ロッキンの買取ページを読んでいて、途中で手が止まった。用意されている買取の方法が、想像より1つ多かったからだ。
店頭、出張、宅配。ここまではどこの買取店にもある。そこに委託販売が並んでいた。売るだけでなく「預けて売ってもらう」窓口を持っている楽器店は、そう多くない。

先に言っておく。俺はロッキンに査定を出したことがない。この記事は公式に書いてあることを読んで、数えて、整理しただけだ。
だから「いくらになった」という話は一行も書かない。代わりに並べるのは、行く前に知っておけば往復が無駄にならない情報のほうだ。
店名と所在地が一致しない拠点がある。曜日を間違えると閉まっている拠点もある。持ち込んでも受けてもらえない品目もある。どれも公式に書いてあることだ。
- 買取が4通りあり、そのひとつが委託販売であること。手数料は税抜き販売価格の20%だ
- 楽器専門の査定士に、まず1社見てもらう(査定だけでもOK)
- 7拠点のうち5つが水曜定休で、モール内の2つは年中無休だということ
- 「岐阜店」が岐阜市にはないこと
- 和楽器と民族楽器は買取を行っていないと、公式に明記されていること
- 出張で来てもらうとき、あなたが法律上どんな権利を持っているか
先に立場を書いておく|これは特定の店を叩く記事ではない
ロッキンは平野楽器が運営する楽器店で、公式では「中部地区最大級の楽器専門店」と名乗っている。愛知・岐阜・静岡に店舗があり、買取のほかに音楽教室・レンタルスタジオ・ライブホール・修理も手がけている会社だ。
この記事でやるのは、公式に書いてあることを読んで整理することだけだ。良い店か悪い店かを判定する記事ではないし、そもそも判定できる材料を持っていない。
- 筆者はロッキンに査定を出していない。だから査定額の話は書かない
- 書いているのは公式ページの記載と、自社の東海エリア記事で実測した内容だけだ
- ロッキンとは提携していない。この記事から同社へリンクは張っていない
- 公式の記載は変わる。確認日を全部添えてあるので、必ず自分で見直してほしい
本文で「公式」と書いたものは、すべて2026年9月6日に平野楽器ロッキンの公式サイトで確認した内容だ。日付を添えているのは、あとから読む人が自分で差分を確認できるようにするためである。



査定を出していない人が書く記事って、意味あるんですか?



いい質問だ。査定額は品物とタイミングで毎回変わるから、他人の1回分を読んでも自分の役には立たない。逆に定休日や取扱品目は、誰が行っても同じだ。役に立つのはこっちだよ。
買取の方法が4つある|「売る」と「預けて売ってもらう」は別の話だ
公式の買取ページに「選べる買取方法」として4つ並んでいる。店頭買取・出張買取・委託販売・宅配買取だ。最初の3つは珍しくないが、4つ目だけは性格がはっきり違っている。
買取はその場で金額が決まる取引だ。対して委託販売は、売れるまで金額が確定しない。同じページに並んでいるが、性質としてはまったく別物になる。
| 方法 | 金額が決まるとき | お金を受け取るまで | 公式に書かれている条件 |
| 店頭買取 | その場 | その場で現金 | 身分証明書と印鑑が必要。金額によっては振込 |
| 出張買取 | 自宅で査定後 | その場 | 東海4県は最短即日。梱包不要・1点から |
| 宅配買取 | 商品到着後 | 翌営業日までに振込 | 住民票の写しが必須。見積5万円以上で送料が店負担 |
| 委託販売 | 売れたとき | 売れるまで待つ | 手数料は税抜き販売価格の20% |
上の3つが「今日いくらになるか」の話で、いちばん下だけが「いつか、いくらで売れるか」の話になっている。急いでいるかどうかで、選ぶ列がそもそも変わる。
委託販売の手数料は税抜き販売価格の20%だと明記されている
委託販売の項に、手数料が数字で書かれている。ここは曖昧にされていないので、そのまま引用しておく。読み飛ばしやすいのは金額そのものより、下に付いている条件のほうだ。
・税抜き販売価格の20%を委託販売手数料として頂きます。
・最適な状態で販売させて頂く為、ギター本体等は別途調整代金+弦代金を頂きます(¥6,600~)。
※高額品はさらにオトクな手数料でお預かりさせて頂きます!詳細はスタッフへご相談下さい。
出典:平野楽器ロッキンの公式買取ページ(2026年9月6日確認)
読み落としやすいのが2行目だ。ギターを預けると、手数料20%とは別に調整代金と弦代金がかかる。しかも金額の下限まで書いてあるので、想定しておける費用ではある。



