退去日まであと3週間。リビングの真ん中で、冷蔵庫とタンスが完全に無言の圧をかけてくる。粗大ゴミの回収予約は埋まっていて、間に合わない。
仕方なく一括査定サイトに登録したら、その日のうちに何社か連絡が来た。その中に、聞いたことのない社名が混じっている。
「買取マクサス」。
で、あなたは今スマホで社名を検索している。俺にはその手順が手に取るように分かる。家に人を上げる前の最終確認だ。その慎重さは、まったく正しい。
ただ、検索した結果に困ったんじゃないか。みん評を開けば星2.7で厳しい投稿が並び、エキテンを開けば同じ会社が星5.00で1,971件。どっちが本当なんだ、と。
- 俺は買取マクサスに査定を出したことがない
- だから「実際に頼んでみました」という体験談は一行も書かない
- 代わりに、公開されているものは全部数えた
- これは特定の業者を叩く記事ではない
- そしてこの記事には広告リンクがある。あとで理由がわかる
書けないものを書く記事は、それだけで信用に値しない。だから体験談は書かない。代わりに、手を動かせば取れるものは全部取った。それが以下の4つだ。
- 公式サイトの店舗ページ82枚を全部開いて、古物商許可番号を1件ずつ控えた
- 会社情報を買取サイト・コーポレートサイト・PR TIMESの3方向から突き合わせた
- 公式が公開している買取実績297件を、品目別と地域別に数えた
- 口コミを3媒体で数え、訪問購入の制度は消費者庁の原文にあたった
俺は元楽器店のスタッフで、買取査定を数百件担当していた。つまり値段をつける側にいた人間だ。そのあと自分が売る側に回って、盛大にやらかした。その両方を知っている人間として、この数字がどう読めるかを書く。
読み終わる頃には「怪しいのかどうか」に答えが出て、口コミが真っ二つに割れている理由が分かって、自分が売ろうとしている物にこの会社が合うのかまで判断できるようになっているはずだ。なお本記事の数値はすべて2026年8月29日時点で確認したものだ。
- 店舗ページ82枚を開いて数えた、古物商許可番号の中身
- 楽器とオーディオだけは、専門の出張査定にも1本出しておく(査定だけでもOK)
- 口コミが媒体によって真逆に見える、構造的な理由
- 訪問購入であなたが持っている権利と、渡す前にできること
- 依頼の電話で聞いておく3つの質問
結論から言う。素性は追える。ただし玄関に立つのが誰かは、店舗ごとに違う
時間がないだろうから、先に結論を置く。3行で言い切って、そのあとで1つずつ裏を取っていく。まず買取マクサスは素性を追える会社だ。社名も代表者も所在地も設立年も資本金も、そして古物商許可番号も公開されている。
- ① 会社としての素性は、公開情報だけで追いかけられる
- ② ただし「買取マクサス ◯◯店」の看板の裏にいるのは、株式会社マクサスとは限らない
- ③ だから口コミの点数が、媒体によって真逆に見える
②の根拠を先に出しておく。株式会社マクサスのコーポレートサイトには拠点一覧があり、そこには「運営会社/運営者」という欄がある。買取サイトの店舗ページには、この欄がない。
掲載されている29拠点のうち、その欄が埋まっているのは18拠点。そして「株式会社マクサス」は、そのうち1拠点だけだった(2026年8月29日確認)。

口コミ見たら星5と星1しかないんだけど。どっちが本当なんだよ、これ



両方本当だ。理由は会社の中身じゃなく、店を運営してる人の内訳にある。これから公式が出してる数字で説明する
だから覚えて帰ってほしいのはこれだ。口コミの平均点は、玄関に立つ1人を予測できない。点数を眺めるより、電話で1つ聞くほうが早い。その1つとは「当日来るのは、どこの会社の方ですか」だ。



看板が同じでも、運営している会社が違うことがあるってことですか?



