CD買取|公式20社を開いたら、金額が載っていたのは13社だけだった

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棚から出したCDが、床に積み上がっている。捨てるのは惜しい。じゃあ売るか、と思って検索窓に「CD 買取 相場」と打ち込んだ。そこで手が止まった人へ向けて書く。

出てくるのは業者のサイトばかりで、肝心の金額がどこにも出てこない。1枚いくらなのか、棚1本でいくらになるのか。知りたいのはそこだけなのに、そこだけが書いていない。

  • CDの買取金額が申し込み前に読める場所を持っていたのは、20社中13社だった
  • その一覧は、アルバム名ではなく品番で並んでいる。同じ曲でも規格が違えば別の行になる
  • そこに出ている金額は、何ひとつ欠けていない盤の金額だと、複数の社が自分で書いている

査定台の向こう側にいた人間として書く。ただしここに出てくるのは、20社の公式ページを開いた記録だけだ。先に断っておく。

価格表は20社ぶん全部開いた。でもそこにあった金額は、1円もこっちに持ってきていない。数えたのは件数のほうだ。

かわりに書くのは、買取業者20社の公式ページを1社ずつ開いて数えた結果だけになる。どこを母数にして、どう数えて、どう検算したかも本文に出してある。

読み終わるころには、金額がどこに載っているかと、その金額をどう読めばいいかの2つが手元に残る。そこから先は自分の棚と相談すればいい。

この記事でわかること
  • CDの買取金額が申し込み前に読める場所を持っていたのは、20社のうち何社か
  • まとめて出すなら、出張査定で見てもらう(査定だけでもOK)
  • その一覧が、タイトルではなく品番で並んでいる理由
  • 帯・ケース・歌詞カードの欠けに、何社が触れていたか
  • 送ったあと、査定の返事に返答しないとどうなるか
目次

先に、この記事が書けないことを言っておく

この記事に相場表は出てこない。かわりに何を数えたのかを、本題より先に置く。数え方を先に見せておかないと、あとに出てくる数字がただの感想になってしまうからだ。

2つだけ確認して先へ進む。なぜ1つの数字にならないのかと、誰を何社ぶん開いたのか。ここを飛ばして数字だけ読んでも、たぶん使えない。

「CDの相場」という1つの数字は、たぶん存在しない

検索する人が何を知りたいのかは、検索窓のほうがはっきり教えてくれる。2026年9月15日に「CD 買取」と打ち込んだとき、候補のいちばん上に出たのが「cd 買取 相場」だった。

  • 検索窓の候補は9つ。うち金額に直接向いていたのは2つ(相場・買取価格)
  • 「関連する質問」は4件。うち2件が「いくら」を直接聞いていた
  • いずれも2026年9月15日に、ブラウザで開いて目視した

つまり関連する質問にかぎれば半分が金額を直接聞いている。それなのに本サイトは相場を書かない。ここは矛盾に見えると思う。

理由は倫理の話ではなく、算数の話だ。後の章で実物を出すが、CDの買取金額はアルバム名ではなく品番ごとに付いている。

この記事が出さない4つ
  • 各社の価格表に載っている金額の転記
  • 各社の価格表に載っている金額の転記
  • 1枚いくらという見込み額
  • 「この業者が一番」という順位付け
  • 査定や集荷の速さを売りにする書き方

2つめは特に守った。価格表は全部開いて数えたが、そこに並んでいた金額は1件も持ち出していない。数えたのは件数と、単位と、日付の有無だけだ。

もうひとつ先に外しておく。価格表が見つからない業者を悪く書く記事ではない。出すか出さないかは、その会社の売り方の違いでしかない。

えー、でも価格表出してる店のほうが良心的っしょ?出してない店って何か隠してんじゃないの?