じゃあ委託のほうが得ってことっすか? 20%引かれても80%残るんでしょ



そこが早とちりだ。80%が残るのは「売れたら」の話だぞ。売れるまでは1円も入らないし、調整代と弦代が先に乗る。
3行目も見逃せない。手数料の20%は一律ではないと読める書き方になっている。高額品なら相談の余地があると公式が自分で書いているわけだ。
どちらが得かは条件で変わるので、金額の大小で決めないほうがいい。売り急いでいるなら買取、待てるなら委託という分け方のほうが、現実の判断に近い。
委託販売に出せない品目が、はっきり書いてある
委託販売には対象外の品目がある。これも公式に列挙されていて、読めばすぐ分かるようになっている。持ち込む前に確認できる情報だ。
※委託販売をご利用頂けない商品
アンプ、エフェクター、ソフトウェア、DTM音源、ピアノ等の大型商品など
出典:平野楽器ロッキンの公式買取ページ(2026年9月6日確認)
ギターやベースを委託に出すつもりで、アンプやエフェクターも一緒にと考えていた人はここで分かれる。機材一式をまとめて委託する、という形は取れないということだ。
- 出張引き受けはない。委託に出すなら持ち込むか送るかになる
- 宅配で預ける場合、送料は自分の負担だと書かれている
- 著しく状態の悪い品は預かってもらえない
- 修理が必要なら、修理代は売却後の代金から相殺される
- 販売価格はスタッフと相談のうえ自分で決める。ただし市場価格とかけ離れていると預かってもらえない場合がある
販路も書かれている。自社の店頭とオンラインストアに加えて、デジマートにも掲載してできるだけ早く売り切るようにする、という説明になっていた。
預かった楽器はそのまま並べるのではなく、調整や修理をしてから販売するとも書いてある。だから調整代と弦代が先に発生する、という筋自体は通っている。
委託が向く人と、向かない人
ここまでの条件を、判断できる形に並べ直しておく。公式の記載から読み取れる範囲での整理なので、最終的な可否は必ず店に確認してほしい。
- 向く:ギターやベース1本を、時間をかけてでも納得して手放したい人
- 向く:市場価格をある程度把握していて、販売価格を自分で決めたい人
- 向かない:引っ越しや整理で期限がある人。売れるまで待つ形になる
- 向かない:アンプ・エフェクターを含む機材一式をまとめて処分したい人
- 向かない:持ち込みも発送も難しい人。委託に出張引き受けはない
整理や引っ越しがきっかけなら、待てる期間には限りがあるはずだ。その場合は素直に買取のほうを見たほうが話が早いし、期限があるなら委託は選ばないほうがいい。
宅配買取には住民票の写しが要る
宅配買取の条件で、いちばん手が止まるのがここだ。身分証明書のコピーと買取申込書だけでは足りず、もう1点そろえるものがある。
公式には、3か月以内に発行された住民票の写しが必須で、コピーは無効だと書かれている。同封がないと買取ができないとも添えられている。
| 項目 | 公式の記載 |
| 必要書類 | 身分証明書のコピー/買取申込書/住民票の写し(3か月以内・コピー無効) |
| 送料 | 見積5万円以上で店負担。5万円未満と大型商品は自己負担 |
| 梱包材 | 見積10万円以上なら無料で送ってもらえる |
| 入金 | 到着・査定後、事前見積と変わらなければ翌営業日までに振込 |
| 査定が下がった場合 | 実際の金額が案内される。そのまま売るかキャンセルかを選べる |
| キャンセル | 可能。ただし返送料は自己負担 |
住民票は役所に行かないと手に入らない。思い立った日にそのまま送れるわけではないので、宅配を選ぶなら査定を頼む前に手配しておきたい。
手続きには「通常買取」と「スピード買取」の2種類があるとも書かれている。梱包材を持っているかどうかで、用意する書類が変わる仕組みだ。



住民票って、忘れたらどうなるんですか?



