「ピアノの買取屋さん」で検索して、ここまで来たあんた。おそらく電話をかける直前で、最後にもう一押しだけ情報が欲しい、という状態じゃないか。
公式サイトを開くと、いちばん上に「全国出張いたします!」と出てくる。少しスクロールすると「【全国】出張対応エリア」という見出しも出てくる。

全国って書いてあるなら、うち田舎だけど来てくれるっしょ?



その「全国」の真下に、県名がずらっと並んでるんだ。数えたか?
俺は数えた。33だった。47ではなく、33。北海道と東北がまるごと入っていないし、沖縄も無い。
この記事は、その33を含めて、公開されているものを片っ端から数えた記録だ。俺はこの業者に査定を出していない。だから体験談は一行も書けない。
- 公式サイトを開いて、書いてあることを数えた
- 口コミサイトを4つ開いて、件数を数えた
- 検索結果の上位を開いて、誰のページかを数えた
やったのはこれだけだ。誰でもできる作業だが、誰もやっていないから書く価値がある。数字はすべて2026年9月1日時点の確認で、俺が自分でページを開いて数えたものだ。
- 公式が「全国」と書きながら、出張対応エリアとして並べている県は33だったこと
- ピアノ専門の査定士に、まず1社見てもらう(査定だけでもOK)
- 店舗は25あるのに、ピアノだけ出張に限られている理由
- 「すべて無料」に例外が2つあること
- 口コミを4媒体で数えたら1件だった話と、その読み方
- 出張買取であなたに認められている法律上の権利
先に立場を言っておく|持ち上げる記事でも、叩く記事でもない
業者名で検索して出てくる記事は、だいたい2種類しかない。褒めちぎるか、こき下ろすかだ。どちらも読んだ側は困るし、結局もう1回別の記事を探すことになる。
結局どっちなんだよ、で終わってしまうからだ。だから最初に、俺がどこに立っているかを書いておく。ここを飛ばすと、後半の数字の読み方が変わってしまう。
俺はこの業者に査定を出していない
元楽器店スタッフとして、査定する側に立っていた時期がある。売る側としても、これまでに延べ50点以上の楽器や機材を手放してきた。
ただしピアノの買取屋さんに依頼した経験はない。だからここに「来てもらったら丁寧だった」とは一行も書けないし、書くつもりもない。体験談が読みたいなら、この記事は向いていない。
- 俺自身がこの業者に査定を出した体験(出していないので書けない)
- ピアノの買取相場や査定額の目安(独自に算出した金額は出さない)
- 「サクラ」「ステマ」といった、根拠のない決めつけ
- 公式に書かれていないことの、理由の推測
特に最後が大事だ。調べていると「たぶんこういう事情だろう」と説明したくなる場面が何度も出てくる。だが推測を事実の顔で書くのが、いちばん質が悪い。
もう一つ、先に明かしておくことがある。この記事にはアフィリエイトリンクが入っている。つまり俺は、この業者に送客すると報酬を受け取る立場にある。
報酬が出るからこそ、都合の悪い数字ほど先に出す。エリアの列挙が33だったことも、口コミが1件だったことも、隠さずに前半へ置いた。
読んだ人が対象外の県だと分かって帰るなら、それでいい。合わない人に電話させて成果にするのは、長い目で見て損だからだ。
それでも書けることがある|公開されているものを数えるだけでいい
査定を出していなくても、書けることはある。公開されているものを、正確に数えるという仕事だ。
公式サイトに何が書いてあるか。口コミサイトに何件あるか。検索結果に誰のページが並んでいるか。全部、誰でも確認できるし、確認したかどうかは文章に出る。



それって、査定を受けた人の記事より価値があるんですか?