それは言えない。1点ずつ見てから値を出す店は、先に数字を置けないだけだ。俺は楽器屋でその側にいた。

20社をどう選んで、どのページを開いたか

数え方を置いておく。あとで「本当か」と思ったときに、読んだ人が同じ手順でやり直せるようにするためだ。手順が再現できない数字は、数字の形をした感想でしかない。

この記事の数え方
  • 母数…20社。価格表を持っていそうな社に偏らないよう、一覧が見当たらない社も落とさずに入れてある
  • 看板が2つでも1社…同じ会社が別ブランドで出している場合はまとめた(バリューブックスとVaboo、セタガヤの2ブランド)
  • 見たもの…各社の公式サイトのみ。買取ページ、よくある質問、利用規約、価格の一覧ページ
  • 確認日…2026年9月15日
  • 数えなかったこと…金額。1円も転記していない

記載が見つからなかった社も、母数から落とさずに「確認できず」として数に入れている。都合の悪い社を外すと、割合はいくらでも動かせてしまう。

それと、見つからなかったことを「ない」とは書かない。電話で聞けば答えてくれる条件は、公式ページに載っていないだけで実在する。ここは分けて読んでほしい。

「20社中◯社」って、そのまま業界全体の割合として読んでいいんですか?

だめだ。CDを買う店は20社よりずっと多い。ここで言えるのは、選んだ20社の範囲までだよ。

この「一覧を全部数える」やり方は、当サイトで前にもやっている。アンコールズの相場表を39,940件まで数えた記事がそれだ。あれは1社を深く掘った。

今回は逆で、20社を横に並べる。1社の中身より、社によって何が違うのかを見たかった。同じ「CD買取」でも、やっていることは思ったより揃っていない。

金額が載っていたのは、買取価格表だけだった

ここが記事の背骨になる。20社の公式を1社ずつ開いて、CDの買取金額が申し込み前に読める場所があるかを数えた。結果から先に出す。

数える前に線を引いておいた。「無料査定します」だけのページは数に入れない。タイトルか品番を手がかりに、送る前に金額にたどり着けるものだけを1件とした。

  • 買取金額が読める場所があった……13社
  • 公式ページでは見つけられなかった……7社
  • 検算:13+7=20

3社に2社は持っていた、と言うこともできる。ただしその13社の中身が、まるで揃っていない。件数も、単位も、日付の有無も違う。そこがこの章の本題になる。

数えるときに1社ぶん判断が割れた。通販のページに売値と買取の参考価格が並んでいる社があり、一覧で読めるのは売値のほうだった。ここは「確認できず」に入れてある。

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業者金額が読める場所1件の単位
ブックオフあり検索型品番・JAN
駿河屋あり検索型品番
ネットオフあり一覧型品番
買取専門店ざうるすあり一覧型タイトル
古本市場/ふるいちあり一覧型品番
買取王子あり一覧型タイトル
セタガヤCD買取センターあり一覧型タイトル
エコストアレコードあり一覧型品番
HMVあり一覧型タイトル(品番併記)
ビーレコードあり一覧型タイトル
ディスクユニオンあり一覧型ジャンル別のリスト
ブックサプライあり一覧型+検索型タイトル
ラクウルあり一覧型タイトル
タワーレコード確認できず
玉光堂確認できず
メディア買取ネット確認できず
もったいない本舗確認できず
トレジャーマーケット確認できず
バリューブックス確認できず
ハードオフ確認できず

すべて2026年9月15日に各社の公式サイトで確認している。「確認できず」の7社のうち数社には買取実績を並べたページがあった。ただし過去の記録であって、これから売る人の金額ではない。

掲載件数は、一覧型と検索型で桁がまるで違った

13社を開いてすぐ分かったのは、同じ「価格表」と呼べるものが2種類あったことだ。混ぜて数えると実態が消えるので、分けて数えた。

  • 一覧型…ページをめくれば全部見られる。件数が表示されている社が多い(11社
  • 検索型…タイトルや品番を入れて初めて金額が出る(2社
  • 検算:9+4=13

一覧型の11社を件数の多い順に並べると、こうなる。上と下で桁が4つちがう。同じ棚から出した1枚を調べに行くのに、当たる面積がこれだけ違う。

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業者掲載件数件数の出どころ
ネットオフ501,260件ページに表示
買取専門店ざうるす23,657件ジャンル別の表示を合算
古本市場/ふるいち9,458件ページに表示
買取王子1,034件ページに表示
セタガヤCD買取センター906件公式サイトマップを数えた
エコストアレコード532件一覧を数えた
HMV40件一覧を数えた
ビーレコード28件グッズ一覧のうちCD表記の行を数えた
ディスクユニオン21件CDを含むリストの本数
ブックサプライ16件一覧を数えた
ラクウル11件一覧を数えた