「同封がない場合は買取できません」とはっきり書いてある。送った楽器が宙ぶらりんになるから、これだけは先に取っておけ。
店頭に持ち込む場合は、身分証明書と印鑑があれば足りる。なお18歳未満と高校生からの買取は行っていないとも明記されている。
その場合は親権者が同伴し、親権者からの買取という形になると書かれている。学生が自分の機材を売りに行くときは、ここで止まってしまうことがある。
7拠点を数えたら、水曜定休が5つ・年中無休が2つに割れた
公式トップの店舗情報を上から数えた。拠点は7つある。そして定休日がきれいに2つに割れていた。
| 拠点 | 所在地 | 営業時間 | 定休日 |
| ロッキン 刈谷本店 | 愛知県刈谷市中山町4-40 | 11:00〜20:00 | 水曜 |
| ロッキン 豊田店 | 愛知県豊田市丸山町3-6-1 | 11:00〜20:00 | 水曜 |
| ロッキン 名古屋栄店 | 名古屋市中区栄3-32-6 BECOME SAKAE 10F | 11:00〜20:00 | 水曜 |
| Historic Guitars 名古屋 | 名古屋市中区栄3-32-6 BECOME SAKAE 10F | 11:00〜20:00 | 水曜 |
| ロッキン 楽器修理センター | 愛知県刈谷市中山町4-41-2 | ― | 毎週水曜 |
| ロッキン 岐阜店 | 岐阜県各務原市那加萱場町3-8 イオンモール各務原インター2F | 9:00〜21:00 | 年中無休 |
| ロッキン 浜松店 | 静岡県浜松市中央区志都呂町2-37-1 イオンモール浜松志都呂3F | 10:00〜21:00 | 年中無休 |
出典:平野楽器ロッキンの公式サイト 店舗情報(2026年9月6日確認)



あ、年中無休の2つって、どっちもイオンモールの中ですね



そこに気づけば早い。モールの中の店は、建物の営業日に合わせるしかないんだ。開店も9時とか10時で、閉店は21時。全部モール側の時間だよ。
路面店は11:00〜20:00で水曜定休。モール内は9時か10時に開いて21時まで、年中無休だった。同じ会社なのに、条件が入っている建物のほうで決まっている。
この割れ方は、店の都合というより入居している建物の都合だ。だから今後もそう簡単には揃わないと考えておいたほうがいい。
「ロッキンは水曜定休」と覚えると、モール店で外す
ここが実害の出るところだ。7拠点のうち2つは水曜も開いている。会社単位で「水曜が休み」と覚えると、逆方向に外すことになる。
反対に「モールの中だから年中無休だろう」と刈谷本店へ水曜に向かうと、こちらは閉まっている。住所を見れば予測がつく、というのが実用的な覚え方になる。
- 住所にイオンモールと入っている → 年中無休・21時まで
- それ以外(刈谷・豊田・栄・修理センター) → 水曜定休・20時まで
愛知県内の売り先を横断で調べたときも、同じ結論になった。県内の4拠点と修理センターが全部水曜で揃っていて、そこだけ見事に穴が空く。
県内でどう動くかは愛知の楽器買取は「持ち込むか、呼ぶか」で最初に決まっていた話にまとめてある。他社も含めた定休日の分布はそちらのほうが詳しい。
同じビルの10階に、別ブランドがもう1つ入っている
表を作っていて気づいたことがある。名古屋栄店とHistoric Guitars 名古屋は、住所が完全に一致していた。どちらもBECOME SAKAEの10階に入っている。
営業時間も定休日も一致している。名前が違うので別の場所だと思って調べ始めると、少し混乱する。行くぶんには同じフロアなので迷わない。



え、じゃあ同じ店なんすか? 別の店なんすか?