1人の体験は1回きりだ。だが公開情報は、あんたが今夜そのまま確かめられる。
同じやり方で、以前管弦屋の口コミを4媒体で数えたことがある。あのときは4つ全部を開いて2件しか無く、数え終わるまで30分もかからなかった。
今回はそれより少なかった。どれくらい少なかったかは後半でまとめて書くが、先に言ってしまうと1件だ。管弦屋の半分ということになる。
この記事で実際に数えたもの
先に全部並べておく。ここから先は、この5つの数字をどう読むかという話だと思って読み進めてくれればいい。
- 33……公式が出張対応エリアとして並べている都府県の数(公式サイト)
- 25……公式に掲載されている店舗の数(公式サイト)
- 2……「すべて無料」に付いている例外の数(公式サイト)
- 1……口コミサイト4つで見つかったクチコミの件数
- 0……検索上位9枠に入っていた運営会社のページの数
いずれも2026年9月1日に、俺が自分でページを開いて数えた。確認日を必ず添えるのは、こういう数字が黙って動くからだ。半年後には違う数になっている可能性がある。
「全国出張」と書いてあるが、公式が並べている県は33だった
ここがこの記事の中心だ。他の話は後回しでいいから、まずここだけ読んでほしい。読むのに1分もかからないし、結果によっては電話が要らなくなる。
ピアノは重い。アップライトでもグランドでも、あんたが自分で持ち込むという選択肢は事実上ない。出張に来てもらえるかどうかが、すべての前提になる。
公式は「全国」を3箇所で使っている
まず、公式サイトの表記そのものから確認していく。2026年9月1日時点で、次の3箇所に「全国」という言葉が出てくる。どれもページの目立つ位置だ。
- ページタイトル……「ピアノ買取LP|全国出張いたします!ピアノの買取屋さん」
- ページ上部の見出し……「【全国】出張対応エリア」(同じ見出しがページ内に2箇所)
- 出張買取の流れ……「出張査定買取にて全国対応を可能としています」
出典:ピアノの買取屋さんの公式サイト(2026年9月1日確認)。これだけ見れば、誰だって「全国どこでも来てくれる」と読む。俺も最初はそう読んだ。
その真下に並ぶ県名を数えたら33だった
問題は、その「【全国】出張対応エリア」という見出しのすぐ下にある。県名が、読点で区切られてずらっと並んでいるんだ。ここを読み飛ばすと気づかない。
東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城、静岡、山梨、長野、大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山、滋賀、愛知、三重、岐阜、富山、石川、福井、広島、岡山、香川、愛媛、徳島、高知、福岡、熊本、大分、佐賀、長崎
数えると33都府県。同じリストがページ内に2箇所あるが、どちらも33で一致していた。片方だけの記載ミス、という話ではなさそうだ。
| 地方 | 列挙されている県 | 数 | その地方の総数 |
| 北海道 | — | 0 | 1 |
| 東北 | — | 0 | 6 |
| 関東 | 東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城 | 7 | 7 |
| 中部 | 静岡・山梨・長野・愛知・三重・岐阜・富山・石川・福井 | 9 | 10 |
| 近畿 | 大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山・滋賀 | 6 | 6 |
| 中国 | 広島・岡山 | 2 | 5 |
| 四国 | 香川・愛媛・徳島・高知 | 4 | 4 |
| 九州・沖縄 | 福岡・熊本・大分・佐賀・長崎 | 5 | 8 |
| 合計 | — | 33 | 47 |
検算すると0+0+7+9+6+2+4+5=33になる。こうして地方別に割ってみると、偏り方がはっきりしているのがわかると思う。
関東・近畿・四国は全県が入っている。一方で北海道と東北は1県も入っていない。中国地方も5県のうち広島と岡山の2県だけで、日本海側が抜けている。
列挙に入っていない14道県はこれだ
47から33を引くと14になる。その14道県を、扱いの違いごとに書き出しておく。ここが自分の県かどうかを、まず見てほしい。
| 扱い | 道県 | 数 |
| ページ内に一度も出てこない | 北海道・青森・岩手・秋田・山形・福島・鳥取・島根・山口・宮崎・沖縄 | 11 |
| 出張エリアの列挙には無いが、店舗一覧には出てくる | 宮城・新潟・鹿児島 | 3 |
| 合計 | — | 14 |
ここで一つ、はっきりさせておきたい。「列挙に無い=対応していない」とは公式に書かれていない。そこは俺も確認できていないので、断定は避ける。
俺が確認できたのは「並んでいる県名を数えたら33だった」という事実だけだ。それ以上の意味づけはしない。断定するのは、確かめた人の仕事であって、記事の仕事じゃない。



じゃあ結局、山形の俺はどうすりゃいいのよ?



電話して最初に「うちの県は対象ですか」と聞け。それで済む話だし、30秒で終わる。
広告側の資料とも食い違っている
ここからが少しややこしい。この業者は広告を出していて、その管理画面にも対象外の地域が書かれている。2026年8月31日に確認した記載は、こうだ。
対象外地域からの問合せ:沖縄県/北海道(札幌市を除く)/青森県(冬季に限り)/秋田県(冬季に限り)