最少がラクウルの11件、最多がネットオフの501,260件。いずれも2026年9月15日に確認した。ディスクユニオンの21はリストの本数で、1本ずつ開くとタイトルが並ぶ形になる。

検索型の2社は、別の数え方になる

検索型でも総数が画面に出る。ブックオフはCDのジャンルに絞ると1,945,698件、駿河屋は1,226,638件と表示された(2026年9月15日確認)。

  • この数字は金額が出ている件数ではない。検索に引っかかる登録点数だ
  • 実際にめくると、金額の欄が空の行がかなり混ざっている

どのくらい空いているかも数えた。両社とも複数ページを開いて行を見ていったところ、金額が出ていたのは半分前後だった。ブックオフ側も、検索結果に出ていても値段を付けられない商品があると注記していた。

つまり検索型の総数と、一覧型の件数を並べて比べることはできない。前者は倉庫の在庫表に近く、後者は店頭に貼られた紙に近い。役割がそもそも違う。

  • 件数が多いほうが良い、という話でもない。11件のリストは選び抜かれた11件になる
  • ブックオフの検索はジャンルを絞らないと6,147,506件と出る。本もゲームも入った数だ
  • 検索型は深いページまではめくれない。奥は品番かタイトルで直接引くことになる

1件の単位は、タイトルではなく品番だった

ここがこの記事でいちばん伝えたい一行になる。価格表を開いて数え始めてすぐ、並んでいるのがアルバム名ではないことに気づいた。並んでいるのは品番だ。

ある社の一覧では、山下達郎の「ライド・オン・タイム」が5つの行に分かれていた。84年の規格、86年、90年、99年、02年。曲は同じで、行は5つある。

  • 品番・JANで並べていた社……5社(ネットオフ/古本市場/エコストアレコード/駿河屋/ブックオフ)
  • タイトルで並べていた社……7社(うち数社は行の中に品番も併記)
  • ジャンル別のリストという形の社……1社
  • 検算:5+7+1=13

タイトルで並べている社でも、行の中に品番が書いてあることが多い。つまり表の見え方が違うだけで、中で効いているのは品番のほうだ。ここは13社に共通していた。

品番の横には、さらに細かい但し書きが並んでいた。同じ品番でもどの帯が付いているかで別扱いになる社がある。実際に並んでいた語を拾うとこうなる。

  • 帯のかたち……巻き込み帯/シール帯/箱帯/角丸帯/帯付
  • 盤のかたち……旧規格/国内初版/国内廃盤/紙ジャケット/高音質盤
  • 付属のかたち……スリップケース付/初期スムースケース/国内ライナー付

帯にそんなに種類があるんですか。巻き込み帯って、そもそも何ですか?

ケースの背から裏に回り込んでるやつだ。時期で作りが変わる。作りが変わるってことは、見分けが付くってことだよ。

ここまで細かく分かれているものを、1枚あたりの平均で語るのは無理がある。相場が出てこないのは、隠しているからではない。割り算の分母が作れないからだ。

同じ考え方は他のメディアでも見た。レコード針の買取を16社で数えた記事でも、品目の呼び名が社ごとに割れていた。呼び名が割れると平均は出せない

日付が入っていたのは9社。期限まで書いた社は1社だった

価格表を見つけたら、次に見る場所がある。いつ時点の金額なのかだ。そこに日付があるかどうかを、13社ぶん数えた。

  • 価格表そのものに日付が入っていた……9社
  • 日付を見つけられなかった……4社
  • 検算:11+2=13
  • いつまで有効かを書いていた社……1社

日付の付け方も社で違った。ページ全体に1つ付けている社もあれば、1件ごとに日付が入っている社もある。後者は棚から出した1枚を調べるときに効いてくる。

数え方をひとつ決めておいた。一覧や検索の画面そのものに日付があるかで数えている。1クリック先の個別ページにだけ日付がある社は、見つけられなかった側に入れた。

(査定日から日数が経過しているものは、金額が変更になっている可能性があります)

買取専門店ざうるすの買取価格表より(2026年9月15日確認)。同社の一覧には1行ごとに「査定日付」の列があり、その行がいつ付けられた金額かが分かるようになっていた。