公式の店舗情報では別々に載っている。ただ住所も時間も同じだから、行くぶんには迷わない。電話する前にどっち宛てかだけ決めておけ。
ヴィンテージギターの相談をしたいなら、窓口が分かれている可能性がある。訪問前に電話で確認しておくと、当日の話がそのぶん早く進む。
曜日で詰まるなら、出張という逃げ道がある
平日で空くのが水曜だけ、という人もいる。その場合、路面店に持ち込むという選択肢は最初から使えない。動ける日と店の休みが正面からぶつかる。
ロッキン自身も出張買取をやっているが、曜日に縛られずに動きたいなら、出張を主軸にしている業者を1社見ておくと比較の基準ができる。金額の妥当性も判断しやすくなる。
査定を頼んだら必ず売らないといけない、ということはない。断り方に不安があるなら出張買取は査定だけで断れる?楽器のキャンセル料を元店員が解説を先に読んでおくといい。
「ロッキン岐阜店」は岐阜市にない
店舗一覧でもうひとつ引っかかったのが、岐阜店の住所だった。県名を冠した店舗名は分かりやすい反面、所在地を勘違いさせることがある。
岐阜県内の拠点はロッキン岐阜店の1つだけだった。ところが所在地は岐阜市ではなく、各務原市になっている。県内で1店しかないぶん、外すと代わりがない。
ロッキン 岐阜店
岐阜県各務原市那加萱場町3-8
イオンモール各務原インター2F
営業時間/9:00〜21:00 年中無休
出典:平野楽器ロッキンの公式サイト 店舗情報(2026年9月6日確認)



岐阜店って書いてあるのに岐阜市じゃないんすか。ややこしすぎません?



県名を店名にしてるだけで、嘘は言ってないんだよ。ただ地図を見ないで「岐阜駅の近くだろ」と決めつけると、別の市まで行くことになる。
岐阜市と各務原市は隣接しているが、当然ながら別の市だ。ギターを抱えて向かうなら、店名ではなく住所そのものを地図に入れるのが確実になる。
岐阜県内の売り先を横断で調べたときも、ここが最初のつまずきポイントになっていた。【岐阜】楽器買取の最初の分かれ道は「何時までに動けるか」だったで県内の状況を整理している。



店名の地名は「県名」のことがある。これはロッキンに限らず、チェーン店全般で起きることだ。行き先を調べるときは店名を信じずに住所を見ろ。
静岡側の浜松店も構造は同じで、こちらも建物の名前が住所に入っている。イオンモール浜松志都呂の3階にあり、年中無休で21時まで開いていた。
静岡県は東西に長いので、どちら側に住んでいるかで動線が変わる。【静岡】楽器買取の最初の分かれ道は「県の東西どちら側にいるか」だったにまとめてある。
和楽器と民族楽器は買取を行っていないと明記されている
買取ページの冒頭近くに、注意書きが1行だけ入っている。見出しでもなく、目立つ装飾もない位置なので、流し読みだと確実に見落とす。
※和楽器や民族楽器の買取は行っておりませんので何卒ご了承下さい。
出典:平野楽器ロッキンの公式買取ページ(2026年9月6日確認)
琴や三味線を持って行っても受けてもらえない。知らずに運ぶと往復が丸ごと無駄になるタイプの情報で、しかも1行しか書かれていない。
「買い取らない」と書いてある会社は、実は少ない
いろいろな買取業者の品目ページを読んできたが、扱わないものを名指しで書く会社は多くない。よく見るのは、次のような書き方のほうだ。
| 書き方のタイプ | 読む側で起きること |
| 「掲載していない商品も買取ります」 | 問い合わせないと分からない |
| 「お問合せ時に買取不可のご案内をする場合があります」 | 持ち込んだ後に断られる可能性が残る |
| 「和楽器や民族楽器の買取は行っておりません」 | 行く前に分かる |



断られる可能性を先に書いてくれる店は、こっちの時間を無駄にしない。これは親切だと思っていい。
逆に言えば、ロッキンが受けているのは書いてある側の品目ということになる。公式トップは「ギター・管楽器・鍵盤楽器をはじめとする」と説明している。
ギター専門というより、ギターを中心にした楽器店と読むのが正確だ。管楽器も鍵盤も名前が挙がっている。