こちらは4道県しか挙がっていない。しかも条件が3種類に分かれていて、そのまま読むと意味を取り違えやすい。分解しておく。
- 沖縄……県まるごと対象外(条件なし)
- 北海道……札幌市だけが対象で、それ以外は対象外
- 青森・秋田……冬季だけ対象外。季節で変わる
市で線を引くパターンと、季節で線を引くパターンが混ざっている。季節で対応が変わる業者は、そう多くない。ここは覚えておく価値がある。
| 出典 | 確認日 | 書かれていること |
| 広告の管理画面 | 2026年8月31日 | 対象外は4道県。沖縄/北海道(札幌市を除く)/青森(冬季に限り)/秋田(冬季に限り) |
| 公式サイト | 2026年9月1日 | 出張対応エリアとして並ぶのは33都府県。列挙に無いのは14道県 |
公式の列挙のほうが、10道県ぶん狭い。岩手も山形も福島も鳥取も島根も山口も宮崎も、広告側の対象外リストには入っていない。
だが公式の県名リストには載っていない。どちらかが間違っているとは書かない。両方が同時に存在している、という状態をそのまま置いておく。
- ✅ 青森・秋田に「冬季に限り」という条件が付いていること(広告の管理画面・2026年8月31日)
- 🚫 「冬季」が何月から何月かは、公式サイトに記載を確認できなかった(2026年9月1日時点)
- 🚫 なぜ冬季だけなのか、理由の記載も確認できなかった(2026年9月1日時点)
雪で搬出できないからだろう、と書きたくなる。公式にそう書かれていない以上、それは想像でしかない。想像は想像として、ここに置いておくにとどめる。
だから最初にやることは、自分の県が列挙にあるか見ることだ
ここまでの話を、そのまま行動に変換しておく。やることは3つしかないし、どれも数分で終わる作業だ。
「全国」という言葉ではなく、その下の県名を見る。上に載せた33都府県の表と照らし合わせれば、それで判定できる。
ピアノの状態を説明する前に「うちの県は対象ですか」と聞く。ここで終わるなら、お互いの時間を使わずに済む。
ピアノは重量物で、受けられる業者がそもそも限られる。断られてから慌てて探すより、並行して当たっておくほうが早い。
ちなみに、うちのサイトでもピアノ買取のおすすめ業者を比較した記事でこの業者を紹介している。だが県名リストの話までは書いていない。
だからこの記事を書いた、というのが正直なところだ。自分のサイトの記事に足りないものが見えたので、別の記事で埋めている。
列挙にあった場合は、次に「市」まで確認する
自分の県が33の中にあったなら、次のハードルは市町村になる。広告側の資料が「北海道(札幌市を除く)」と書いていたことを思い出してほしい。
県の名前があっても、県内全域とは限らない。少なくとも1つの道について、市で線を引いている事実が確認できている。
- 県名だけでなく、自分の市まで伝えて可否を聞く
- 離島・山間部なら、その旨も最初に伝える
- 冬に動くつもりなら、季節の条件があるかも聞いておく
公式サイトには市町村レベルの記載を確認できなかった。だから聞くしかないという結論になる。面倒だが、当日にキャンセルされるよりはるかにましだ。
対応エリアが限られる業者は、ここだけじゃない
念のため書いておくと、エリアが限られること自体は珍しくない。ピアノを運ぶには専用の人員と車両が要るので、どの業者も無限には広げられない。
相見積もりの相手になりうる七福ピアノは、東京・横浜・川崎に絞っている。最初から絞っていると明示している分、こちらは迷いようがない。
この3都市の外に住んでいるなら、ここは選べない。無駄な電話が1本減る。それが分かるだけでも意味がある。エリアを明示している業者は、その意味で親切だ。
店舗は25あるのに、ピアノだけ出張に限られている
次はもう一つの制約の話をする。この業者は「出張しかない」と言われることが多い。実際そのとおりなんだが、理由のほうが誤解されている。
店が無いから出張だけ、ではない。店はある。それも全国に25。それでもピアノは出張だけなんだ。
公式には店舗一覧が載っている
公式サイトの下のほうまでスクロールすると「ピアノの買取屋さん 店舗一覧」という見出しがある。住所つきで並んでいて、数えると25店舗あった。
| 地方 | 掲載されている店舗 | 数 |
| 東北 | 宮城岩沼 | 1 |
| 関東 | 宇都宮・群馬桐生・大宮・柏・池袋・上野・横浜・厚木 | 8 |
| 中部 | 新潟・金沢・石川小松・福井花堂中・甲府千塚・長野松本・富士津田・豊川・名古屋守山・名古屋栄 | 10 |
| 近畿 | 大阪門真・奈良神殿 | 2 |
| 中国・四国 | 広島・高松 | 2 |
| 九州 | 福岡(柳川)・鹿児島 | 2 |
| 合計 | — | 25 |
出典は公式サイト(2026年9月1日確認)。20都府県に25店舗という並びで、中部地方に10店舗と厚い。検算すると1+8+10+2+2+2=25になる。
それでもFAQは「出張買取のみ」と書いている
じゃあ近くの店に持ち込めるのか、というと違う。同じページのよくある質問に、はっきりこう書いてある。
売るときにはどのような方法がありますか?
ピアノの買取の場合は「出張買取」のみに限らせいただきます。
公式サイトのよくある質問より(2026年9月1日確認)。原文のまま引いた。店舗はあるが、ピアノについては持ち込む選択肢がないということだ。