そういうことだ。しかもそれ、隠されてない。公式のコーポレートサイトに堂々と書いてある。誰も見てないだけだ
ここから先は、この結論をひとつずつ裏付けていく。会社情報、82店ぶんの許可番号、実績の件数、口コミの実数、そして家に人を上げる前に知っておくべき権利。順に見ていこう。
運営会社を、3つの公式ソースで突き合わせた【2026年8月29日確認】
まずは事実だけ並べる。買取サイトの会社概要、株式会社マクサスのコーポレートサイト、そしてPR TIMESのプレスリリース。この3か所を開いた。ほとんどの項目は一致していたが、1項目だけ、どうしても揃わないものがあった。そこも隠さずに出す。
公式に書いてある会社情報
3つのソースで一致していた項目を、そのまま表にした。出典は買取マクサスの公式サイト会社概要、コーポレートサイトの会社概要、PR TIMESのプレスリリースだ(いずれも2026年8月29日確認)。
| 項目 | 内容 |
| 社名 | 株式会社マクサス |
| 屋号 | なんでも買取りマクサス/SEE-LIVE ※表記は後述 |
| 代表者 | 関 憲人 |
| 本社所在地 | 〒141-0022 東京都品川区東五反田1-9-2 ※建物名と階数の表記は後述 |
| 設立 | 2012年10月1日 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 取引銀行 | 三井住友銀行 |
| 古物商許可(本社) | 東京都公安委員会 第302151307220号 |
| 事業内容 | リユース/フランチャイズ/システム開発/コンサルティング/SNS |
正直に言う。この項目数を全部埋められる買取業者は多くない。設立日と資本金と取引銀行まで出している会社は、この業態ではかなり少数だ。ここは素直に評価していい部分だと思う。
本社の住所が、4つのソースで5通りに書かれていた
細かい話になるが、付き合ってほしい。この先で会社情報を読むときの精度が上がるからだ。揃わなかったのは本社所在地の1項目だけだった。
| どこに載っていたか | 表記 |
| 買取サイトの会社概要 | 東京都品川区東五反田1-9-2 ダイヤパレス五反田ビル2F |
| コーポレートサイトの会社概要 | 東京都品川区東五反田1-9-2 ダイアパレス五反田2F |
| コーポレートサイトの拠点一覧 | 東京都品川区東五反田1-9-2 ダイアパレス五反田ビル1F |
| PR TIMESの本文 | 東京都品川区東五反田1-9-2 ダイヤパレス五反田1F |
| PR TIMESの企業プロフィール | 東京都品川区東五反田1-9-2 ダイアパレス五反田2F |
大事なのは、番地は5つとも「1-9-2」で一致していることだ。違うのは建物名の「ヤ」と「ア」、それに階数の「1F」と「2F」だけ。誤解しないでほしいが、これを責めるつもりはまったくない。
ページの更新タイミングがずれるのは、どこの会社でも起きる。本記事は買取サイトの会社概要の表記を採用する。依頼する側が最初に開くページだからだ。
- 買取サイトの会社概要の表 … SEE-LIVE
- 同じページのフッターのリンク文字 … SEL-LIVE
- コーポレートサイト … SEL-LIVE/屋号は「なんでも買取マクサス」(「り」がない)
だから俺の答えはこうだ。表記が揺れている項目は、判断材料にしない。揺れていない設立日と資本金と許可番号を見る。そっちのほうがずっと確実だ。
買取方法は、ページによって「2つ」だったり「4つ」だったりする
もうひとつ確かめておきたいことがあった。持ち込みができるのかどうかだ。ここは予定の組み方が変わるので、82ページを実際に開いて数えた。
- 公式のよくある質問 … 2種類(出張・宅配)と書かれている
- 全店舗ページの「買取の流れ」 … 4つ(出張・オンライン・店頭・宅配)
- 店舗ページの「対応可能な買取方法」欄 … 82ページ中14ページだけに掲載
- そのうち店頭買取が入っていた店舗 … 3店
コーポレートサイトの説明にも「一部店舗では、店頭買取・宅配買取も実施しております」とある。出張がメインで、店頭は例外的と読むのが実態に近い。持ち込みを前提に予定を組むつもりなら、その店舗に直接聞いたほうが早い。
店舗ページ82枚を開いて、古物商許可番号を全部数えた
ここが、この記事でいちばん時間をかけた部分だ。番号が書いてあることと、その中身は別だからだ。サイトに数字を並べるだけなら誰でもできる。だから全部控えて、発行元ごとに集計した。
まず、店舗の数が公式サイトの中で3通りある
数える前につまずいた。そもそも何店舗あるのかが、見る場所によって違うのだ。まずここを確定させないと、何ページ開けばいいのかも決まらない。
| どこを見たか | 数 |
| 買取サイトの店舗一覧ページ | 78 |
| 買取サイトのフッターにある店舗リンク | 82 |
| 買取サイトのサイトマップ(店舗の一覧) | 82 |
| コーポレートサイトの拠点一覧 | 29 |
| PR TIMES(2025年12月26日) | 「フランチャイズ63店舗目をオープン」 |
本記事は82を採用する。サイトマップとフッターが一致していて、実際に82ページとも開けたからだ。店舗一覧に載っていない4店も、ページ自体はちゃんと存在していた。
ネット上には「全国40店舗」という数字も出回っている。ただこれは公式の記載ではないので、本記事では根拠に使わない。「全国◯店舗」は、どのページの数字かで変わる。ここは覚えておいて損はない。
75店に番号があり、7店では見つけられなかった
82ページを1枚ずつ開いて、店舗情報の表を確認した。ページ送りの最後まで全部だ。結果はこうなった。
- 古物商番号の記載があった店舗 75
- その日そのページでは見つけられなかった店舗 7
- なお全82ページのフッターには、本社の番号が入っている
ここは言葉を選ぶ。「7店が公開していない」とは書かない。俺が見た日の、そのページでは見つけられなかった。それ以上のことは、外から見て分からない。
発行元は31の公安委員会に分かれていた
75件の番号を、発行元の公安委員会ごとに集計した。ここで景色が変わる。1つの会社の番号が、これだけ広く散らばっているのはあまり見ない形だ。
| 発行元 | 店舗数 |
| 東京都公安委員会 | 7 |
| 神奈川県/愛知県/兵庫県/福岡県 | 各5 |
| 大阪府/千葉県 | 各4 |
| 北海道/長野県/岐阜県/広島県 | 各3 |
| 宮城県/埼玉県/新潟県/石川県/静岡県/滋賀県/香川県/大分県 | 各2 |
| 岩手県/茨城県/富山県/三重県/奈良県/鳥取県/岡山県/高知県/長崎県/熊本県/宮崎県/鹿児島県 | 各1 |
| 合計 | 75店/31の公安委員会 |
古物商許可番号は、頭の2桁でどこの公安委員会が出したかが分かる。この読み方は出張買取エコを15ページ調べた記事で詳しく書いた。
で、ここからが本題だ。店舗の所在地と発行元が一致しない店がある。しかも1店や2店ではなかった。
所在地と発行元が一致しなかったのが、9店あった
75店のうち66店は一致していた。残りの9店が一致しなかった。個別の店舗が特定できないよう、都道府県の対応関係だけを出す。
| 店舗がある都道府県 | 許可を出している公安委員会 |
| 宮城県 | 東京都 |
| 東京都 | 神奈川県 |
| 神奈川県 | 長野県 |
| 神奈川県 | 東京都 |
| 埼玉県 | 神奈川県 |
| 千葉県 | 東京都 |
| 大阪府 | 東京都 |
| 兵庫県 | 香川県 |
| 福岡県 | 大分県 |
それともうひとつ。同じ番号が2店以上で使われている組が3つあった。75件の記載のうち、実質のユニークな番号は71種類ということになる。



宮城の店なのに東京の許可ってヤバくない?