祖母の琴と、兄のギターをまとめて処分したいんですけど……



それなら2社に分けるか、和楽器も受ける業者に一本化するかだな。1回で終わらせたいなら後者だ。
和楽器を含めてまとめて片づけたいなら、最初から別の受け皿を探したほうが早い。詳しくは和楽器買取で楽器店に断られた人へ|出し先を変えれば結果は変わるで別に整理している。
出張は東海4県が対象で、最短即日と書かれている
持ち込みが難しいときの選択肢が出張買取だ。対応エリアは公式に県名で書いてあるので、自分が対象かどうかはすぐ判断できる。市町村まで絞られていない点も分かりやすい。
出張買取対応可能地域
愛知県・岐阜県・静岡県・三重県の東海4県
お電話一本で対応可能!「愛知県」「岐阜県」「静岡県」「三重県」の東海4県全域は最短即日でお伺いさせて頂きます!
出典:平野楽器ロッキンの公式買取ページ(2026年9月6日確認)
ここで三重県が入っているのが目を引いた。店舗は三重県にないのに、出張の対象には入っている。刈谷や豊田から車で回れる範囲、という線引きだと読める。
- 買取点数は1点から受け付けると書かれている
- 土日祝と夜間も対応可能。ただし地域や店舗で異なる
- 商品の梱包は不要。来たスタッフに渡すだけでいい
- 特定のヴィンテージ品は日本全国へ出張する場合がある、とも書かれている
「土日祝・夜間も対応」は、水曜定休という弱点を埋める要素でもある。店が閉まる曜日でも、出張なら電話で相談できるという建て付けになっている。



東海の外に住んでいたら、もう選択肢はないんですか?



宅配買取が残ってる。ただ住民票の写しが要るから、思い立った日には送れない。そこだけ先に押さえておけ。
送って売る前提なら、比較対象を1社は持っておきたい
東海の外にいる人、あるいは水曜しか動けない人にとっては、宅配が現実的な選択肢になる。送る前提なら、比較できる相手が1社あったほうがいい。
ギター・ベースの宅配で老舗なのがアンコールズだ。1984年創業で、送料・査定料・キャンセル料がいずれも無料だと公式に出している。
先に断っておくと、アンコールズの出張は大阪・奈良・和歌山の3府県だけだ。東海に住んでいるなら「来てもらう」ことはできない。
あくまで送って売る側の選択肢として見てほしい。中身が気になるならアンコールズの評判|公式の買取相場表を数えたら39,940件だったで別に検証している。
修理を社内でやれる体制がある、という点は見ておきたい
買取ページの店頭買取の項に、他社ではあまり見ない説明が入っている。修理をどこでやるか、という話だ。買取と直接は関係なさそうに見えて、実は効いてくる。
ギター&ベース・管楽器は基本的に全ての修理作業を社内で行える体制を持つ事で、現状では販売の難しい商品もしっかりとコンディションを見極めて最適なコンディションになるよう必要な修理/調整を行って販売致します。
出典:平野楽器ロッキンの公式買取ページ(2026年9月6日確認)
拠点一覧に楽器修理センターが独立して載っているのは、この体制の裏付けになっている。刈谷本店のすぐ近くに置かれている施設だ。