つまり、近くに店舗があっても私のピアノは持って行けないんですね?



そうだ。というか、アップライトを自力で運べる人間はそもそもいない。
同じページに「3つの買取方法」とも書いてある
ややこしいのは、同じページの本文にまったく別の記述があることだ。「買取方法も選べる3つの買取方法で」という一文が、同じページに3箇所ある。
FAQの「出張買取のみ」と、本文の「3つの買取方法」。同じページの中で食い違っているので、初めて読む人には判断のしようがない。
FAQのほうがピアノに限定した記述で、しかも具体的だ。本文の「3つの買取方法」は、ピアノに限った話とは書かれていない。
だからこの記事では、FAQの「出張買取のみ」を軸にしている。ただし電話で確認するのがいちばん早い。1分で済む。
店舗がある県なのに、出張エリアの列挙に無い県が3つある
ここでもう一度、さっきの33都府県のリストと、この店舗一覧を突き合わせてみてほしい。すると、少し妙なことが起きるのがわかる。
宮城・新潟・鹿児島。この3県は店舗一覧に出てくるのに、出張対応エリアの県名リストには入っていない。
- 宮城……宮城岩沼店がある。だが県名リストに宮城は無い
- 新潟……新潟店がある。だが県名リストに新潟は無い
- 鹿児島……鹿児島店がある。だが県名リストに鹿児島は無い
この3県に住んでいる人ほど、電話で確認したほうがいい。近くに店があるのに列挙されていないという、いちばん判断しにくい状態だからだ。
「店があるなら来てくれるだろう」と考えるのが自然だし、俺もそう考える。だが、その自然な推測が当たっているかどうかは、公式サイトを読んだだけでは分からない。
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| 出張買取査定士が自宅に来る | 宅配買取ダンボールで送る | 店頭買取店舗に持ち込む | |
|---|---|---|---|
| おすすめ度 | S 楽器買取に最適 |
B | A |
| 手軽さ | ◎ 自宅で完結電話1本で予約→自宅で待つだけ | △ 梱包が手間梱包→発送→入金まで数日 | △ 運搬が必要重い楽器を自分で運ぶ必要あり |
| 査定スピード | ◎ 最短30分〜即日その場で査定→即現金 | ✕ 数日〜1週間到着後に査定→振込 | ◎ 即日その場で査定→即現金 |
| 費用 | 無料出張料・査定料0円 | 無料送料・ダンボール無料の業者あり | 交通費は自己負担ガソリン代・駐車場代など |
| 大型楽器 (ピアノ・ドラム等) |
◎ 最適重くても運ぶ必要なし | ✕ 難しい梱包・配送のリスク大 | ✕ 難しい車への積み込みが大変 |
| 小型楽器 (エフェクター等) |
◎ 対応可 | ◎ 最適小さいので梱包が楽 | ◎ 対応可 |
| 配送時の 破損リスク |
◎ リスクなし目の前で査定するため | ✕ リスクあり配送中にネック折れ等の可能性 | △ 自分で注意運搬時の取り扱い次第 |
| 価格交渉 | ◎ しやすい対面で査定理由を聞ける | ✕ しにくい電話やメールでのやり取り | ◎ しやすいその場で交渉可能 |
| キャンセル | ◎ 無料納得いかなければその場で断れる | △ 返送料に注意業者によっては返送料自己負担 | ◎ 無料そのまま持ち帰ればOK |
| 対応エリア | 全国対応主要業者は全国出張可能 | 全国対応どこからでも発送可能 | 店舗がある地域のみ近くに店舗がないと利用不可 |
| 一度に売れる数 | ◎ 制限なし何点でもまとめて査定OK | △ ダンボールの数大量だと箱数が増え手間も増える | △ 運べる分だけ車に積める量が上限 |
| メリット まとめ |
・自宅にいるだけでOK ・大型楽器も対応 ・その場で現金受け取り ・破損リスクゼロ ・まとめて大量に売れる |
・対面不要で気楽 ・忙しくても時間を選ばない ・小型楽器に向いている ・全国どこでもOK |
・その場で現金受け取り ・対面で価格交渉できる ・自分のペースで持ち込める ・査定を目の前で見れる |
| デメリット まとめ |
・自宅に人を入れる必要あり ・日程調整が必要 ・在宅している必要がある |
・梱包が面倒 ・配送中の破損リスク ・査定まで数日かかる ・価格交渉がしにくい |
・重い楽器を自分で運ぶ ・近くに店舗がないと利用不可 ・移動時間と交通費がかかる |
| こんな人に おすすめ |
・ギターやピアノなど大きい楽器を売りたい ・複数の楽器をまとめて売りたい ・楽に高く売りたい人 |
・エフェクターやマイクなど小型機材を売りたい ・人と会わずに売りたい ・近くに業者がない地域の人 |
・すぐ現金が欲しい ・自分の目で査定を確認したい ・近くに専門店がある人 |
※査定スピードは各社公式サイトの表記です(2026年8月4日確認)。実際の対応時間はエリア・時間帯・混雑状況により異なります。各業者により対応状況が異なります。詳しくは各公式サイトでご確認ください。
電子ピアノなら話は変わる。運べるサイズなら選択肢が一気に増えるので、電子ピアノの処分方法を10通り比較した記事のほうが役に立つはずだ。
大型対応は29社中で最高評価だった|ここは素直に強い
ここまで制約の話ばかり書いてきたが、褒めるところは褒めておく。グランドピアノを自社で運べるという点だ。ここは代えがきかない。
うちのサイトでは楽器買取業者を6つの軸で採点している。都合よく切り取らないように、その採点表をそのまま載せておく。
| 軸 | 点 | 評価の理由 |
| 大型対応 | 5.0 | グランド/アップライトの運搬体制。29社中の最高評価 |
| 楽器専門度 | 3.5 | グランド・アップライトに特化した専門査定 |
| 査定額 | 3.0 | ピアノ販路の還元率 |
| 対応スピード | 3.0 | 出張買取のみ。対応エリアに制約あり |
| 老舗・信頼 | 2.5 | UNI SOUND株式会社が運営 |
| 総合力 | 2.0 | ピアノ特化。ピアノについては出張以外の窓口がない |
出典:楽器買取おすすめ30社の独自評価ランキング(総合3.17点・29社中15位)。うちが独自に付けた点数だ。
5.0と2.0の落差が、この業者の性格そのものだ
この表で見てほしいのは、点数の高さじゃない。大型対応5.0と総合力2.0の落差のほうだ。
ひとことで言えば、ピアノを運ぶことに全振りしている。それ以外は何もしていない、と言い切っていいくらいの偏り方をしている。
- ⭕ アップライトかグランドが1台あって、それだけを片づけたい
- ⭕ 搬出そのものが不安で、専用の人員に来てほしい
- ⭕ 壊れている・古すぎるという理由で、他で断られた
- ❌ ピアノ以外の品も一緒にまとめて処分したい
- ❌ 自分で持ち込んで、その場で決めたい
- ❌ 公式の県名リストに、自分の県が入っていない
ピアノの搬出は、素人が思っているよりずっと厄介だ。階段の踊り場、廊下の幅、玄関の高さ、床の養生。全部が査定の前提になってくる。
そのあたりはピアノを売る前に確認する搬出経路と状態の話で細かく書いた。先に目を通しておくと、電話でのやり取りが短く済む。
電話をかける前に押さえておく、公式に書いてある基本情報
ここで一度、公式に明記されている基本情報を整理しておく。調べれば分かることを先に潰しておけば、電話では本当に聞きたいことだけに集中できる。
- 受付時間……9時から21時。年中無休と明記されている
- 申し込み……電話とWEBフォームの2通り
- 強化買取……ヤマハとカワイのアップライト・グランドを名指しで挙げている
- 支払い……搬出時にその場で現金、と書かれている
- 本人確認……全員に本人確認書類の提示を求めている
以上は公式サイトより(2026年9月1日確認)。受付が21時までというのは、平日の日中に動けない人にはありがたい条件だと思う。
本人確認書類は、運転免許証や健康保険資格確認書などが挙げられている。コピー不可と明記されているので、当日は現物を出せるようにしておくこと。
古物営業法で、買取のときの本人確認は事業者の義務になっている。つまり求めてこない業者のほうが問題ということだ。
面倒に感じるかもしれないが、ここをきちんとやる業者を選んだほうがいい。身分証を出さずに済む買取は、まともな取引ではない。
逆に、公式サイトで確認できなかったものもある。あるはずのものが見つからないときは、その事実も情報になるので書いておく。
- 運営会社名の記載(HTMLのコメント内を除き、表示上は確認できず)
- 古物商許可番号
- 特定商取引法に基づく表記へのリンク
- 累計買取実績の件数
いずれも2026年9月1日時点の話だ。「公開していない」とは書かない。俺が見つけられなかった、というだけの可能性もあるからだ。
自社工房があるので、壊れたピアノも査定の対象になる
「もう何十年も弾いていない」「鍵盤が戻らない」「上に物を置きっぱなしだった」。この状態で相談していいのか、迷う人は本当に多い。
公式の記載を見るかぎり、対象からは外れない。しかも「なぜ状態が悪くても扱えるのか」という理由まで書いてある。ここは他社にない書き方だ。
ピアノの買取屋さんでは自社工房を備えており、壊れているものでも修理し、国内はもちろん海外にも販売経路があるのでどのような状態のピアノを買取することができます。
ピアノの買取屋さんの公式サイトより(2026年9月1日確認)。原文のまま引用した。ここで注目すべきは工房と販路の両方を持っているという構造のほうだ。
なぜ工房と販路の両方が要るのか
買取業者が値段を付けられる上限は、その業者がいくらで売り切れるかで決まる。これは楽器でもオーディオでもピアノでも、まったく同じ構造だ。
壊れたピアノは、そのままでは売れない。直せる工房があって初めて、商品になる。そして直したあとに買う人がいる市場がないと、やはり値段が付かない。