ヤバくない。むしろ普通にある形だ。落ち着け。なんでそうなるのかを知ると、この先が全部つながる
ここが一番大事なので、はっきり書いておく。番号が違う=おかしい、ではない。理由は次の枠に書いた。
古物商許可は、営業所を置く都道府県の公安委員会に申請する。だから許可を取った人が、そのあと別の県に出店したり拠点を移したりすれば、番号の頭2桁と現在の所在地は当然ズレる。法人が一括で許可を取り、各拠点を届出で運用する形も一般的だ。ズレていること自体は、何かの証拠にはならない。
じゃあ、なぜこの会社ではそれがこんなに起きているのか。答えは、買取サイトではなくコーポレートサイトのほうに書いてあった。次の章で出す。
公安委員会の一覧で照合してみた。これは読者にもできる
番号が実在するかどうかは、公的な一覧で確かめられる。東京都公安委員会は「古物商URL届出一覧」をPDFで公開している。全564ページを開いて、買取マクサスのURLを探した。
該当したのは1件。ある許可番号に、公式サイトのトップと、ある店舗ページのURLが紐づいて掲載されていた。番号とサイトの結びつきは、公的な資料で確認できたということだ。
- 番号とサイトの結びつきは、公的な資料で確認できた
- ただし、その番号の名義は「株式会社マクサス」ではなく別の法人名だった
- 理由は次の章ではっきりする。これも「おかしい」という話ではない
そして、この一覧の性格も正確に書いておきたい。東京都自身がページ上でこう注記しているからだ。ここを飛ばすと、読者は事実じゃないものを持ち帰ることになる。
許可を有する業者すべてが掲載されているわけではありません。/掲載されるまでには、一定の期間を要しますので、掲載されていないからと言って、直ちにその業者が無許可又は無届けというわけではありません。
出典:東京都公安委員会 古物商URL届出一覧(2026年8月29日確認)
各都道府県の公安委員会は、古物商に関する一覧をウェブで公開している。自分が呼ぼうとしている店舗のページに書いてある番号を、その一覧で引けばいい。名前の似た業者が多いこの業態では、これが一番確実な身元確認になる。
業者名から公的な記録を辿る手順は、訪問買取トラブルの業者名はどこで調べる?公的リストの見方にまとめてある。「この会社、大丈夫か」と思ったときに一番効くやり方だ。
同じ手順を別の会社でもやっている。出張買取MAXの評判を調べた記事では、公安委員会の一覧まできれいに辿り着けた。同じ「出張買取」でも、調べたときの景色は違う。
コーポレートサイトを開いたら、「運営会社/運営者」という欄があった
前の章の「なぜズレるのか」に、ここで答えが出る。答えは推測じゃない。株式会社マクサスが自分で公開している。先に言っておくと、これは隠された情報ではない。ただ、依頼する側が見るページには書かれていない。それだけの話だ。
29拠点のうち18拠点に、運営者の名前が入っている
買取サイトの店舗ページには、店舗名・住所・電話番号・営業時間・定休日・古物商番号が載っている。だが「誰がその店を運営しているか」は載っていない。一方、コーポレートサイトの拠点一覧には、その欄がある。
- 掲載されている拠点 29
- 「運営会社/運営者」欄が埋まっている拠点 18
- そのうち「株式会社マクサス」だったもの 1
- それ以外だったもの 17(法人名が7、個人名が11)
法人名も個人名も、ここには書かない。個別の店舗と個人が結びつく書き方はしないと決めているからだ。数だけで十分伝わる。
会社は、フランチャイズであることを自分から発表している
この構造は、隠れているわけではない。PR TIMESのプレスリリースに、会社の言葉でこう書かれている。
株式会社マクサス、無店舗型・オンライン完結の買取フランチャイズモデル「マクサスFC」を展開しています。
出典:株式会社マクサスのプレスリリース(2025年12月26日公開・2026年8月29日確認)
同じリリースのタイトルには「フランチャイズ63店舗目をオープン」とある。コーポレートサイトにも「2022年より業界初の出張買取フランチャイズを展開」と書いてある。書いてあるのだ。ただ、依頼する側が見るページには書いていない。
だから、所在地と許可の発行元がズレる
ここまで来れば、もう謎でもなんでもない。加盟したオーナーが自分で古物商許可を取り、そのあと別の県で店を出せば、番号と所在地はズレる。前の章で見つけた「東京都の一覧の名義が株式会社マクサスではなかった」件も、これで説明がつく。



つまり、会社を調べても意味がないってことですか?



逆だ。会社は調べられる。調べられないのは「どの店が来るか」のほうだ。だから電話で聞け
ただし勘違いしないでほしい。加盟店だから質が低い、という話ではまったくない。ヒカカク!に★5が1,881件ついていることは、あとで数字で出す。
言えるのは当たり外れの幅が生まれやすい構造だということだけだ。個別の店舗で起きたことを、本部の方針として語るのも違う。
同じ店なのに、2つの公式サイトで番号が違うものが4店あった
ついでに、買取サイトとコーポレートサイトの番号を突き合わせてみた。両方に同じ店名で載っていて、両方に番号があったのは13店。そのうち4店で番号が一致しなかった(2026年8月29日時点)。
- 更新のタイミングがずれているのかもしれない
- 届出の内容が変わったのかもしれない
- 外から見て判断できるものではないので、断定はしない
読者が持ち帰るべきなのは、これだ。番号は、依頼する日に、依頼するページで見る。どこかの台帳を信じるより、そのほうが確実だ。
「買取マクサスは怪しい?」に、確認できた項目だけで答える
検索の候補には「怪しい」「最悪」「炎上」が実際に並ぶ。この業態では珍しくない。名前が似た業者が多く、押し買いの話題も絶えないからだ。
この問いに「安心です」と答える記事は信用しなくていい。感想でしかないからだ。俺は代わりに、確認できた項目をそのまま並べる。判断はそれを見てからでいい。
| 確認項目 | 結果 |
| 運営会社名 | ✅ 公開(株式会社マクサス) |
| 代表者名 | ✅ 公開 |
| 本社所在地 | ✅ 公開(建物名・階数の表記に揺れあり) |
| 設立年・資本金・取引銀行 | ✅ 公開 |
| 本社の古物商許可番号 | ✅ 公開 |
| 店舗ごとの古物商許可番号 | ✅ 82店中75店で公開 |
| 店舗の運営者 | ✅ コーポレートサイトの29拠点中18拠点で公開 |
| 買取品目 | ✅ 全82店で公開(楽器・オーディオを含む) |
| 出張料・査定料 | ✅ よくある質問に「かかりません」と明記 |
| 当日のキャンセル | ✅ 同上に「可能です」と明記 |
| 買取実績 | ✅ 297件を日付・品目・地域つきで公開 |
| 特定商取引法に基づく表記 | ⚠️ 2026年8月29日時点で該当ページを見つけられなかった |
| 82店中7店の古物商番号 | ⚠️ 同上 |
| 「炎上」の実体 | ⚠️ 公的機関の処分・報道機関の記事は確認できなかった |
正直に言う。この項目数を全部埋められる買取業者は、そんなに多くない。特に店舗ごとの許可番号を出している会社は、かなり少数だ。
「炎上」については1回だけ触れておく。そう検索する人がいるのは事実だ。ただ確認できないものを、あるかのようには書かない。「確認できなかった」と「公開していない」は、まったく別の意味だ。
「公開していない」は隠しているという意味になる。俺が言えるのは「その日、そのページでは見つけられなかった」までだ。ここを曖昧にすると、読者は事実じゃないものを事実として持ち帰ることになる。
ただし、話はここで終わらない。「怪しくない」と「自分に合う」は別問題だからだ。会社としてまっとうでも、自分が売りたい物を得意にしているとは限らない。それを次の章で数字にする。
公式の買取実績297件を数えたら、楽器は3件だった
先に評価すべき点を言っておく。買取マクサスは、買取実績を日付・品目・地域つきでサイトに公開している。ここまで出している会社は多くない。そして公開しているから、外部の人間が数えられる。全3ページを開いて、1件ずつ数えた。
品目別に数えた結果
カテゴリごとの絞り込みが効いた品目だけを表にした。効かなかった品目については、そのあとで正直に書く。
| 品目 | 公開されている実績 |
| 家電 | 66件 |
| 家具 | 49件 |
| 貴金属 | 8件 |
| 自転車 | 6件 |
| お酒 | 4件 |
| スマホ・タブレット | 4件 |
| ブランド | 3件 |
| 楽器 | 3件 |
| パソコン | 3件 |
| トレーニング機器 | 2件 |
| 掃除機/美容機器/食器 | 各1件 |
| カメラ/毛皮/酸素カプセル | 各0件 |
| 数えられた品目の合計 | 151件 |
| 実績一覧の総件数 | 297件 |
ここは正直に書く。オーディオ・時計・オフィス家具などは、カテゴリを指定しても全件一覧に戻ってしまい、件数を数えられなかった(2026年8月29日時点)。数えられなかったものを推計で埋めるつもりはないので、合計が151件と297件で合わないまま出す。