これは地味だが効く話だぞ。自分で直せる店は、壊れた楽器に値段をつけられる。外注しかできない店は、そのぶん見送りになりやすい。
ネックが反っている、弦高が合っていない、管が凹んでいる。そういう「そのままでは売れない状態」を自分で戻せるかどうかは、査定の可否に直結する。
ただし公式が保証しているのは体制の話であって、金額の話ではない。状態が悪ければ値段が下がるのは当然だし、著しく悪ければ委託販売では預かってもらえないとも書かれている。
- ネックの反りや弦高のずれは、調整で戻せる範囲なら査定が続く
- 管楽器の凹みやタンポの劣化も、社内で直せるなら扱える幅が広がる
- ただし「直せる」と「高く買える」は別の話。混同しないこと
公式には生前整理・遺品整理の専用ページも用意されている。価値が分からない、音が出るか分からないという状態でも相談を受ける、という説明になっていた。
家族の楽器を整理する場面では、まず種類と本数を伝えるところから始まる。品目が対象外でないかだけ、先に確認しておきたい。
30社を6軸で採点したとき、ロッキンは27位・総合3.00点だった
自社では楽器買取業者30社を6つの軸で採点している。その中でロッキンがどこに置かれているかも、都合の悪い数字を含めてそのまま書いておく。
| 軸 | 点数 | 評価の根拠 |
| 楽器専門度 | 4.0 | ギター・ベース特化。Fender/Gibson中心 |
| 老舗・信頼 | 4.0 | 刈谷本店ほか、中部で複数拠点を展開 |
| 査定額 | 3.0 | 販売店モデルで標準的な還元 |
| 対応スピード | 2.5 | 4種対応。ただし最短即日は東海4県のみ |
| 大型対応 | 2.5 | 出張可・梱包不要でスタッフ手渡し |
| 総合力 | 2.0 | ギター中心のため |
| 総合 | 3.00 | 30社中27位 |
いちばん低いのは総合力の2.0だ。ギター・ベース以外も扱ってはいるが、扱う幅の広さで採点すると上位には来ない。
逆に楽器専門度と老舗・信頼は4.0で、これは上位群と並ぶ数字になる。得意分野がはっきりしている業者、という位置づけだ。



27位って、けっこう下のほうっすよね……



順位は「全ジャンルを任せられるか」で付いてる。ギターだけ売るなら順位より6軸の中身を見ろ。専門度4.0のほうが効いてくる場面もある。
ちなみに26位のアンコールズも総合3.00で同点だった。差がついているのは対応スピードと大型対応の2軸だけで、査定額はどちらも3.0で並んでいる。



同点なら「どっちが上か」より「自分の条件に合うか」で選べ。近所に店があるならロッキン、送るならアンコールズ。それだけの話だ。
30社の採点表そのものは【2026最新】楽器買取おすすめ30社|180項目の独自評価ランキングにある。ギターに絞った並びはギター買取おすすめランキング|元楽器店員が選ぶ高額査定3社のほうが読みやすい。
ベースやエフェクター単体で考えているなら、ベース買取おすすめ3選とエフェクター買取おすすめも品目別に分けてある。



順位が下でも選ぶ理由になる場面って、あるんですか?



ある。近くに店があって、持ち込めて、ギターが専門。この3つが揃うなら順位は関係ない。順位は全国平均の話でしかないからな。
口コミを読むときは、誰が書いたページかを先に見る
「ロッキン 買取」で検索したときに何が出てくるかも確認した。結果の並びに構造的な特徴があったので、口コミを読む前提として書いておく。
上位を占めていたのはロッキン自身の公式買取ページで、その下に買取比較サイトの口コミページが続く形になっていた。個人ブログ形式のものも混ざっている。
- 上位は公式の買取ページと宅配買取ページ
- その下に買取比較サイトの口コミページが複数
- 個人ブログ形式の「口コミ・評判」ページも混ざる
これ自体はよくある形で、違法でも不当でもない。買取業界ではごく普通の並び方だと言っていい。公式が自社のページを上位に置くのは当然のことだ。
ただ読む側としては、そのページを誰が書いているかで、書ける内容が変わることは知っておいたほうがいい。