ここで1社だったほうが効く。日付を入れている社は9あるのに、「この金額はいつまで有効です」と書いた社は、13社のうち1社しかなかった。

期間:2026年9月30日(水)受付分まで有効

ディスクユニオンの買取リストより(2026年9月15日確認)。リストごとに受付の締切日が書かれていて、10月末まで、11月末までと本数ごとに違う。期限があるほうが珍しい書き方になる。

お見積価格はメール送信後から5日以内に駿河屋に商品が到着した場合のみ、保障されます

駿河屋のあんしん買取ページより(2026年9月15日確認)。ただしこれは個別の見積の期限で、価格表そのものの有効期限ではない。似ているので上の1社には含めていない。

だから価格表は、時刻表ではなく天気予報のように読むほうがいい。今日そう出ているというだけで、送った日にその金額が付く約束ではない。実際どの社もそう書いている。

日付を見る癖だけ付けておけ。古い行を見て期待値を上げてから送ると、あとでしんどいぞ。

枚数が多いなら、一覧を1行ずつ引くよりまとめて見てもらったほうが早い。棚ごと運ぶ前提の窓口を持っている社なら、品番を自分で調べる手間もいらなくなる。

CD買取センターという名前の窓口を別に持っていて、そこに532件の一覧が置かれている(2026年9月15日確認)。買取の方法は宅配・出張・持込の3つが案内されていた。

532件の一覧を出している社でもあり、口コミの側は別記事で数えてある。評価が真っ二つに割れる理由は枚数だった

その金額は「何も欠けていないとき」の金額だった

価格表を見つけて、自分の品番を見つけて、金額を見た。そこで終わりにすると、たぶん送ったあとでずれる。一覧のすぐ横に、小さい字で但し書きがあるからだ。

この章では、その但し書きを社をまたいで並べる。面白いのは、別々の会社がほとんど同じことを書いていた点になる。まず3社ぶん読んでほしい。

掲載している買取価格は、美品であり、帯・ライナー・インナースリーブ(内袋)などの付属品がオリジナルのまま完備されており、盤面・ジャケット・ケースがすべて状態良好の際の価格となります。

HMVの買取ページより(2026年9月15日確認)。続けて「付属品の状態をチェックさせて頂いた後に買取価格を変更させて頂く場合がございます」とも書かれている。変更する前提で置かれた一覧だ。

掲載の買取価格は、全て状態が良好で、なおかつ初回限定盤が存在するモノについては初回特典が全て揃っている場合の価格です。

買取専門店ざうるすの買取価格表より(同日確認)。エコストアレコードも、品番や帯付といった特記事項が全部そろった商品の価格だと書いていた。3社とも同じ向きだ。

つまり価格表の金額は、平均でも中央値でもない。満点の盤に付く上限の金額だと、業者自身が先に宣言している。ここを読み飛ばすと期待だけが残る。

げ。じゃあ俺の、帯どっか行ったやつは全然ダメってこと?捨てた気がするんだよな、あれ。

そう単純でもない。帯をどう扱うかは社でバラバラだった。そこを次に数えてある。

CDの帯に触れていたのは20社中7社。しかも向きが逆だった

ここからは母数を20社に戻す。価格表が見つからなかった社にも、状態の説明はあるからだ。まず帯から数えた。触れていたのは7社、触れているのを見つけられなかったのが13社になる。

検算は7+13で20。CDの状態といえば真っ先に帯が出てくる印象があるのに、公式で触れていたのは3割強しかない。ここはいちばん意外だった。

  • 数えたのはCDの帯についての記載だけ。書籍の帯やレコード用リストの注記は入れていない
  • 同じ会社でも、CDのページに帯の話が無ければ「確認できず」に入れた
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数えたこと記載あり確認できず検算
CDの帯に触れている7社13社7+13=20
ケースに触れている17社3社17+3=20
歌詞カード・付属品に触れている19社1社19+1=20
盤面のキズ・再生に触れている15社5社15+5=20

いずれも2026年9月15日に各社の公式で確認した。帯がいちばん少なく、付属品全般がいちばん多い。個別の部品名まで書く社は少なく、まとめて書く社が多い、ということになる。