家電66件・家具49件に対して楽器3件。この会社が毎日何を運んでるかは、これで見えてくるだろ
楽器3件の中身まで読んでみた
ここで大事な前提を置く。買取マクサスは楽器を扱っている。82ある店舗ページの品目一覧すべてに「楽器」と「オーディオ」があり、専用ページも独立して存在する。「楽器は扱っていません」というのは事実誤認だ。
| 日付 | 地域 | 買取品 |
| 2026年7月21日 | 東京都大田区 | ヤマハ 電子ピアノ Clavinova CLP-156 |
| 2025年12月6日 | 北海道札幌市 | ヤマハ クラビノーバ |
| 2025年8月30日 | 東京都新宿区 | Roland キーボード PIANO88 GO-88P |
元楽器店スタッフとして正直に読む。3件とも鍵盤楽器だ。ギターもベースも管楽器もドラムも、公開されている実績の中には出てこない。
公式の楽器ページを見ると、これは筋が通っている。得意な領域を、公式が自分で示していることになるからだ。同じページに書かれていたのは、次の2つだった。
- 買取対象の楽器品目は4つ … 電子ピアノ/キーボード/DTM-DAW/鍵盤楽器
- 取扱ブランド一覧 … ギブソン/GRECO/YAMAHA/パイオニア/KAWAI/ローランド/スタインウェイ/マーチン
気づいただろうか。品目は鍵盤だけなのに、ブランド一覧にはギターのメーカー名が並んでいる。ギブソンもマーチンも、ギターで知られたブランドだ。
ジャンル別ページを持つサイトでは、ブランド一覧が広めに置かれるのは普通にあることだ。ただ、判断材料になるのはブランド名ではなく件数のほうだという話でしかない。
だから覚えておいてほしい。ブランド名の一覧ではなく、実績の件数を見る。これはどの買取業者を見るときにも使える、いちばん確実なものさしだ。
実績の地域を数えたら、圧倒的に東京都だった
もうひとつ数えたものがある。実績297件の地域だ。カードに都道府県が書かれているので、そのまま集計した。
- 都道府県が読み取れた件数 239件
- そのうち東京都 233件
- 北海道 3件/神奈川県 3件
- 実績に店舗名が入っていた件数 84件。うち83件が同じ1店舗
34の都道府県に82の店舗ページがあるのに、公開されている実績はほぼ東京都に集中している。矛盾しているように見えるかもしれない。だが公式のよくある質問には、こう書かれている。
主に首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)を中心に対応しておりますが、大阪や福岡などにも拠点がございます。
出典:買取マクサスの公式サイト よくある質問(2026年8月29日確認)
82店舗と首都圏中心は、矛盾しない。無店舗型のフランチャイズという構造を知っていれば、両方とも成立する。ただし自分の地域での実力は、この一覧からは読み取れない。そこも電話で聞く項目に入れておけばいい。
口コミを3媒体で数えた。2,374件と1,971件と71件だった
冒頭の「どっちが本当なんだ」に、ここで答える。3つの媒体を同じ日に開いて、全部数えた。結論を先に言うと、どちらかが嘘をついているわけではない。見ている対象が違うだけだ。
まず、3媒体の数字を全部並べる
ヒカカク!とみん評は会社に、エキテンは店舗にレビューがついている。ここが最初の分かれ目だ。
| ヒカカク! (会社) | みん評 (会社) | エキテン (1店舗) | |
| 件数 | 2,374 | 71 | 1,971 |
| 表示スコア | 4.4 | 2.73 | 5.00 |
| ★5 | 1,881 | 27 | — |
| ★4 | 136 | 4 | — |
| ★3 | 47 | 2 | — |
| ★2 | 51 | 2 | — |
| ★1 | 259 | 27 | — |
| 無評価 | — | 9 | — |
念のため電卓を叩いた。ヒカカク!は(5×1,881+4×136+3×47+2×51+1×259)÷2,374=4.40。表示されている総合評価とぴったり一致する。
同じページにある「悪い・ひどい・買取が安いというクチコミの比率は13.1%」も確かめた。★2と★1を足すと310件で、2,374件の13.06%。数字の辻褄は完全に合っている。
みん評のページには2.73というスコアが表示されている。ただ、星のついた62件から単純平均を出すと3.03になり、この数字にはならない。同じページのカテゴリ平均も2.73と表示されていた。何らかの調整が入った指標と見られるため、本記事では自分で数えた星の内訳だけを採用した。
みん評でいちばん目を引いたのは、そこじゃない。★5も★1も、どちらも27件だったことだ。ここまできれいに割れているのは、あまり見ない。
みん評は、サイト自身が注記を出している
★1を並べて終わりにするのはフェアじゃない。みん評というサイト自身が、ページ上でこう注記しているからだ。
※当サイトの性質上、厳しい声は多くなります。低評価が多いからといって必ずしも問題があるわけではありません。
出典:みん評(2026年8月29日確認)
サイト運営者が自分で言っているのだ。これを伏せて★1だけ並べる記事は、読者を誤解させにいっている。そのうえで中身も読んだので、両側から1件ずつ紹介する。
- みん評には、費用の説明が電話と当日で食い違ったという趣旨の投稿がある(2026年3月投稿)
- ヒカカク!には、壊れているスマホやタブレットにも値段がついて驚いたという趣旨の投稿がある(2026年8月投稿)
どちらも投稿者の体験として書かれているもので、俺が確認したわけじゃない。ただ、こういう声が一定数あるという事実は受け止める価値がある。
公式の案内も併記しておく。よくある質問には「出張買取に費用はかかりますか?」に対して「いいえ、かかりません」と明記されている(2026年8月29日確認)。なお、いずれも個人の感想であり、同じ対応や同じ結果を保証するものではない。
なぜ同じ会社の評価が、ここまで違うのか
理由は3つある。3つ目が、この記事の前半とつながる。
- 母数が違う。2,374件と71件では、1件の重みがまるで違う
- 投稿の動機が違う。ヒカカク!は一括査定を経由した人が取引後に書く流れがある。みん評は、わざわざ書きに来た人の場所だ
- 見ている対象が違う。ヒカカク!とみん評は「会社」に、エキテンは「1店舗」についている
エキテンには店舗ごとにページがある。直接開いて確認できた範囲でも、1,971件で5.00の店舗があれば、89件で4.81の店舗もあった。
ここで思い出してほしい。店舗の運営者は、店舗ごとに違う。つまりエキテンの点数は、その店舗の点数だ。
だから正直に言えばどれも見なくていい。自分が呼ぶ店舗のページを1つ見て、あとは電話で聞く。そのほうが100倍早い。
この「口コミを件数で読む」やり方は、当サイトで何度もやってきた。出張買取24時を4媒体で数えた記事では、同じ会社の同じ拠点なのに媒体で点数が真逆になっていた。
「おすすめ◯選」を読むときは、誰が書いたかを見る
ここからは買取マクサスだけの話ではない。買取業界全体の読み方が変わる話をする。口コミやおすすめ記事を検索したとき、上位に何が来ているのか。実際に検索して、上から順に見た。
関連メディアは3つ。うち2つは自社ドメインだった
PR TIMESのリリース末尾には「関連メディア」として3つの名前が挙げられている。せきえもん買取ブログ、マクサスコラム、出張買取ドットコムだ。
開いてみて分かった。マクサスコラムは買取サイトの中にある。出張買取ドットコムはコーポレートサイトの中だ。独立したドメインを持っているのは1つだけだった。
独立ドメインで運営されているブログには、会社概要がきちんと明記されている。社名も代表者も所在地も古物商許可番号も載っている。誰が書いているかを隠していない。ここは正当に評価していい。
「品川区 出張買取 おすすめ」で3位に出たのは、その会社のメディアだった
先に、実測して外れた予想を書いておく。「買取マクサス 口コミ」「買取マクサス 評判」の上位10に、同社のページは1枠も入っていなかった(2026年8月29日時点)。ところが、別のキーワードで検索したら景色が変わった。
- 3位に出てきたのは「品川区の出張買取おすすめ業者17選」という記事
- Googleは検索結果に、その発行元として株式会社マクサスと表示している
- その17選の1番目が、買取マクサスの店舗だった
- 同じメディアの「出張買取おすすめ業者25選」も、TOP3の1番目が同社