逆に言うと、その2つが無い業者に壊れたピアノ出しても意味ないってこと?



そういうことだ。だから「値段つきません」と言われるのは、業者が悪いんじゃなく出し先が違うんだ。
俺は昔、祖父の遺品のビンテージ真空管アンプを「古くて値段つきません」と言われて、タダ同然で渡してしまったことがある。あれは出し先を間違えただけだった。
工房を持つ業者は他にもある。ただし条件が違う
自社工房を持っていること自体は、この業者だけの特徴じゃない。ピアノの分野では、メーカー系のサービス会社も自前の工房を持っている。
違うのは扱えるメーカーの範囲だ。メーカー系はそのメーカーの製品が中心になるので、対象が絞られる。
- メーカー系のサービス会社……自社ブランドの製品が中心
- ピアノの買取屋さん……公式にメーカーの限定は書かれていない
ヤマハやカワイなら選択肢は多い。それ以外のメーカーだと受け先が一気に減る。ここは覚えておいて損はない。
メーカーごとの公表値を突き合わせた話はヤマハピアノの買取価格を3社で型番別に比較した記事にまとめてある。金額の話はそちらに任せた。
ただし「値段がつく」とは書かれていない
ここは冷静に読んだほうがいい。公式が書いているのは「買取することができます」であって、いくらになるかは書かれていない。
むしろ同じ段落の直後に、逆向きの注記が置かれている。読み飛ばしやすい位置にあるが、金額に直結する話だ。それが次の章になる。
「すべて無料」には例外が2つある
査定料・出張料・搬出料。公式はこれらをまとめて基本無料としている。ただし例外が2つある。どちらも小さな注記として置かれている。
電話をかける前に、この2つだけは頭に入れておいてほしい。当日にいきなり言われると、その場の空気で断りにくくなる。
| 項目 | 公式の記載(2026年9月1日確認) |
| 査定・出張・搬出 | 「出張、査定、搬出は基本無料です!」 |
| 例外① | 「搬出について:クレーン専用車を使用する作業など、特殊作業が発生する場合は、特殊作業料金が掛かります」 |
| 例外② | 「一部のメーカーやモデル、状態により、お引き取りをする上で費用が発生してしまう場合がございます」 |
| キャンセル料 | 「万一査定額にご満足いただけなかった場合でも、キャンセル料や手数料は一切かかりません」 |
例外①|クレーン専用車を使う場合
2階以上の部屋からピアノを窓越しに吊り下ろすときは、クレーンが要る。マンションで搬入経路が確保できない場合も同じことになる。
これはこの業者に限った話じゃない。ピアノ運送では一般的な追加費用で、よくある質問にも同じ趣旨が書かれている。ここを隠している業者のほうが、むしろ怖い。
- 2階以上で、階段からは下ろせない
- 玄関や廊下の幅が足りず、経路が確保できない
- エレベーターに載らない、または搬入口に入らない
この3つのどれかに当てはまりそうなら、電話の時点で先に伝えておいたほうがいい。ただし、クレーンが要るかどうかを誰がいつ判断するのかは公式に書かれていない。ここは自分で聞くしかない部分だ。
例外②|引き取りそのものに費用が発生する場合
こっちのほうが見落とされやすい。買い取ってもらえず、逆に払う側になる可能性があるという記載だ。しかもこれ、「壊れていても買取できます」と書いてあるすぐ後ろに置かれている。セットで読まないと意味が反転してしまう。
- うちのメーカー・型番・状態だと、引き取り費用が発生する可能性はあるか
- 発生する場合、金額はいつ提示されるのか(査定前か、当日か)
- クレーンが必要かどうかは、誰がいつ判断するのか
公式は費用の条件を「詳しくはお電話にてご案内させて頂きます」としている。つまりサイトを読んでも分からない。聞くしかない設計になっている。



え、売るつもりが逆に金払うことあんの?



可能性があると書いてある。だから当日いきなり言われる前に聞いとけって話だ。
キャンセル料は「一切かからない」と明記されている
逆に、条件を付けずにはっきり書かれているものもある。キャンセル料だ。ここは読んでいて気持ちがいいくらい言い切っている。
「万一査定額にご満足いただけなかった場合でも、キャンセル料や手数料は一切かかりません」。公式の原文で、例外の記載も見当たらない。



じゃあ、金額に納得できなければ断っていいんですね?