そして触れていた7社の中でも、書いてある向きが揃っていなかった。減る側に書く社と、無くても買えると書く社がある。同じ帯の話なのに、向きが逆になる。

帯や特典が欠品している場合、減額の対象となることがあります

玉光堂のCD買取ページより(2026年9月15日確認)。一方でトレジャーマーケットは、同じCDの買取ページにこれと逆向きの一行を置いていた。

歌詞カードや帯(オビ)がない場合も買取はできます

トレジャーマーケットのCD買取ページより(同日確認)。扱う棚が違えば、同じ部品でも意味が変わる。だから「帯がないと値が下がる」は一般化できない

ついでに言うと、価格表の側では帯はもっと細かく分かれていた。前の章で拾った巻き込み帯や箱帯がそれだ。帯があるかないかではなく、どの帯かを見ている社もある。

ケースは17社が触れていた。減らないと書いた社もある

ケースは帯よりずっと多く、20社中17社が触れていた。ただしこちらも向きが一様ではない。「減額」と書く社と「買取不可」と書く社に分かれる

  • 減る側…「ケースが割れていても買取可能ですが、査定額は下がる可能性があります」(トレジャーマーケット)
  • 減る側…「汎用ケースの割れ・破損」を減額の項目として列挙(ブックサプライ)
  • 不可の側…「ケースのないもの」を買取できないものとして列挙(古本市場/ふるいち)

いずれも2026年9月15日確認。割れているだけなら受けてくれる社があり、なくなっていると線が変わる社がある。手元の状態でどちらに当たるかが変わってくる。

そしてこの章でいちばん役に立つのは、たぶん次の1社だ。減らないものを名指しで書いていた。減る条件ばかり並ぶ中で、これは珍しい。

CD、DVD、ゲームソフト、PCソフト、書籍は、商品を通常に使用する上で自然についてしまう傷みや汚れなどは減額の対象とはなりません。

例)・CDジャケット、ゲームの説明書などを取り出す際につく、ケース爪の引っかかった跡 ・CDセンターホールの小さなヒビ割れ

駿河屋の減額基準リストより(2026年9月15日確認)。同じページには「古い商品の経年劣化は、減額対象とはなりません」ともある。年季が入っていること自体は減点ではないという立場だ。

「減額基準」という名前のページ

20社を開いて、減額の基準だけを集めた独立したページを持っていたのは1社だけだった。ほとんどの社は、買取できないものの一覧の中に混ぜて書いている。

読む側からすると、この2つは別物だ。不可の一覧は「送るな」を教えてくれるが、減額の基準は「送ってもいいが、こうなる」を教えてくれる。用途が違う。

歌詞カードと特典は19社。ただし多くは上向きに書いてある

歌詞カード、ブックレット、初回特典、外箱。このあたりをまとめた「付属品」への言及は、20社中19社にあった。触れているのを見つけられなかったのは1社だけになる。

検算は19+1で20。ほぼ全社が何かしら書いているということだ。ただし読んでいくと、書き方に癖がある。多くの社が、減る側ではなく増える側から書いていた。

  • 上向き…「付属品が揃っている場合の方が買取価格が高くなる傾向があります」(玉光堂)
  • 上向き…「付属品等が揃っている方がより高く買取できる場合があります」(ハードオフ)
  • 下向き…「付属品が欠品がある場合も減額となります」(バリューブックス)
  • 下向き…「同梱特典品のないものは減額対象となります」(駿河屋)

いずれも2026年9月15日確認。言っていることは同じだと思う。揃っていれば上、欠けていれば下。ただし読んだあとに残る感触がまるで違う。

ここから先はこちらの解釈になるが、上向きに書かれた文だけを読んで箱を詰めると、自分の盤が基準より下にいる可能性を勘定に入れ損ねる。そう読めた、という話だ。

「揃っていれば高くなる」と「欠けていれば減る」は、同じことを言っているだけなんですね。

そうだ。だから片方だけ読んで安心しないこと。俺が見るのはいつも下向きに書いてあるほうだよ。

盤ではなく、再生する機械のほうが余っている人もいると思う。CDプレーヤーの買取を14社で実測した記事では、棚の名前が6通りに割れていた

ここまでで、状態については自分で確かめられる材料が揃ったはずだ。あとは現物を見てもらったほうが早い局面がある。品番も帯の種類も、人が見れば一度で済む。

同社のCD買取センターの出張買取ページには「出張料、査定料、処分料、人件費などすべて無料!」と書かれていた(2026年9月15日確認)。スタッフが梱包と運び出しもするとある。