疑えと言いたいんじゃない。公式ページに不利な話が載らないのは当たり前だろ、って話だ。読む場所を分ければいいだけだよ。
もうひとつ気づいた点がある。比較サイトの掲載情報には、年次が数年前のまま残っているものもあった。口コミそのものより、こちらのほうが実害につながりやすい。
- 定休日・営業時間は、店舗の移転や入居施設の都合で変わる
- 手数料や送料の条件も、告知なく改定されることがある
- 掲載日が書かれていないページは、いつの情報か判断できない
まとめ記事で全体像をつかむのは効率がいい。ただし条件は必ず公式で確認する、という順番だけは崩さないほうがいい。
この記事にも同じことが言える。だから確認日を全部添えてある。2026年9月6日時点の記載だ、という前提で読んでほしい。
出張で来てもらうとき、あなたには法律上の権利がある
ここはロッキンに限った話ではない。自宅に呼んで売る取引は、業者を問わず特定商取引法の「訪問購入」にあたる。知らないまま当日を迎える人が多い部分だ。
楽器は法律上の除外品目に入っていないので、出張買取で楽器を売るときは訪問購入のルールが適用される。どの業者を呼んでも同じだ。
| あなたの権利 | 内容 |
| クーリング・オフ | 法定書面を受け取った日から8日以内なら、理由なく撤回できる |
| 引渡しの拒絶 | その8日間は、品物を渡すこと自体を拒める |
| 不招請勧誘の禁止 | 依頼していないのに訪問して勧誘することは禁止されている |
| 再勧誘の禁止 | 断ったあとに勧誘を続けることは禁止されている |
起算日をよく間違える人がいる。「契約した日」ではなく「書面を受け取った日」から8日だ。書面を受け取っていなければ、そもそも8日のカウントが始まらない。



その場で渡さなくてもいいんですか? なんとなく渡さないと悪い気がして……



渡さなくていい。それが法律で認められた権利だ。一度手放すと取り戻すのが一気に難しくなるから、迷ったら渡すな。
店頭に持ち込む場合と、自分で送る宅配買取は訪問購入にあたらないので、クーリング・オフの対象外になる。ここは混同している人がとても多い。
つまり同じ会社に売る場合でも、どの方法を選ぶかで法的な立場が変わるということだ。迷いが残りそうなら、後戻りできる出張を選ぶ手もある。



持ち込んだほうが手っ取り早いと思ってたんすけど、そこは違うんすね



早さで言えば持ち込みだ。ただ店頭で売った瞬間に取引は終わる。8日間の猶予が要るかどうかで選べ、って話だよ。
制度の詳しい説明と、困ったときの相談先は訪問買取トラブルの業者名はどこで調べる?公的リストの見方にまとめてある。
制度そのものの一次情報は、消費者庁と国民生活センターの公表内容で確認してほしい。買取業者側の説明だけで判断しないほうがいい。
行く前に確認しておく3つ
ここまでを、家を出る前のチェックに落とし込む。項目を増やしても実際には使われないので、3つだけに絞った。順番も意味がある。
行き先の住所にイオンモールが入っていなければ、水曜は閉まっている。刈谷本店・豊田店・名古屋栄店・Historic Guitars名古屋・修理センターの5拠点が該当する。
「岐阜店」は各務原市にある。店名の地名で判断せず、住所を入れて所要時間を出しておく。名古屋栄店には専用駐車場がないとも書かれている。
和楽器と民族楽器は買取対象外だ。店頭に行くなら身分証明書と印鑑が要る。委託販売を考えているなら、アンプとエフェクターが対象外である点も先に押さえておく。
店頭の査定は通常15分程度で行うと書かれている。ただし点数が多い場合や確認に時間がかかる品は、預かりになる場合があるとも添えられている。
数本まとめて持ち込むなら、その日のうちに終わらない前提で予定を組んでおいたほうが安全だ。預かりになると、受け取りにもう一度行くことになる。



この3つを確認するのに5分もかからない。それで往復1時間が無駄にならないなら、やらない理由がないだろ。
持ち込んで安く感じたときの理由は、店の問題というより売り場の構造の話であることが多い。そこはハードオフ買取ひどいの正体|楽器館を知らずに損した俺の失敗談で別に分解してある。
1社だけで決めない、が結局いちばん効く
専門店に持ち込むこと自体は、悪い選択ではない。ただ比較対象がないと、出た金額が高いのか安いのか判断できない。
持ち込む前に1社だけ相見積もりを取っておくと、当日の判断がぶれにくくなる。順番はどちらが先でも構わないし、金額を1つ知っているだけで受け答えが変わる。