え、自分で自分を1位にしてるってこと?



言い方は気をつけろ。悪いことじゃない。買取業界だとむしろ普通だ。ただ、知らずに読むのと知って読むのは全然違う
これは違法でも不当でもない。ただ、知っていたほうがいい
はっきり書く。自社メディアを持ち、そこで業界の情報を発信し、自社も紹介する。これ自体は違法でも不当でもない。買取業界では珍しくもない。問題は別のところにある。
読者がそれを知らずに読んでいることのほうだ。知っていれば、同じ記事から取り出せる情報がまるで変わる。
- ドメインを見る。紹介されている会社の名前が入っていないか
- Googleが検索結果に出している発行元を見る。会社名が表示されている
- ランキングの1位を見る。そのサイトを運営している会社が入っていないか
そして、この記事自身のことも書いておかないとフェアじゃない。この記事には広告リンクがある。冒頭で宣言したのはこのためだ。人のことを指摘しておいて自分だけ黙っていたら、この記事の中身が全部嘘になる。
- 「バイセルやばい」の正体 … 同じランキングのTOP3に入っていた業者
- ハードオフ買取ひどいの正体 … 同じランキングに掲載されていた業者
- 出張買取プラスを調べた記事 … 検索上位を運営会社のページが占めていた例
つまり、この構造は買取マクサスに限った話ではない。珍しい話ではない、という証拠でもある。だからこそ、読む側が見分け方を持っておく価値がある。
家に人を上げる前に。訪問購入であなたが持っている権利
まず前提を整理する。買取マクサスは利用者側から申し込む形式だ。頼んでいないのに突然来る飛び込みとは、前提がまったく違う。そのうえで、訪問購入は特定商取引法の規制対象になっている。
ただしこの制度には対象外の物品がある。そしてよりによって、あなたが売ろうとしている物がそこに入っている可能性が高い。
先に確認:大型家電と家具は、そもそも制度の対象外だ
訪問購入のルールは、すべての物に等しくかかるわけじゃない。特定商取引法施行令の第34条に、規制の対象から外れる物品が列挙されている。
| 対象外の区分 | 挙げられている具体例 |
| 自動車(二輪を除く) | — |
| 家庭用電気機械器具 (携行が容易なものを除く) | 電気冷蔵庫、電気洗濯機、エアコン、テレビ受像機、ステレオ、衣類乾燥機、電子レンジ、電気掃除機、空気清浄機、除湿機、扇風機、電気がま及び電気ジャー、ホットプレート、ホームベーカリー、ミシン、プリンター、液晶ディスプレイ、プロジェクター ほか |
| 家具 | たんす、机、いす及び腰掛け、鏡台、ソファー、ベッド、マットレス、テーブル、レンジ台、テレビ台、棚、サイドボード、げた箱、衣類整理箱、金庫 |
| 書籍 | 事典、全集物、写真集、問題集、雑誌、単行本 |
| 有価証券 | — |
| レコード・記録媒体 | レコード、レーザーディスク、テープ、コンパクトディスク、DVD、ブルーレイディスク、コンピューター用ソフト |
出典:消費者庁「特定商取引に関する法律施行令第34条で規定する物品の具体例」(2026年8月29日確認)。国民生活センターも、はっきりこう書いている。
二輪以外の自動車、家具、大型家電、本・CD・DVD・ゲームソフト類、有価証券は訪問購入の規定の適用外のため、クーリング・オフできません。
出典:国民生活センター 消費者トラブルFAQ(2026年8月29日確認)
ここで前半の数字を思い出してほしい。買取マクサスの公開実績は家電66件・家具49件。つまり主力品目が、まるごと対象外リストと重なっている。
「8日以内なら取り消せるんだから、とりあえず今日渡してしまおう」——冷蔵庫は戻ってこない。大型家電と家具は、そもそもクーリング・オフの制度に乗っていないからだ。渡す前に決める。それしかない。
逆に、ここは朗報だ。対象外リストに、楽器は1つも入っていない。ギターもベースも管楽器も電子ピアノもシンセも、どこにも書かれていない。
オーディオだけは線引きに注意がいる。具体例に「ステレオ」があるので、据え置きのセットは対象外に振り分けられる可能性が高い。イヤホンのように携行が容易なものは対象に残ると読める。
対象になる品目なら、クーリング・オフは8日間
ここは条文の言葉が大事なので、原文をそのまま引く。
法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内
出典:消費者庁「特定商取引法ガイド」訪問購入(2026年8月29日確認)
ポイントは起算日が「書面を受け取った日」だという点だ。査定してもらった日でも、現金を受け取った日でも、契約した日でもない。だから当日、書面を渡されたら日付を必ず見る。写真を撮っておけば、あとで揉めようがない。
期間中は「渡さなくていい」。対象品目なら最強のカードだ
ほとんどの人が知らない権利がある。これを知っているかどうかで、当日の立ち位置がまるで変わる。
売買契約の相手方は、クーリング・オフ期間内は債務不履行に陥ることなく、事業者に対して契約対象である物品の引渡しを拒むことができます
噛み砕くとこうだ。契約したあとでも、8日以内なら「まだ渡しません」と言える。それで契約違反にはならない。