公式にそう書いてある。むしろ1社目で即決するほうがもったいない。
ここは大事なところで、断れる前提だからこそ気軽に呼べる。査定だけ受けて断る、という使い方の可否は業者ごとに違う。
その考え方は出張買取は査定だけで断れるのかを解説した記事にまとめてある。キャンセル料の扱いは業者ごとにかなり違うので、他社に出すときは毎回確認したほうがいい。
楽器の買取屋さん・オーディオの買取屋さんと同じ会社だ
ここは相見積もりの相手選びに直結する。知らないと無駄足を踏むことになるので、電話をかける前に読んでおいてほしい。
ピアノの買取屋さん、楽器の買取屋さん、オーディオの買取屋さん。この3つは名前が違うだけで、運営はどれもUNI SOUND株式会社だ。
2社に出しても、同じ会社に2回頼んだことになる
相見積もりの基本は「資本の違う別の会社に出す」ことだ。同じ会社の別ブランドに2回出しても、それは比較になっていない。
ピアノを売ろうと検索すると、この2つが並んで出てくることがある。名前が違うので、別会社だと思ってしまう。俺も最初はそう思った。
- ❌ ピアノの買取屋さん + 楽器の買取屋さん(同じUNI SOUND株式会社)
- ❌ ピアノの買取屋さん + オーディオの買取屋さん(同上)
- ⭕ ピアノの買取屋さん + 資本関係のない別の業者
これはこの会社に限った話ではない。買取業界では、同じ資本のブランドが別名で並んでいることがよくある。
姉妹ブランドのほうは別途検証してある。楽器の買取屋さんの評判・口コミを検証した記事を見れば、会社としての実績はつかめるはずだ。
姉妹ブランドの口コミ欄に、ピアノでの体験が投稿されている
面白いのはここからだ。口コミサイトを眺めていて、その「同じ会社である」ことが露骨に見える瞬間があった。ヒカカク!の「楽器の買取屋さん」のクチコミ欄だ。3,549件のなかに、こんな書き出しの投稿がある。
同グループのピアノの買取屋さんにてヤマハのアップライトピアノを査定していただきました。
ヒカカク!「楽器の買取屋さん」のクチコミより(2026年9月1日確認)。投稿者自身が「同グループ」と書いているのがポイントだ。
つまり口コミがブランドをまたいで混ざっている。ピアノでの体験が、楽器のページに溜まっているわけだ。



じゃあピアノの評判を知りたいとき、楽器のページも見たほうがいいんですか?



そうなる。ただし件数が多すぎて探すのは骨だ。俺も24ページ分めくって力尽きた。
口コミを4媒体で数えたら、1件だった
ここがこの記事でいちばん時間をかけたところだ。「ピアノの買取屋さん 評判」で検索した人が、いちばん知りたい部分でもある。
結論から先に言う。クチコミは1件しか見つからなかった。4つの媒体を全部開いて、合計1件だ。2026年9月1日時点の話になる。
4媒体を開いて数えた結果
買取業者の口コミが集まりやすい媒体を4つ選んで、順番に開いた。どれも業者ごとのページを持っている媒体だ。結果を先に並べておく。
- ヒカカク!……業者ページあり。クチコミ1件(総合評価5.0)
- みん評……そもそも業者ページが存在しない
- エキテン……該当ページを確認できなかった
- ウリドキ……記事内で紹介されているが、口コミページは無い
「存在しない」と「確認できなかった」は分けて書いた。みん評は想定されるURLを8通り試して全部空振り、エキテンは検索の入口自体を特定できなかった、という違いがある。
ヒカカク!に載っていた唯一の1件は、こういう内容だった。星は5、投稿日は2023年12月7日となっている。
数社に査定していただきましたが、こちらにお世話になりました。
ヒカカク!「ピアノの買取屋さん」のクチコミより(2026年9月1日確認)。このあと、丁寧に見てもらえたという趣旨の文章が続いている。
悪い評価は1件も付いていない。星4以下がすべてゼロだからだ。ただしこれは、良いという意味でも悪いという意味でもない。
「総合評価5.0」は、母数1件の5.0だ
ここを読み違えないでほしい。ヒカカク!のページには「総合評価5.0」と大きく出ている。5.0は満点で、他社と並べれば当然いちばん上に来る。
だが星の内訳を開いてみると、★5が1件、★4から★1がすべて0件。満点の正体はこれだった。分母が1なら、5.0にしかならない。
- ① 点数より先に件数を見る
- ② 件数より先に星の内訳を見る
- ③ 内訳より先に最終更新日を見る
このページのタイトルは「【2023年12月最新】」となっている。その1件が入った月から、更新が止まっているということだ。
点数だけを見て安心するのも、件数だけを見て不安になるのも、どちらも判断が早すぎる。3つ揃えて初めて意味が出る。
同じ会社の3ブランドで、件数は3,549/217/1
ここで、さっきの「同じ会社」の話が効いてくる。3つのブランドを同じ媒体で並べて、件数と星の内訳を数えてみた。
| ブランド | 評価 | 件数 | ★5 | ★4 | ★3 | ★2 | ★1 |
| 楽器の買取屋さん | 4.65 | 3,549 | 2,673 | 644 | 145 | 23 | 64 |
| オーディオの買取屋さん | 4.12 | 217 | 133 | 35 | 12 | 15 | 22 |
| ピアノの買取屋さん | 5.0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ヒカカク!より(2026年9月1日確認)。検算すると2,673+644+145+23+64=3,549、133+35+12+15+22=217になる。
この並びが何を意味するか。会社に実績がないわけではない。姉妹ブランドには3,549件も溜まっているからだ。
- ❌ 「口コミが少ない=実績がない」……姉妹ブランドの件数と矛盾する
- ❌ 「評価5.0=満足度が高い」……母数1件では言えない
- ⭕ 「ブランド名としての露出がまだ少ない」……3つの件数差はこれで説明がつく
つまり「ピアノの買取屋さん」という名前では、まだ口コミが溜まっていない。それだけの話だと読むのが、いちばん素直だと思う。
ピアノ専門のブランドを別に立てたのが比較的最近なら、こうなるのは自然だ。判断材料が少ないという事実だけを、そのまま受け取ればいい。