相見積もりは失礼でも何でもない。査定する側も、比べられる前提で数字を出してる。焦って決める理由はどこにもないよ。
査定額を出してもらったうえで断ってもいい。断ることを前提に動くほうが、結果的に納得して手放せる。
よくある質問
- ロッキンの買取方法は何通りありますか?
-
4通りだ。店頭買取・出張買取・宅配買取・委託販売が公式に並んでいる。委託販売という窓口を持っている点が、他の買取店と違うところになる。
- 委託販売の手数料はいくらですか?
-
税抜き販売価格の20%と公式に明記されている。ギター本体などは別途、調整代金と弦代金(6,600円〜)がかかる。高額品は手数料が変わる場合があるとも書かれている(2026年9月6日確認)。
- 委託販売に出せないものはありますか?
-
ある。アンプ、エフェクター、ソフトウェア、DTM音源、ピアノ等の大型商品などが対象外だと公式に書かれている。また委託販売の出張引き受けは行っていない。
- 委託販売と買取では、どちらが得ですか?
-
条件によるので一概には言えない。委託は売れるまで代金が入らず、手数料20%に加えて調整代金と弦代金がかかる。急いでいないかどうかで選ぶのが現実的だ。
- ロッキンの定休日は水曜ですか?
-
拠点による。刈谷本店・豊田店・名古屋栄店・Historic Guitars名古屋・楽器修理センターの5つが水曜定休で、イオンモール内にある岐阜店と浜松店は年中無休だ。「水曜定休」と一括りで覚えるとモール店で外す。
- ロッキン岐阜店は岐阜市にありますか?
-
ない。所在地は各務原市で、イオンモール各務原インターの2階だ。店名の「岐阜」は県名を指している。地図には住所を直接入れたほうが確実になる。
- 和楽器の買取はしてもらえますか?
-
公式買取ページに「和楽器や民族楽器の買取は行っておりません」と明記されている(2026年9月6日確認)。琴や三味線は対象外なので、別の受け皿を探すことになる。
- 出張買取はどこまで来てもらえますか?
-
愛知・岐阜・静岡・三重の東海4県が対応地域で、全域を最短即日で回ると書かれている。店舗のない三重県も対象に入っている。特定のヴィンテージ品は全国へ出張する場合があるとも記載がある。
- 宅配買取に必要なものは何ですか?
-
身分証明書のコピー、買取申込書、そして3か月以内に発行された住民票の写しだ。住民票はコピー不可で、同封がないと買取ができないと書かれている。役所へ行く手間が要る点に注意したい。
- 高校生でも買い取ってもらえますか?
-
18歳未満および高校生からの買取はお断りしていると公式に書かれている。希望する場合は親権者が同伴し、親権者からの買取という形になる。
- 出張買取を頼んだあとで断れますか?
-
断れる。自宅で売る取引は特定商取引法の訪問購入にあたり、法定書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフができる。その間は品物の引渡しを拒むこともできる。
まとめ|数えて分かったのは、条件が拠点ごとに割れていることだった
ロッキンについて公式を読んで整理した結果を、もう一度並べておく。ここだけ読んでも動けるようにしてある。
- 買取は4通り。委託販売という「預けて売ってもらう」選択肢がある
- 委託の手数料は税抜き販売価格の20%。ギターは調整代金と弦代金が別にかかる
- 7拠点のうち5つが水曜定休、2つが年中無休。分かれ目は入っている建物だ
- 「岐阜店」は各務原市にある
- 和楽器と民族楽器は買取対象外だと明記されている
- 出張の対応地域は東海4県で、最短即日と書かれている
数えてみて残ったのは、同じ会社でも拠点ごとに条件が違うという、当たり前だが見落としやすい事実だった。
会社単位で「ここはこうだ」と覚えると、たいてい外す。行く先の1拠点だけを見るほうが早いし、確実だ。



結局のところ、往復1時間を無駄にしないために必要なのは、曜日と住所と品目の3つだけだ。全部、家を出る前に確認できる。
そのうえで金額に納得したいなら、1社だけでも比較しておきたい。順番は持ち込む前でも後でも構わない。基準が1つあるだけで判断が変わる。
本文中の公式記載は、すべて2026年9月6日に確認したものだ。定休日と委託販売の条件は変わりやすいので、動く前にもう一度公式で見てほしい。