契約したあとでも渡さなくていいなんて、まったく知りませんでした…



みんな知らない。知らないから焦って渡すんだ。俺もそうだった。だから覚えて帰ってくれ
これが効くのは、「もう車に積みました」という状況をそもそも作らせないからだ。物が手元にあれば、こちらに主導権が残る。
- この権利が使える … 楽器・カメラ・時計・ブランド品など、対象外リストに載っていない品目
- この権利は使えない … 大型家電・家具・レコード類など、政令第34条に列挙された品目
迷ったら、その場で渡すな。この一行だけでも持って帰ってほしい。ただし大型家電と家具は、制度そのものの外側にある。
「査定だけ受けて断る」ことについては、出張買取は査定だけで断れる?楽器のキャンセル料を元店員が解説で詳しく書いている。
頼んでいない訪問での勧誘は、禁止されている
もうひとつ、消費者庁のページには見逃せない一文がある。ここは知っておくと当日の判断がぶれない。
いわゆる飛込み勧誘や、単に相手方から査定の依頼があった場合に、査定を超えて勧誘を行うことは、法に抵触することになります。
「査定だけのつもりだったのに売る流れにされた」という状況は、制度上そもそも想定されていない。だから遠慮する必要はまったくない。
そして買取マクサス自身も、PR TIMESで「完全アポ制のため、飛び込み営業などは一切なく」と説明している。頼んでいないのに来た時点で、会社自身の説明とも合わないことになる。
制度の側は飛込み勧誘を禁止していて、会社の側は「完全アポ制」だと言っている。両方が同じことを言っている以上、予約していない訪問に応じる理由はどこにもない。そもそも家のドアを開けるかどうかは、いつでもあなたが決めていい。
出張買取そのものが怖いという段階なら、【危険】出張買取はやばい?被害経験者が安全な使い方を徹底解説!を先に読んでおくと、この記事の後半がもっと腹落ちするはずだ。
迷ったら188
消費者ホットラインは局番なしの188。最寄りの消費生活センターにつながる。大事なのは、トラブルになってからじゃなくていいということだ。「この状況、断っていいのか分からない」という迷いの段階でかけていい。
制度は改正されることがある(確認先)
本記事に載せた対象外物品の一覧は、2026年8月29日時点で消費者庁「特定商取引法ガイド」訪問購入および同庁公開の政令第34条の具体例を確認したものだ。制度は改正されることがあるので、実際に依頼する前にもう一度一次情報にあたってほしい。自分の品目が対象かどうか判断がつかないときは、188に電話して聞くのが確実で早い。
良い評判と、買取マクサスが向いているケース
ここまで慎重な話が続いたので、逆側もきちんと書く。ヒカカク!では★5と★4を合わせて2,017件。全体の約85%が高評価に寄っている。これだけの人が満足しているサービスを、注意点だけで語るのは不誠実だ。
- 出張費・査定費・作業代・搬出費用が無料とよくある質問に明記
- その場でのキャンセルが可能と同じく明記
- 買取品目が極めて広い。全82店の品目一覧に楽器・オーディオを含む
- 買取実績を日付・品目・地域つきで公開している。外部の人間が数えられる状態にしている
- フランチャイズであることを自分から発表している
- 宅配買取は送料無料・発送伝票不要・納得できなければ無料返送と公式に明記
- ビデオ通話での事前査定に対応している
最後の項目、地味だがかなり大きい。玄関を開ける前に、画面越しで概算を聞ける。断るなら、家に上げる前に断れるということだ。使わない手はない。
買取方法の向き不向きも整理しておく。判断の基準は、実はひとつしかない。自分で運べるか、運べないかだ。
← スクロールできます →
| 出張買取査定士が自宅に来る | 宅配買取ダンボールで送る | 店頭買取店舗に持ち込む | |
|---|---|---|---|
| おすすめ度 | S 楽器買取に最適 |
B | A |
| 手軽さ | ◎ 自宅で完結電話1本で予約→自宅で待つだけ | △ 梱包が手間梱包→発送→入金まで数日 | △ 運搬が必要重い楽器を自分で運ぶ必要あり |
| 査定スピード | ◎ 最短30分〜即日その場で査定→即現金 | ✕ 数日〜1週間到着後に査定→振込 | ◎ 即日その場で査定→即現金 |
| 費用 | 無料出張料・査定料0円 | 無料送料・ダンボール無料の業者あり | 交通費は自己負担ガソリン代・駐車場代など |
| 大型楽器 (ピアノ・ドラム等) |
◎ 最適重くても運ぶ必要なし | ✕ 難しい梱包・配送のリスク大 | ✕ 難しい車への積み込みが大変 |
| 小型楽器 (エフェクター等) |
◎ 対応可 | ◎ 最適小さいので梱包が楽 | ◎ 対応可 |
| 配送時の 破損リスク |
◎ リスクなし目の前で査定するため | ✕ リスクあり配送中にネック折れ等の可能性 | △ 自分で注意運搬時の取り扱い次第 |
| 価格交渉 | ◎ しやすい対面で査定理由を聞ける | ✕ しにくい電話やメールでのやり取り | ◎ しやすいその場で交渉可能 |
| キャンセル | ◎ 無料納得いかなければその場で断れる | △ 返送料に注意業者によっては返送料自己負担 | ◎ 無料そのまま持ち帰ればOK |
| 対応エリア | 全国対応主要業者は全国出張可能 | 全国対応どこからでも発送可能 | 店舗がある地域のみ近くに店舗がないと利用不可 |
| 一度に売れる数 | ◎ 制限なし何点でもまとめて査定OK | △ ダンボールの数大量だと箱数が増え手間も増える | △ 運べる分だけ車に積める量が上限 |
| メリット まとめ |
・自宅にいるだけでOK ・大型楽器も対応 ・その場で現金受け取り ・破損リスクゼロ ・まとめて大量に売れる |