1件しかないって、逆に不安になっちゃいます…



不安になるのは正しい。ただ「悪い評判が1件もない」も同時に事実だ。母数が小さいだけでな。
口コミが少ない業者を選ぶときは、別のもので補う
口コミが1件では、それを判断材料にするのはさすがに無理がある。だからといって、そのまま「使わない理由」にしてしまうのももったいない。
口コミの代わりになるものを見に行けばいい。俺が実際にやったのも結局それで、公開情報を数えただけだった。
- 公式に条件がどこまで具体的に書かれているかを見る(例外や制約の書きぶり)
- 古物商許可番号を公安委員会の一覧で照合する
- 電話で1つ質問して、答えが具体的かどうかを確かめる
- 姉妹ブランドがあるなら、そちらの件数と傾向を見る
特に3番目は効く。「クレーンが要るかはいつ分かりますか」と聞いてみて、はぐらかされるなら、その時点で判断材料になる。
検索上位9枠に、同社のページは1つも無かった
もう一つ数えたものがある。「ピアノの買取屋さん 評判」で実際に検索したときに、誰のページが並ぶのかという点だ。買取業界では、運営会社自身が口コミ記事を出していて、それが検索上位を占めることがある。今回はそれを疑って数えた。
| 記事の型 | 枠数 |
| 「おすすめ◯社」型のランキング記事 | 5 |
| この業者を単独で扱った記事 | 2 |
| Q&Aサイト・トラブル解説 | 2 |
| UNI SOUND株式会社のページ | 0 |
実測は2026年9月1日。上位9枠のうち、同社のページは0枠だった。公式サイト自身も入っていない。
つまり、この業者に関しては「運営会社が検索結果を押さえている」という構造は当てはまらない。数えた結果がゼロなら、ゼロと書く。
念のため書いておくと、上位に運営会社のページが並ぶこと自体は違法でも不当でもない。買取業界では珍しくない形だ。
大事なのは誰が書いた記事かを確認してから読むという一手間のほうで、今回はその一手間の結果がゼロだった、というだけの話になる。
むしろ気になったのは別のことだ。9枠のうち5枠が「おすすめ◯社」型で、指名で検索しているのにランキングが返ってくる。
電子ピアノで探している人も同じ状況だ。20年前の電子ピアノが売れる条件のように、業者名ではなく条件から絞るほうが早いこともある。
古物商許可番号が2つ出てくる
これは細かい話だが、気づいたので書いておく。ただし断定はしない。並んでいる事実だけを置いて、あとは確認方法を渡すところまでにとどめる。
中古品を買い取る事業者には、古物商の許可が要る。番号は都道府県の公安委員会が出していて、公開もされている。
出典によって番号が違う
この業者について調べていて、2つの番号に行き当たった。どちらも神奈川県公安委員会が出した番号だが、並べてみると末尾まで別物になっている。
| 出典 | 番号 | 確認日 |
| 当サイトが以前まとめた会社情報 | 神奈川県公安委員会 第451310006356号 | 2026年8月 |
| ヒカカク!「ピアノの買取屋さん」 | 神奈川県公安委員会 第451410008383号 | 2026年9月1日 |
| ヒカカク!「オーディオの買取屋さん」 | 神奈川県公安委員会 第451410008383号 | 2026年9月1日 |
| 公式サイト(ピアノ) | 記載を確認できなかった | 2026年9月1日 |
どちらが正しいとは書かない。2つ出てくるという事実だけを置く。事業者が複数の許可を持っていること自体は、珍しくないからだ。
気になるのはむしろ、公式サイトに許可番号の記載を確認できなかったことのほうだ。あるのが普通なので、探し方が悪い可能性もある。
自分で照合する方法
気になるなら、自分で確認できる。各都道府県警が古物商の許可業者一覧を公開しているので、誰でも照合できる。
- 都道府県警のサイトで「古物商 許可業者一覧」を開く
- 許可番号か商号で探す
- 見つからない場合は、電話で番号を聞いて控えておく
訪問買取のトラブル業者を公的な資料から調べる方法は、訪問買取トラブルの業者名を公的リストで調べる記事にまとめてある。
出張買取なら、あなたには法律で決まった権利がある
ここは読者全員に関係する。この業者はピアノを出張でしか買い取らないからだ。制度の話は退屈だが、ここだけは飛ばさないでほしい。
つまりこの記事の読者は全員が訪問購入の対象になる。店頭でも宅配でもないなら、必ずそうなる。
ピアノは適用除外に入っていない
訪問購入のルールには、そもそも対象外になる品目がある。自動車、据付けが必要な大型の家電、家具、書籍、有価証券、レコードやCDなどだ。
ピアノはこの除外リストに入っていない。だからルールがそのまま適用される。出典は消費者庁の特定商取引法ガイド(2026年9月1日確認)。
クーリング・オフの起算日は「書面を受け取った日」
ここは間違えている記事が本当に多い。正しくは契約書面を受け取った日から8日以内だ。査定日でも成立日でもない。
- ⭕ 正しい……法定の書面を受け取った日を含めて8日以内
- ❌ 誤り……「買取が成立した日から8日」
- ❌ 誤り……「査定に来てもらった日から8日」
書面をもらえなかった場合、そもそも8日のカウントが始まらない。当日もらった紙は必ず保管する。撮影しておくとなお確実だ。
ピアノを渡すのを断ることもできる
もう一つ、あまり知られていない権利がある。引渡し拒絶権だ。名前は硬いが、中身は「まだ渡さなくていい」という単純な話になる。
クーリング・オフができる期間中は、契約したあとでも品物を渡さずに手元へ置いておける。出典は国民生活センターの訪問購入のページ(2026年9月1日確認)。