送ったあと、金額が分かるまでに何日かかるか

宅配買取は「送る→査定→金額を知る→承諾する」の順に進む。よく考えると変な順番だ。金額を知ったとき、CDはもう手元にない

だからこの章は、送る前に読んでおく時間の話になる。査定の返事はいつ来るのか。返事をしなかったらどうなるのか。同じ20社で数えた。

  • 査定結果までの日数を数字で書いていた……13社
  • 数字を見つけられなかった……7社
  • 検算:13+7=20

「数字で書いていた」の線は、営業日か日数か週数が出ていることにした。「お品物が届き次第」だけの社は数字なしの側に入れてある。ここは数え方の問題になる。

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業者公式の書き方(査定結果まで)
もったいない本舗商品到着後3日以内
ディスクユニオンCD50枚程度で1〜3日
トレジャーマーケット3営業日以内
玉光堂3日〜7日
ブックサプライ約5営業日
ビーレコード到着から1週間以内(CDはグッズ扱い)
セタガヤCD買取センター数日から1週間程度
タワーレコード原則1週間程度
ブックオフ集荷からおおよそ1週間
買取王子到着後1週間程度
ネットオフ7〜11営業日程度
駿河屋到着から4〜14日
エコストアレコード通常は到着後数日、専門の査定は2週間ほど

すべて2026年9月15日確認。短い側が3日前後、長い側が2週間。同じ「送るだけ」でも、待つ長さは5倍近く違う。枚数が多いほど延びると書いている社もあった。

タワーレコードは枚数ごとの目安まで出していて、10枚から50枚なら2営業日程度、201枚以上は終了予定日を案内する形になっていた。棚ごと送るならここは見ておきたい。

返事をしないとどうなるかが、3つに割れていた

ここがこの章の山場になる。査定の連絡が来て、忙しくて返事をしなかった。そのまま放っておいたら何が起きるのか。20社の答えは3方向に割れた

  • 売ったことになる……11社
  • 返送される……2社
  • 返送か承諾のどちらかになる……1社
  • 期限はあるが日数が公開ページにない……1社/記載を見つけられず……5社
  • 検算:11+2+1+1+5=20

多数派は「売ったことになる」だ。11社がそう書いている。黙っていると成立する側に倒れるのが、この20社では多数派だった。

ご提示から7日以内にご回答がない場合は、買取金額をご承諾いただいたものとさせていただきます

買取王子のご利用の流れより(2026年9月15日確認)。駿河屋も「査定価格ご連絡から5日以内に承諾を頂けなかった場合は、買取を承諾していただいたものとします」と書いていた。

そしてその期限が社によってまるで違う。短い側から並べると、ここでも幅の広さが出てくる。数字を読み取れた社だけを並べた。

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期限業者過ぎるとどうなるか
3日もったいない本舗承諾扱い
4日ブックサプライ承諾扱い
5日ネットオフ/駿河屋/メディア買取ネット承諾扱い
7日買取王子/古本市場・ふるいち承諾扱い
10日バリューブックス承諾扱い
14日ラクウル返送
1か月タワーレコード承諾扱い
1か月ディスクユニオン着払い返送か承諾のどちらか
3か月玉光堂/セタガヤCD買取センター承諾扱い

すべて2026年9月15日確認。最短がもったいない本舗の3日、最長が3か月。3か月はおよそ90日なので、短い側の30倍になる。検算は90÷3=30だ。

  • ハードオフも返送になる側だが、期日の日数を公開ページで見つけられなかったので表に入れていない
  • 古本市場・ふるいちの7日は宅配買取の規約にある数字で、CDに当てはまるかまでは確認できていない
  • 1社だけ、査定への返事とは別に「到着から30日連絡がつかない場合は処分」という規定を置いていた(起点が到着日なので上の表には入れていない)

ここで怖いのは長いほうではなく、短いほうと向きが違うほうの組み合わせだ。3日で承諾に倒れる社に送って、出張で家を空けていたらもう終わっている。

マジか。俺、メールとか3日は見ないぞ。気づいたら売れてるってこと?