・対面不要で気楽 ・忙しくても時間を選ばない ・小型楽器に向いている ・全国どこでもOK |
・その場で現金受け取り ・対面で価格交渉できる ・自分のペースで持ち込める ・査定を目の前で見れる |
| デメリット まとめ |
・自宅に人を入れる必要あり ・日程調整が必要 ・在宅している必要がある |
・梱包が面倒 ・配送中の破損リスク ・査定まで数日かかる ・価格交渉がしにくい |
・重い楽器を自分で運ぶ ・近くに店舗がないと利用不可 ・移動時間と交通費がかかる |
| こんな人に おすすめ |
・ギターやピアノなど大きい楽器を売りたい ・複数の楽器をまとめて売りたい ・楽に高く売りたい人 |
・エフェクターやマイクなど小型機材を売りたい ・人と会わずに売りたい ・近くに業者がない地域の人 |
・すぐ現金が欲しい ・自分の目で査定を確認したい ・近くに専門店がある人 |
※査定スピードは各社公式サイトの表記です(2026年8月4日確認)。実際の対応時間はエリア・時間帯・混雑状況により異なります。各業者により対応状況が異なります。詳しくは各公式サイトでご確認ください。
表を見て分かるとおり、出張買取の最大の価値は金額じゃない。重い物を自分で動かさなくていいことだ。引っ越し前でこれ以上体力を削れない状況なら、そこが効く。
- ◎ 引っ越しで家電・家具をまとめて消したい
- ◎ 遺品整理・実家の片付けで、品目がバラバラに大量に出てくる
- ◎ 首都圏に住んでいる
- ◎ 何がいくらになるか分からないものを、一度に見てほしい
- △ 楽器・オーディオが売却の主役
- △ 1点だけを、できるだけ高く売りたい
総合型リユースの使い方は、他社でも考え方は同じだ。高く売れるドットコムの評判を検証した記事と読み比べると、業態の輪郭がはっきりするはずだ。
楽器とオーディオだけは、分けて考えたほうがいい
ここが、この記事でいちばん言いたいことだ。前半で数えた「楽器3件」が、ここで効いてくる。先に断っておくと、まとめて出すこと自体を否定するつもりはまったくない。そこだけ別枠にしろ、という話だ。
大型家電と楽器では、査定に必要な判断軸の数が違う
なぜ家電66件・家具49件の会社が、楽器では3件なのか。買い叩いているとか、そういう話じゃない。大型家電を見るのは、サイズ・年式・動作の3点でほぼ足りる。だから標準化できる。
データが積み上がれば、次の1台の値付けは速くなる。これは圧倒的な強みだ。楽器は、そうはいかない。
- ギター:同じ型番でも製造年とシリアルで扱いが変わる。査定士がまず見るのはネックの反りとフレットの減りだ
- スピーカー:ペアで揃っているか、片方だけかで話が変わる
- アンプ:真空管の有無と状態で、そもそも売り先が変わる
- 管楽器:タンポの状態と、調整に出した履歴があるか
保管状態も効く。湿度管理をしていなかったギターは、ネックが反ったりフレットが浮いたりしやすい。年式より状態が効くのが楽器だ。
買取額の上限を決めているのは「その店がいくらで売り切れるか」
元楽器店スタッフとして、業界の内側の理屈を書いておく。買取額の上限を決めているのは、その店がいくらで売り切れるかだ。売値が読めない商品は、買値も上げられない。それだけの話でしかない。
- 総合型 … 全ジャンルを扱う。売れ残りのリスクと保管コストを広く薄く抱えるので、値付けは保守的にせざるを得ない
- 専門業者 … ジャンルを絞る。「誰にいくらで売れるか」が読めるので、上限を上げられる
つまり「安く買い叩かれた」のではなく、業態が違う。ここを取り違えると、業者を恨むだけで何も改善しない。
祖父の遺品にビンテージの真空管アンプがあった。片付けを急いでいた俺は、まとめて出した業者に「古くて値段つきません」と言われ、そのまま渡した。後日、同じモデルが中古市場でどう扱われているかを知って、しばらく声が出なかった。
担当者を責める気はない。その人はそのジャンルの担当じゃなかった。俺が分けて出さなかったのが悪い。
中古楽器を買いたい人は、店に来ていない
データの話をさせてほしい。ここが業界の構造を一番よく表している。環境省が令和7年6月に公表した令和6年度リユース市場規模調査報告書によると、楽器類の市場規模は1,011億円だった。
前回の令和3年度調査の821億円から23.1%増えている。ただし注意してほしいのは、この金額は消費者が「買った」額だということだ。買取額ではないので「高く売れる」の根拠にはならない。
- 楽器類の購入経路 … 店頭15.0%/オークション39.3%/ネットショッピング41.3%
- 全品目の店頭比率 … 34.9%(自動車・バイクを除く)
楽器の店頭比率は、平均の半分以下ということになる。買いたい人はこれだけいるのに、店には並んでいない。
市場は伸び、リユースショップの数も増えた。だが楽器やオーディオの価値を正しく見極められるスタッフは、その伸びに追いついていない。器だけ増えて、中身が追いついていないんだ。だからこそ、ジャンルを絞った業者を選ぶ意味が出てくる。
結論:家一式はまとめて、楽器とオーディオだけ別枠にする
家電と家具の依頼を止める必要はまったくない。ギター1本を別にするだけだ。それだけの話でしかない。
下に置いたのは楽器専門の業者だ。公式のよくある質問に「出張費や査定費は一切掛かりません。作業代、搬出費用なども一切掛かりません」と明記されている(2026年8月29日確認)。
公式には「基本的にはキャンセル料はかかりません」とある。ただし量が多くてスタッフやトラックを手配したあとの直前キャンセルには、費用がかかる場合があるとも書かれている。0円と言い切れる条件ではないので、そのまま伝えておく。
楽器全般の売り先をもっと広く比べたいなら、【2026最新】楽器買取おすすめ30社|180項目の独自評価ランキングで30社を項目ごとに比べている。



