っておく制度
出張買取を選ぶなら、制度の話を3行だけ入れておく。深追いはしないが、知らずに当日を迎えると取り返しがつかない種類の知識ではある。
- クーリング・オフが使えるのは訪問購入(出張買取)だけ。店頭と宅配は対象外
- 起算日は「法定書面を受け取った日から8日以内」(特定商取引法 第58条の14第1項)
- 品目の適用除外がある。レコード・CD・DVD・ゲームソフト/大型家電/家具/書籍/有価証券/二輪以外の自動車は対象外
「契約した日から8日」ではない。書面を受け取った日から数える。出張買取はやばい?安全な使い方に押し買いの話をまとめてあるので、不安があるなら申し込む前に読んでおいてほしい。
愛媛の楽器買取についてよくある質問
ここに並べたのは、「楽器 買取 愛媛」の検索結果に出ていた質問と、関連して検索されている言葉から拾ったものだ。作った質問は入れていない。
- 楽器の買取屋さんは最悪ですか?
-
検索結果の関連質問と関連ワードに、この種の言葉が3つ出ている。評判が割れる業者は、たいてい担当者ごとの当たり外れが口コミに出る。
愛媛に関して公式で確認できたのは、県内に店舗はなく最寄りが香川の高松店であること、それでも愛媛県内11市すべてを出張買取の対象に名指ししていることだ。評判と口コミを検証した記事に詳しく書いてある。
- 楽器の買取相場はいくらですか?
-
この記事では金額を書いていない。買取額の上限を決めているのは、その店がいくらで売り切れるかであって、相場表の数字ではないからだ。
相場は上にも下にも動く。だから価格表を先に握るより、2軒で見比べて自分の基準を作るほうが早い。
- 松山市でピアノの買取をしてくれるお店はどこですか?
-
松山市花園町のマツヤマ楽器が、ピアノ買取のページを公式に持っている。営業は10:00〜19:00で水曜定休。訪問査定は無料と明記されている。
ただし電子ピアノは扱いが変わる。ヤマハピアノサービスは公式に「電子ピアノの引き取りは行っておりません」と書いている。電子ピアノならハードオフの県内6店も候補になる。
- 楽器を売るのに必要なものは?
-
本人確認書類がいる。古物営業法で、買取業者は取引相手の確認をすることになっているためだ。
島村楽器は公式に「顔写真」「氏名」「現住所」「生年月日」がすべて記載されているものと書いている。運転免許証やマイナンバーカードが一般的だ。付属品もまとめておきたい。ケース、保証書、アダプター、マウスピース、弓。あるものを全部そろえてから査定に出す。
- 愛媛にギターを買い取ってくれる楽器店はありますか?
-
公式サイトで確認した限り、県内でギターの買取を掲げている楽器店は2つだった。楽器堂オーパス松山店と、島村楽器エミフルMASAKI店だ。
ただし前者は土日月の3日間のみ営業で、後者は松山市ではなく伊予郡松前町にある。それ以外はハードオフ、中古楽器堂、おもしろSHOPなどの買取店・リサイクル店になる。
- 今治市や新居浜市でも出張は来ますか?
-
楽器の買取屋さんは「愛媛県全域が出張買取の対象です」と書いたうえで、今治市・新居浜市を含む11市すべてを名指ししている。福ちゃんも同じ11市に9町を加えて名指ししている。
ハードオフも今治片山店と新居浜西喜光地店が出張買取を実施していて、対象カテゴリに楽器が入っている。ただし対応エリアは「今治市内近郊」「新居浜市近郊」という書き方だ。
- 宇和島市や八幡浜市でも売れますか?
-
持ち込める窓口は確認できなかった。だから出張か宅配になる。ここで見るのは「全域対応」の一言ではなく、市町名が書かれているかどうかだ。
楽器の買取屋さんは宇和島市・八幡浜市それぞれの市別ページを実際に持っていた。福ちゃんは4市に加えて南予の5町も名指ししている。一方で、愛媛県内のピアノ専門店には南予を1つも挙げていないところがあった。
- 島(上島町)からでも売れますか?
-
今治港から芸予汽船で弓削港まで約1時間7分。ただしフェリー便の廃止により車両は乗船できず、対象は旅客と自転車になっている(上島町公式)。
持ち込みは現実的ではないので出張か宅配になる。公式サイトに越智郡上島町を名指しで挙げていたのは1社だけだった。宅配も「一部離島は除く」と条件を付けている業者があるので、申し込む前に確認したい。
愛媛で楽器を売るとき、最初に決めるべきこと
長くなったので、決めることだけをもう一度並べておく。守ってほしいのは「業者名から選ばない」の一点で、それさえ外さなければ、たいてい間違えない。
- 「愛媛県全域」の6文字で判断しない。その下に自分の市町名があるかを見る
- 持ち込むなら松山市。ただし閉まる時刻が17時から20時まで割れている
- 東予4市に楽器店の窓口はない。持ち込み先はハードオフかリサイクル店になる
- 南予で確認できた窓口は1軒。しかもその1軒は出張をやっていない。だから南予は名指しを見る
- 相場を先に調べても意味は薄い。上限を決めているのは、その店がいくらで売り切れるかだ
愛媛は楽器を売る場所が少ない——そう思っていたなら、それは持ち込みルートに限った話だ。しかも品目によって、話がまるごと変わる。
出張には距離の差がない。県内に店舗がなくても距離は問題にならない。11市すべてが名指しされている以上、そこは公式に書いてある。
- 四国の他県も気になるなら徳島で楽器を売るときの分かれ道にまとめてある。県が変わると窓口の集まり方も変わる
結局のところ、調べれば分かることばかりだ。定休日も、対応エリアも、費用も、全部公式に書いてある。書いていないのはあなたの町の名前がそこに入っているかだけで、それは6文字の下を読めば分かる。