そういう社もある、ってことだ。全部の社がそうじゃない。だから送る前に、そこだけ読んでおけって話だよ。

念のため書いておくと、これは隠された罠ではない。どの社も申し込みページや利用規約にきちんと書いている。読まれにくい場所にある、というだけの話だ。

承諾の手続きが最初から省かれる仕組みもある

もうひとつ、申し込みの時点で選ぶ形のものがあった。査定結果の連絡そのものを省いて、そのまま入金まで進むコースだ。名前は社によって違う。

  • もったいない本舗…申込書で「自動承認」を選ぶと、査定金額の連絡をせずに支払いへ進む
  • ブックオフ…「かんたん承認」を選ぶと査定後すぐ振込になり、返送そのものができない
  • 買取王子…申込時に自動承認を選べる。選んだ場合は返却できない
  • ビーレコード…「自動承諾(査定後すぐにお振込)」を申込フォームで選べる

いずれも2026年9月15日確認。速さと引き換えに、返送という選択肢が消える。売ると決めているならこちらが早いし、迷いがあるなら選ばないほうがいい。それだけの話だ。

減り幅が小さいと、手続きが飛ぶ社もあった

駿河屋は、事前の見積から実際の査定までの減り幅が一定未満なら、承諾の手続き自体が省かれて入金に進むと書いていた(2026年9月15日確認)。

  • 合理的なやり方ではある。ただし自分が選んでいない省略でもある
  • 事前の見積を出す仕組みとセットなので、そこは理解して使いたい

日数の話をしてきたが、宅配買取のサイズ上限を18社で数えた記事のほうで止まることもある。箱の外寸という、まったく別の壁だ。

上の表で501,260件を出していた社については、口コミ122件を数えた記事が別にある。品目によって評価が割れていたという結果だった。

盤面が読めるかは、金額とは別の線で見られている

ここまでは金額と状態と時間の話だった。最後にもう1つだけ軸がある。ディスクそのものが読めるかどうかだ。これは減額ではなく、可否の線として書かれていた。

キズは「減る」ではなく「受けない」の側に書かれていた

盤面のキズや再生不良に触れていたのは20社中15社。前の表のとおり検算は15+5で20になる。読んでいくと、書かれている場所に共通点があった。

  • 駿河屋…「CDに修復不可能なディスクキズがあるものは買取不可となります」
  • メディア買取ネット…買い取れるものの側に「ディスクの多少のキズ(再生できればOK)」
  • 買取王子…「軽微な傷がある、あるいは多少の汚れのあるCDでも買取いたします」

いずれも2026年9月15日確認。境目は「再生できるか」に置かれている社が多かった。見た目のキズそのものではなく、読み取れるかどうかで線が引かれている。

だから棚から出すときにやることは1つでいい。ケースを開けて、記録面を光にかざす。同心円状の細かいスレなら、多くの社が受けると書いていた。

  • 再生できるかどうか以前に、自分で焼いたディスクは対象から外している社がある

メディアを1品目ずつ数えたものとしては、オープンリールデッキ買取を20社で数えた記事もある。あちらはテープも買う社が7社だけという結果だった。

ディスクの種類そのものが珍しい場合は、LDプレーヤー買取を数えた記事のほうが近い。業者が名指しした確認点が、CDともDVDとも違っていた話だ。

送る前に、この3つだけ見ておく

20社を開いて分かったことを、送る前の動作に落としておく。順番にも意味がある。上から順にやると、あとで戻らずに済むはずだ。

STEP
自分のCDの品番を見る。タイトルではなく品番で引く

ケースの背か、ディスクの印刷面に書いてある英数字がそれだ。価格表はここで並んでいる。タイトルだけで引くと、別の規格の行を見てしまう。

STEP
価格表を持っている社で、その品番を引く

載っていなくても「値が付かない」ではない。一覧は各社が選んで並べたもので、全部の盤が載っているわけではないからだ。

STEP
返事をしなかったときどうなるかを、申し込む前に読む

承諾になるのか、返送になるのか、処分になるのか。期限は3日から3か月まで開いていた。ここだけは送る前に確かめておきたい。

3つめを読まずに送ると、査定の連絡が来た日に手が止まる。その日が期限の中にいるとは限らない。旅行中かもしれないし、単に見落とすかもしれない。

CDの買取でよくある質問

ここまでの数字を、検索でよく出る聞き方に並べ直しておく。どれも20社を開いて数えた範囲の答えだ。金額そのものは、ここにも出てこない。

CDの相場はいくらですか?