面倒だし、家具と一緒に全部まとめて持ってってもらえばよくない?



ギター1本を別にするだけだ。それを面倒がって、俺は祖父のアンプを失った。俺の屍を越えてくれ
スピーカーとアンプは、楽器ともまた見方が違う
さっき制度の話で触れたとおり、据え置きのステレオは訪問購入の対象外に振り分けられる可能性が高い。つまり渡す前に決め切る品目だということだ。
そして同じ「オーディオ」でも、ワイヤレスイヤホンとプリメインアンプでは、査定に必要な知識がまったく違う。ここを一緒くたにすると損をする。
この記事で紹介している楽器の業者とオーディオの業者は、古物営業許可証番号が同じ「買取屋さんグループ」の2サービスだ(2026年8月29日確認)。楽器は楽器、オーディオはオーディオで見るところが違うから別に出しているだけで、「この2社を比べろ」と言っているわけではない。
さっき「誰が運営しているかを見ろ」と書いた以上、ここを黙っていたらこの記事の中身が全部嘘になる。
オーディオの売り先を広く比べたいなら、【大損回避】オーディオ買取おすすめ業者3選!元楽器店員が本音で比較にまとめてある。2社に出して比べれば、相場の輪郭は一発でつかめる。
依頼の電話で、これだけ聞いておけばいい
ここまでの内容を、そのまま動ける手順に落とす。全部やっても3分もかからない。順番どおりにやれば、当日うろたえることはない。
家電・家具の山と、楽器・オーディオの山に分ける。ここを分けるかどうかで結果が変わる。作業時間は5分だ。
家電は本体の裏か側面。楽器はヘッドやラベルの内側。写真を撮っておけば十分だ。事前査定の精度が上がる。
①当日来るのはどこの会社の方ですか ②値がつかなかった品の引き取りに費用はかかりますか ③当日キャンセルの扱いはどうなりますか。この3つだ。
店舗ページに書いてある。公安委員会の一覧で引ける。名前の似た業者が多い業態では、これが一番確実な身元確認になる。
クーリング・オフの8日間は、書面を受け取った日から数える。受け取ったらまず日付を見て、写真を撮っておく。
冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビ・家具はクーリング・オフの対象外だ。納得できなければ、渡さずに帰ってもらっていい。
逆に、やってはいけないことも4つ挙げておく。どれも一度やると取り返しがつかない。
- 頼んでいない訪問を家に入れる
- 金額と費用の内訳を口頭だけで済ませる
- 引っ越し前日にまとめて処理しようとする(時間がないと判断力が落ちる。俺の最初の大失敗がこれだ)
- 「8日以内なら取り消せる」と思い込んで大型家電を渡す
買取マクサスの評判に関するよくある質問
検索の「関連する質問」に出ていた問いと、実際のサジェストから、答えを用意した。すべて2026年8月29日時点の確認結果だ。
- 買取マクサスは怪しい会社ですか?
-
運営会社(株式会社マクサス)、代表者、本社所在地、設立年、資本金、取引銀行、古物商許可番号がすべて公開されています。さらに82ある店舗ページのうち75店では、店舗ごとの古物商許可番号まで公開されていました。この項目数を埋められる買取業者は多くありません。なお「炎上」という検索候補もありますが、2026年8月29日時点で、公的機関の処分や報道機関の記事は確認できませんでした。
- 運営会社はどこですか。店舗はいくつありますか?
-
運営は株式会社マクサスです。店舗数は見る場所によって変わります。買取サイトの店舗一覧ページは78、フッターとサイトマップは82、コーポレートサイトの拠点一覧は29、PR TIMESでは2025年12月に「フランチャイズ63店舗目」と発表されています。本記事は、実際に開けた82を採用しました。
- 口コミの評価がサイトによって全然違うのはなぜですか?
-
母数と、投稿が集まる導線と、見ている対象が違うためです。ヒカカク!は会社に2,374件で総合4.4、みん評は会社に71件で★5と★1がどちらも27件、エキテンは店舗ごとにページがあり、確認できた範囲では1,971件で5.00の店舗もありました。みん評自身が「当サイトの性質上、厳しい声は多くなります」と注記しています。加えて店舗の運営者が店舗ごとに違うため、店舗単位の点数は会社全体の評価とは別物になります。
- 本当に費用はかからないんですか?
-
公式のよくある質問には「出張買取に費用はかかりますか?」に対して「いいえ、かかりません」と記載されています。宅配買取の送料も「かかりません」とあります。一方で、費用の説明が電話と当日で食い違ったという趣旨の投稿も見られました。依頼の電話で「値がつかなかった品の引き取りに費用はかかりますか」と確認しておくのが確実でしょう。
- 査定だけ受けて断れますか?
-
公式のよくある質問に「査定金額に納得いかなければ、その場でキャンセルすることはできますか?」→「はい、可能です」と記載されています。ただし品目によって法的な後ろ盾が変わります。楽器のように訪問購入の規制対象になる品目は、書面を受け取った日から8日間のクーリング・オフができ、その期間中は引渡しを拒むこともできます。
- 家電を売ったあと、8日以内なら取り消せますか?
-
法律上はできません。二輪以外の自動車、家具、大型家電、本・CD・DVD・ゲームソフト類、有価証券は訪問購入の規定の適用外で、クーリング・オフの対象になっていません(国民生活センター・2026年8月29日確認)。冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビ・タンス・ソファ・ベッドは、渡す前にその場で決め切る前提で臨んでください。
- 楽器やオーディオも買い取ってもらえますか?
-
買い取ってもらえます。82ある店舗ページすべての買取品目一覧に「楽器」「オーディオ」が記載されており、楽器の専用ページも独立して存在します。ただし公開されている買取実績を数えると、楽器は3件で、3件とも鍵盤楽器でした。楽器ページの買取対象品目も電子ピアノ・キーボード・DTM-DAW・鍵盤楽器の4つです。ギターや管楽器が売却の主役なら、その品目を専門に扱う業者にも査定を取ったほうが納得しやすいでしょう。
- 頼んでいないのに「買取マクサス」を名乗る訪問があったら?
-
同社はPR TIMESで「完全アポ制のため、飛び込み営業などは一切なく」と説明しています。つまり頼んでいないのに来た時点で、会社自身の説明と合わないことになります。また消費者庁は、飛込み勧誘や、査定の依頼だけをした相手に査定を超えて勧誘を行うことは法に抵触すると説明しています。ドアを開ける必要はありません。不安なら消費者ホットライン188に相談してください。
まとめ:素性は追える。追えないのは「誰が来るか」だ
長くなったので、5行にまとめる。全部、自分で数えた結果だ。
- 怪しい会社ではない。社名・代表者・所在地・設立・資本金・古物商許可番号が公開され、82店中75店は店舗ごとの番号まで出ている
- ただし店舗の運営者は、株式会社マクサスとは限らない。コーポレートサイトの29拠点中18拠点に運営者欄があり、株式会社マクサスと書かれていたのは1拠点だった
- だから口コミが媒体で真逆に見える。会社単位のヒカカク!は2,374件で4.4、みん評は71件で★5と★1が同数、店舗単位のエキテンは1,971件で5.00だった
- 公開実績297件のうち、楽器は3件で全部が鍵盤楽器。得意分野は家電66件・家具49件のほうにある
- そして大型家電と家具は、クーリング・オフの対象外だ。渡してからやり直すことはできない
※すべて2026年8月29日時点で確認した数値だ。口コミも実績も店舗数も日々変わるので、依頼前にもう一度見ておくといい。
だから俺の結論はこうだ。家電と家具はここで完結させていい。まとめて運び出してくれる相手に大型のものを任せるのは、まったく理にかなっている。
「当日来るのは、どこの会社の方ですか」
82店ぶんの許可番号を数えたのは、この一行に説得力を持たせるためだ。点数を見るのをやめて、これを聞く。それだけでいい。
そのうえで、押し入れのギターと、実家から持ってきたスピーカーだけは分けてくれ。面倒なのは最初の5分だけだ。
俺は分けなかった。急いでいたし、まとめたほうが楽だと思った。その結果、祖父の真空管アンプを「古くて値段つきません」の一言で手放した。あの日の乾いた気持ちは、今でも思い出せる。



点数を見るのをやめて、電話で聞く。それだけでいいんですね



それだけだ。それを聞けたら、この記事は仕事を終えてる。あとはあんたが決めればいい
査定額は知識で変わる。同じ楽器でも、出す先で結果が変わる。今日この記事を読んだあなたは、もうその知識を持っている。
大丈夫だ。ちゃんと調べてから売れば、あの楽器の価値は守れる。俺の屍を越えてくれ。