ピアノは一度運び出されたら戻せない。迷ったらその場で渡すな。これが最大の防御だ。
ピアノで特に効いてくるのがこの権利だ。一度運び出されたら、事実上もう戻ってこない。重量物だから、返してもらうにも運送費と人手がいる。
だから他の品目以上に「その場で渡さない」という選択肢を知っておく価値がある。しかも契約したあとでも使える権利だ、という点が重要になる。
- その場で決めさせようとされたら、いったん引渡しを保留すると伝える
- 書面をもらい、社名と担当者名を控える
- 迷ったら消費者ホットライン「188」に相談する
出張買取そのものの安全な使い方は出張買取のリスクと安全な使い方の記事で詳しく書いた。制度の一般論はそちらに任せる。
申し込む前に決めておく4つのこと
ここまでの話を、電話する前のチェックリストに変換する。4つだけで、どれも自分の家の中で完結する。
| 順 | 決めること | 理由 |
| 1 | 公式の県名リストに自分の県があるか | 並んでいるのは33都府県。ここで終わることがある |
| 2 | 搬出経路を測っておく | クレーンが要るなら特殊作業料金が発生する |
| 3 | 例外2つを電話で確認する | 引き取り費用の条件はサイトに書かれていない |
| 4 | 相見積もりの相手を別の会社から選ぶ | 姉妹ブランドに出しても比較にならない |
特に2番目は自分でやっておく価値がある。廊下の幅、階段の踊り場、玄関の幅。メジャーで測って数字にしておくだけで話が早い。
売る前に押さえておく注意点はピアノを売るときの注意点をまとめた記事に7つ整理してある。あわせて読むと抜けがない。
よくある質問
調べていて実際に引っかかったところを、質問の形にしておく。すべて2026年9月1日時点の確認だ。
- 結局、全国対応なのか?
-
公式は「全国」と3箇所に書いている。ただしその下に並ぶ県名は33都府県で、14道県は列挙に入っていない。広告側の資料では対象外が4道県となっており、両者が食い違っている。自分の県が列挙にあるかを見て、無ければ電話で確認するのが確実だ。
- 店舗に持ち込めるのか?
-
公式に25店舗が掲載されているが、よくある質問に「ピアノの買取の場合は『出張買取』のみに限らせいただきます」と書かれている。ピアノについては持ち込む選択肢がないと読むのが自然だ。ただし同じページの本文には「3つの買取方法」という記述もあるので、電話で確認したほうがいい。
- 本当に費用は一切かからない?
-
査定・出張・搬出は基本無料とされているが、例外が2つ明記されている。クレーン専用車などの特殊作業が発生する場合と、一部のメーカー・モデル・状態で引き取りに費用が発生する場合だ。条件は公式に書かれておらず「詳しくはお電話にて」とされているので、聞くしかない。
- 口コミが1件しかないのは怪しくないか?
-
件数が少ないのは事実だが、同じ会社の姉妹ブランドには3,549件の口コミがある。会社としての取引実績がないわけではない。ブランド名としての露出がまだ少ない、という読み方が妥当だ。判断材料が少ないのは確かなので、電話での対応を自分で確かめるのがいい。
- 壊れたピアノでも見てもらえる?
-
公式は自社工房を備えていること、海外にも販売経路があることを理由に、状態を問わず買取できると書いている。ただし同じ段落の直後に、一部のメーカー・モデル・状態では引き取りに費用が発生する場合がある、という注記もある。両方を読んだうえで相談するといい。
- キャンセルしたら料金を取られる?
-
公式に「万一査定額にご満足いただけなかった場合でも、キャンセル料や手数料は一切かかりません」と明記されている。条件は付いていない。さらに出張買取なので、契約後もクーリング・オフと引渡し拒絶権が使える。
- 楽器の買取屋さんと、どちらに出せばいい?
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どちらもUNI SOUND株式会社が運営しているので、両方に出しても相見積もりにはならない。ピアノならピアノの買取屋さん、それ以外の楽器も一緒に見てほしいなら楽器の買取屋さん、という使い分けになる。比較したいなら、資本関係のない別の業者を1社入れること。
まとめ|「全国」の下の県名を見てから電話しろ
長くなったので、数字だけもう一度並べておく。全部、公開されているものを数えただけで、特別な取材はいっさいしていない。
- 公式は「全国」と3箇所に書きながら、並べている県名は33都府県
- 列挙に無いのは14道県。うち11道県はページ内に一度も出てこない
- 店舗は25あるが、FAQは「ピアノの買取は出張買取のみ」
- 「すべて無料」の例外は2つ。クレーン等の特殊作業と、引き取り費用
- 口コミは4媒体で1件。同じ会社の姉妹ブランドは3,549件
- 大型対応は29社中で最高評価。ピアノを運ぶことに全振りしている
この業者が悪いという話はしていない。グランドを自社で運べる業者は多くない。そこは間違いなく強みだ。
工房を持っていて、海外にも販路がある。この2つが揃っている業者に、状態の悪いピアノを見てもらう意味は大きい。他で断られた人ほど、ここは相談先になりうる。
- 県名リストに自分の県がある人……そのまま相談していい
- 列挙に無い14道県の人……電話で可否を確認してから動く
- ピアノ以外もまとめて処分したい人……別の業者のほうが早い
ただし入口の条件が「全国」という言葉の印象より狭い。そこを知らずに電話すると、時間だけ使うことになる。



「全国」の4文字じゃなく、その下の県名を見ろ。それだけで、俺が数えた意味がある。
県名リストに自分の県があったなら、話は早い。ピアノ専門の査定士に一度見てもらって、そこから考えればいい。
断っても料金はかからないと公式に明記されている。まず1社に見てもらう、というのは悪くない使い方だ。そこから他社と比べればいい。
俺は査定を出していない。だから「ここがいい」とは言わない。数えた結果を渡すところまでが俺の仕事だ。
あとはあんたが決めればいい。同じ失敗をしないでくれ。俺の屍を越えてくれ。