1つの数字にはならない。買取金額はアルバム名ではなく品番ごとに付いているからだ。ある社の一覧では、同じ曲が5つの規格に分かれて別々の行になっていた。

平均を出そうにも、分母がそろわない。だから本記事では金額を書かず、金額が載っている場所と、その読み方だけを扱っている。

CDはいくらで買い取ってもらえますか?

申し込む前に金額を読める場所を持っていたのは、調べた20社のうち13社だった(2026年9月15日確認)。残る7社では公式ページ上で見つけられなかった。

ただしそこに出ている数字は、状態が良くて付属品もそろった盤に付く金額だと、複数の社が自分で書いている。上限として読むのが正しい。

価格表に自分のCDが載っていませんでした。値段は付きませんか?

そうとは限らない。一覧は各社が選んで並べたもので、扱っている全部の盤を載せているわけではない。最少の社は11件しか並べていなかった。

載っていないことは「対象外」とは別の意味になる。判断は査定を受けてからで間に合う。

帯がないと売れませんか?

CDの帯に触れていたのは20社中7社で、書いてある向きは割れていた。欠品を減額の対象とする社もあれば、帯がなくても買い取れると書く社もある。

書籍やレコードの帯について書いている社もあったが、別の商品の話なので数えていない。一般化せず、出す先の1行を読むのが早い。

ケースが割れています。そのまま送っていいですか?

ケースに触れていたのは20社中17社だった。割れていても受けるが査定は下がる、と書く社と、ケースがないものは受けないと書く社に分かれる。

一方で、取り出すときに付く爪の跡やセンターホールの小さなヒビは減額の対象にしないと書いていた社もある(2026年9月15日確認)。

歌詞カードをなくしました

歌詞カードやブックレットを含む付属品に触れていたのは、20社中19社だった。ほぼ全社が何かしら書いている項目になる。

ただし多くは「揃っていれば高くなる」という上向きの書き方をしている。欠けている側から読み替えたうえで判断したい。

送ってから査定結果が来るまで何日かかりますか?

日数を数字で書いていたのは20社中13社だった。短い側が3日前後、長い側が2週間で、枚数が多いと延びると書いている社もある。

枚数ごとの目安を表で出している社もあった。棚ごと送るつもりなら、そこを先に見ておくと予定が立つ。

査定の連絡に返事をしないとどうなりますか?

扱いは3方向に割れていた。売ったことになる社が11、返送になる社が2、返送か承諾のどちらかになる社が1だった(2026年9月15日確認)。

期限も3日から3か月まで開いている。どれも申し込みページや規約に書いてあるので、送る前に読める情報になる。

まとめ|自分の棚のCDの、品番を見る

20社を開いて分かったのは、CDの買取が思ったより揃っていないということだった。金額を見せる社と見せない社、期限が3日の社と3か月の社が、同じ言葉で並んでいる。

  • 申し込み前に金額を読める場所があったのは20社中13社。件数は11件から501,260件まで
  • 一覧はタイトルではなく品番で並ぶ。同じ曲が5つの行に分かれている社もあった
  • そこに出ている金額は、付属品がそろった状態の金額だと複数の社が自分で書いている
  • 返事をしなかったときの扱いは3方向に割れる。期限は3日から3か月まで開いていた

さっきの3つのうち、外せないのは2つだ。自分の盤の品番を見る。そして申し込む前に、返事をしなかったときの扱いを読む。真ん中は飛ばしてもいい。

棚の1枚ずつを調べる気になれないなら、それも普通だ。300枚の品番を1行ずつ引くのは、正直しんどい。そういうときは人に見てもらったほうが早い。

全部調べてから出すのが正解じゃない。比べる相手を1つ持っておくだけで、判断はだいぶ変わるんだ。

CD・音楽ソフト全般を買取の対象にしていて、出張の窓口も公式に持っている(2026年9月15日確認)。対応する品目と買取の方法が先に読めるので、1社目に置きやすい。

今回、20社ぶんの一覧を引きながら何度も同じ失敗をした。タイトルで探して、見つけた行の品番が手元の盤と違う。俺の屍を越えてくれ

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